冗談的握部分

2018年07月15日 思考を進化させていくとこうなるか?


現在製作途中の第三弾ナイフの完成予想図別案を描いてみた!



「笑えるナイフ」

ここ数日のうだる暑さの中で、やれることといえば家の中で妄想にふけることくらいですよ。読書する気にもなれんしね。で、このところナイフのデザインについてやその製造方法についてあれこれ妄想にふけっとるわけです。現在進行中のNo.3ナイフはヒルトまで完成した後で、ハンドル材が届かなくてしばらく作業中止状態です。製作を急いでいるわけではないのでそれはのんびり構えているのですが・・・。その間にシース(革鞘)をいくつも手配してみたり、他のシェイプのナイフブレード素材を発注したりと余計な散財を続けております。

さて、そんな時ふとこう思ったのです。「ギター職人とのコラボナイフ」というコンセプトでスタートした今回のナイフ騒動は、とりあえず1本目が出来上がり、2本目が進行中の状態です。そこでもう一つ別方向の製造について妄想をし始めたのですよ。まず、ハンドル材は木材を使っている現状ですが、獣や魚をさばくための道具であるナイフは本来、血液や脂が付着するためハンドル材は水分を吸収しない素材が良いのです。そこで、マイカルタなどの樹脂素材が使われるケースが良いのですよ。ただ、私としては現実に獣をバラすために使うことはなく(殺生が大嫌い)ただ製造工程と完成後は眺めて楽しむというあくまでも趣味の世界なのです。それ故に杢目の綺麗なギター用の材を使いたいと。しかし、そうなると違う考え方も生まれるのでは?

例えば、ギターは本来音楽を奏でるための楽器です。しかし「キルトメイプル」などのように派手な杢目を持った材が珍重されています。本来はあまり音とは関係ないのですが、装飾性を愛でるわけですね。当然それらの材は希少で高額になってしまうと。さらに、アルミボディーのギターもあるし、さまざまなボディー材で構築されたギターがありますよね。

ナイフのハンドル材も、考えてみればとりあえず握りやすければどんな材でも成立するのでは?と考え始めました。そんな時にふと見たサイトで「UVレジン」を使ったアクセサリー作りというものがありました。ナイフのハンドル材にもレジンを使ったものがあるようです。ふむふむ。レジンでナイフハンドルを作るとなると自由に成形できるので、どんなことがやれるのだろうか?と妄想をはじめました。

UVレジンは透明の液体樹脂です。それを型に入れて「紫外線」を当てると硬化します。硬化した後は削ったり磨いたりしてピッカピカに仕上げることが出来ます。さらにレジンは透明ですから着色することができるし、透明のままで中になにかモノを沈めて封印することが出来ます。アクセサリーを作る時はもっぱらこの使い方のようですが。

そうなると、ナイフハンドルにレジンを使う場合何をデザインとして沈めたら美しく仕上がるのか?例えば金粉を散らしてゴージャスにとか、ニュージランドアバロンを敷いて派手に仕上げるとかね。いくつも方法はあるのですが・・・。いつものごとく「笑えるナイフ」というものは可能なのか?とバカバカしいことを考え始めました。


かつて、私は「鮨駆動」なるオーバードライブを作りました。ノブが全てミニチュアの鮨で出来ています。これは10個ほど製作し、好評を得ました Mr. Larry Carlton も大喜びしてくれた経緯がありましたし。更にそれ以前には、Mr. Henry Kaiser 所有の鮨ギターがありました。これはギターボディーの中に鮨の食品サンプルを埋め込んだもの。初めて見たときには大笑いしましたが、ギターとしての性能もとても良いものでした。

さて、ここで私が思いついたのは、魚をさばく時に使うナイフなのだから「鮨ナイフ」も有りなのではないか?という冗談系のものでした。まあ、真面目にナイフ作りしている方には理解してもらえないでしょうが、私としてはどうしてもそちらの方向思考がに行きがちなんです!真面目な物造りになんとなく冗談を入れたくなるのですよ!

そこで、机の中を探ってみたところ、材料となるミニチュア鮨が1セット出てきました。サイズ感も程よいようです。この鮨は本来磁石で冷蔵庫などに貼り付けるものなのですが・・・。ナイフの素材自体も鉄材ですのでくっつきます。単にブレード材にくっつけるのは面白くないので、下に杢目のシートを張ってみました。そしてその上に鮨をレイアウト。そしてこの後、この外形のままでレジンを流し込んだら果たしてこれは出来上がる?との「笑えるナイフ」構想は成立するのでしょうか?ひとつ心配なのは、レジンで埋め込んだ場合レジン自体がレンズの働きをすると思うので、鮨が本来の鮨の形状のまんま認識できるのか?という心配があるのですよ。でもそれを乗り越えてやってみる「バカバカしさ」が楽しいのでは?とも考えます。実際に鮨ミニチュアを貼り付けて握ってみると通常のハンドル材よりかなり分厚くなります。が・・・やってみる価値はありそうな気配がするのですがね。このデザインにもわさびとか生姜をあしらいたくなるのは性分かねえ・・・?


現在製作途中の第三弾ナイフの完成予想図別案を描いてみた!


完成予想図別案2 黒バックのほうがそれっぽい?


完成予想図1案目。こうなると普通の感じですなあ!

ここまでやってみて、更に悩みどころが出てきました。ハンドル材をどうやってブレードに固定するのか?という問題です。杢目シートとか、黒いバックはエポキシ接着剤で貼り付けたとしても、そのバック材とレジン材はどうやってくっつけるの?レジン自体が硬化した時にくっつくとは思うのですが、それはナイフとしての耐久性に耐えられるのでしょうか?通常は、ハンドル材を接着した後にピンやボルトを使って更に強度を上げて固定するのですがね。ううむ・・・悩みが更に増えていく〜〜〜!!!


本日の結論
暇な時間は人の思考をクダラナイ方向へ引っ張っていきがちだなあ〜!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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