刃物的樹脂考

2018年07月31日 えっ?もう7月が終わるの!

ようやくインドから届いたダマスカス鋼ナイフブレード



「むしろ勉強したいとさえ感じているのですがね」

遅い朝食が終わって、数日前から用意していた燃えないゴミをマンションのゴミ置き場へ置きに行きました。ゴミの分別はもちろんきっちりしてね。さらに30cm以上の長さがある金属廃棄物はごみ処理料金が発生すると言うので、真面目に全部折り曲げて30cm以下にしておきました。でも、どう捨ても小さく出来ないスピーカーボックス等がまだ部屋に置きっぱなしなんですがね。まあ、そんなことはさておき、そのゴミ捨ての帰り道のこと。

廊下を歩いていたら、ちょうどそこへ下から階段で登ってきた郵便配達員とバッタリ出くわしました。その瞬間その配達員は私の顔を見て「あっ!田辺さん!Fedexでお荷物が届いていますよ!」と小脇に抱えていたFedexの大型封筒を渡してくれました。もちろんそこで受け取りのサインをしたのですが・・・。「どうして顔を見た瞬間だけで私だとわかったんですか?」「ええ!いつも田辺さんのオタクに配達してますから!」なるほど。私はいつも玄関ドアを小さく開けて受け取るだけですから、あまり配達員の顔を覚えていなかったんですよ!この暑いなか、当家まで階段を往復する手間が省けてよかったですね!

帰宅後早速封筒を開いてみると、厳重に梱包された「ダマスカス鋼ナイフブレード」が出てきました。これは7月14日にebay経由でインドのナイフショップへオーダーしたものですが届くまで半月以上掛かっています。Fedexならもっと早く届くはずですが、コレには理由がありました。

7月24日になっても、出荷連絡が来なかったのです。もちろんトラッキングナンバーも知らされず。そこでショップへ「どないなっとんねん?」と問い合わせしたところ「えろうすんまへん!手違いでまだ出荷されとらんかったん ですわ!すぐにFedexで送りまっさかい、堪忍してや!」との返事があり、トラッキングナンバーも知らされました。そしてようやく本日になり、それが配達されたと。つまり、最初からちゃんと手配していれば1週間で届いたはずなのですよ。商品はとても良かったのですがね。

さてと、その届いたばかりの「ダマスカス鋼ナイフブレード」を眺めると、ダマスカス模様が綺麗に入っています。ブレードの部分はもちろん、ハンドルの最終的に隠れてしまう部分にも美しいダマスカス模様が入っています。さて、ど料理するか?としばし妄想に入りました。当然最初はヒルト(鍔)をどの様に処理して取り付けるか?がテーマです。いくつかの候補を考えつつ、デザインも書いたりしてね。なかなか決定打が出ませんでしたがね。急いでいるわけではないのでじっくり取り組みましょう。

そのうち、このブレードに少し加工を加えた方が面白いことができるのでは?とも思い始めて更にデザインイラストを書いてみました。ううむ・・・なかなか面白いけど、一旦焼入れしてあるブレード材をここまで削り込むのは可能なのかいな?と躊躇しますなあ。とヒルトの件を画策していいるうちに「ハンドル材」についても思いを馳せました。

とその時!ハンドル部分に開けられた軽量化のためのいくつかの穴のレイアウトと、ダマスカス模様の折り合いが妙に美しいと感じてしまったのです。これをハンドル材で隠すのはもったいないなあ・・・もったいないなあ・・・と考えているうちに「ハンドル部分は透明レジンを流し込んで、ダマスカス鋼の模様が見えるように仕上げたらどうなるのだ?」と考えるようになりました。



問題はレジンの強度です。ナイフのハンドル部分の表裏をレジンで一体化させて、あの並んだ穴の部分でレジンが左右を強固に繋いでくれれば、金属のピンを打ち込んだりしなくて済みます。その方がすっきり美しくなるはずです。さあ・・・どうする?レジン自体の知識は私に全く無く、やるとすれば一から勉強しなければなりません。いや、むしろ勉強したいとさえ感じているのですがね。

いくつか調べてみると、この様な場合に使うのはエポキシレジンということが解りました。そこでひとつ気になったのは、エポキシレジンの軟化温度のことです。一旦固まったレジンはプラスティック程度の硬さになるそうですが、温度が40度以上になると軟化を始めると書いてあったのです。ドロドロに溶けるわけではなく、少し柔らかくなって変形しやすいとね。通常は40度であれば問題ないのでしょうが、今年の夏は簡単に気温が40度を突破していますからね。ちょっと躊躇するわけですよ。さらに、レジンの価格も考えていたよりかなり高くて「えっ?」と声を漏らしてしまいました。高いやつのほうが透明度が高くて信頼性があるようですが・・・。もう少し研究を続けましょうかね!


本日の結論
こうやって雑学が身につくわけです!

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