映画的構造談

2018年08月11日 面白さと製作費は比例せず!


SNSで拡散されて人気沸騰の映画「カメラを止めるな!」絶賛上映中!



「伏線」

先月この映画の存在をネットで知って、新宿まで観に行こうかなと思っていたら突如その人気に火がついて全国展開に!112館での公開へと拡大してきました。調べてみると当家から一番近い港北ニュータウンのノースポートでも8月10日から上映が始まると書いてありました。それならばと新宿まで行きたいのを耐えて8月10日が来るのを待ちました。

妻にこの映画がかなり面白そうな評判であると教えて、一緒に行こうよと誘いました。すると妻は「今、咳が止まらないから映画は無理!」と一旦断られました。そしていよいよ当日になり早朝、初回11時からの上映の予約をしようと、ネットでアクセス。その時妻が起きてきたので声を掛けると、体調が戻って咳も止まったそうだと。それでは一緒に参りましょう!予約完了!

家を出るときに映画といえども私はいつも少し余裕を持って出かけるのですが、妻はギリギリまでドタバタしていてなかなか出ようとしません。10時半には出たかったのですが、車に乗り込んでみると10時42分でした。ギリギリじゃん!急いでノースポートまで車を走らせ劇場についたときは数分前でした。予約機でチケットをプリントして場内に入ればすでに予告編は始まっていました。セーフ!

平日の一回目だというのに、客がかなり入っていました。やはり評判を聞きつけてきた人々が多いようですね。そのせいか冷房の効きが悪く何となくムンムンしていました。まあこの先はじっと座って2時間半の映画鑑賞ですので、冷房が効きすぎて寒いよりは良いだろうと腰を据えました。

映画「カメラを止めるな!」に関しては、ほぼ予備知識無しです。海外で賞をとっているとか、製作費300万円とか、この映画は二度始まるとかくらいでしたね。多くの方が「予備知識無しで観たほうが楽しめる映画だ!」と言っていますので、それに従うことにしました。映画「シックス・センス」的な「オチが分かると面白くなくなる」映画も多いですからね。

ですので、此処から先書くことはそのオチに触れることができません。今回はオチと言うより「映画の構造」がそれですね。製作費を掛けずに面白い映画を構造の工夫で作り出したというものです。

冒頭の30分は「何だこの映画は?」と違和感が溢れます。この30分で思いっきり妙な感覚を持った観客ほど、この映画が楽しめます。一つだけ書いてみると、この映画が始まったとき、あまりにもカメラブレしていて「カメラ酔」状態になりかけます。「なんでスタビライザーは使わないんだよ!」と突っ込みたくなります。その違和感が実は「伏線」なんです。そうなんです!突っ込みたくなる違和感だらけの頭30分は「伏線」だらけなんです。この30分を抜けた先にこの映画の本当の姿があるんです!さらに抜けた先にも「伏線」が張り巡らされているのです!「シックス・センス」的なもの =「伏線」なんですね!

あああ!!!言いたいけどいえない!!!「カメラを止めるな!」は自分の目で観てその真相を知ってください!


本日の結論
この映画は二度目も面白く観られるのだろうか?

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