2018年08月23日 突然のヒューズ切れに対処する！
いつも使っている Ceriatone のヒューズ「2A 240V」が突然切れた！
「さっぱりわからなくなりました・・・」
はいはい！tanabe.tv 名物トラブル発生のお時間ですよ〜〜〜！！！
それは数日前の出来事。ご依頼があった弾禅駆動が完成したのでサウンドチェックをしようと、このところ毎日使っているアンプ「Ceriatone OTS 50」の電源スイッチを入れたところ、インジケータのランプが一瞬で消えました。え？？？なに？と確認したところ、メインのヒューズが切れていました。ううむ・・・昨日まではなんの問題もなかったのに・・・。どこかでショートが発生したのかね？？？
予備のヒューズに取り替えて、再度スイッチを入れるとまたしても一瞬で切れてしまいました。なんでなんでなんで？原因を突き止めようと考えまして、まずはパワー管6L6を2本引っこ抜いて再度電源オン！あああ・・・またしてもヒューズ切れです！ここでテスト用のヒューズの在庫が亡くなりました。慌てていつものショプへ注文。ヒューズが届くまでしばし調査休止です。
そして2日後、アンプ用の スローブローヒューズ2A が届いたので、チェック再開です。今度はチューブを全部外してみました。電源オン！あららら！！！やっぱりヒューズ切れです！
それでは次のチェックです。電源平滑回路のダイオードが怪しいのではとのご意見をFacebookでいただきました。基盤を見るとどこにも怪しいところはありません。焦げたり割れたりしている様子はなく、テスターでチェックすると7個あるダイオード「1N4007」すべてが問題なく導通していました。ここが破損していれば交換は簡単だったのですがね。さて謎は深まりました。ではトランス周りでしょうか？
いくら眺め回しても、焦げたりしている箇所は見つからず、しばし呆然とするばかりです。こうなると次の手は先人の知恵を借りるしかありません。アルニック野村社長にメールで指導を仰ぎました。野村社長は多くのチューブアンプを自作されている達人なので、事あるごとにご相談しているのですよ。
このアンプの回路図を見ていて、あれ？と気づいたことがありました。現在使っていたヒューズは「2A 240V」です。しかし、トランスからヒューズに向かって伸びているブルーのケーブルはトランスの「120V端子」から出ていまして、120Vだと回路図上は「3A 120V」と書かれています。えっ？違うの？でもアンプ裏面には「2 AMP SLO BLO」との表示が。「3A 120V」を手に入れなきゃだめ？しかしなあ・・・長年「2A 240V」を使ってきて問題なかったしなあ・・・。で・・・どうなの？と迷路に迷い込みました。が・・・問題ないようですね。
野村師匠より、新しい指示が出ましたので早速作業開始です。
1 電源入力と120V出力それにグランドだけ残し、すべてのケーブルをトランスから外す。
2 真空管も全て外している状態でスタンバイスイッチも切り、メイン電源スイッチだけを入れる。
3 そこでヒューズが切れなければ、更にケーブルを1か所づつ繋いで行き電源チェックする。
4 ケーブルを繋いだ時にヒューズが切れればそこが原因箇所。
これをやった結果驚きの状態に！なんと、一番最初のチェックでヒューズが切れたのです！つまり、電源を入れてスイッチとインジケータランプ、それにヒューズしか繋がっていないのにヒューズが切れたってことです。なんてこったい！そこでさらに グランドと0V の導通チェックすると導通無しでOK! さらにグランドと120V も導通無しでOK！ 当然、0Vと120Vは導通ありでOK! ううむ・・・困った・・・。こうなると、アンプの回路内に不具合は見つからないことになってしまいます。
では、電源ケーブルはどうなんでしょ？はいチェックしてみました。これまた問題なく、ショートはしておりませんでした。はてさて、この先どこを調べればよいのか？さっぱりわからなくなりました・・・。
その後、野村師匠のご指導で電源周りもチェックしてみましたがやはり問題は見つからず。結局たどり着いた答えは「トランスの故障」ということに。となると、トランス自体を修理することはできないので、新しいものに積み換える必要がありますね。探してみると、11,700円で信頼できるトランスが見つかりました。
しかし！30年〜40年はあると言われるトランスの寿命が、実用期間1年未満で壊れるのはなんだかなあ・・・。初めてのトランス積み換え自力作業ですね。まあ、これも人生の試練で経験値が上がると思えばやるべきでしょう。てなことで覚悟が決まったらトランスを発注してみますね。その結果のご報告はいずれまた〜！
本日の結論
素人がこんな作業に手を出すとすぐに迷路にはまり込む・・・。
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