刃物的印度材

2018年06月30日 さて三本目の挑戦は!


以前から気になっていたダマスカス鋼のナイフ!



「ヒルト周りの曲線をきれいに出す」

史上一番早い梅雨明けでいきなり暑い日が始まってます!

さて、そんな中で世間のサッカー情報はなんだか余計なことばっかり言ってますね。しまいには、あのパス回しの8分間は国民に付託した典型だと、安倍政権を批判する輩も出てわけが分かりません。ルールに則ってギリギリの選択で決勝リーグに生き残るための作戦で、監督も選手もあれをやりたかったわけではなく、あの時の状況が生んだ苦渋の選択でしょ?しかも大博打を打って大成功したわけですからどこに責められるポイントがあるんでしょ?

なんてな話は置いといて、私は早くもナイフ造り第三弾へ向かいます。ナイフ作りと言ってもまだハンドルを作るだけですから中途半端な趣味ですよね。しかし、ハンドルの製作とヒルト(鍔)の製作がスムーズに行くようになったら、次はブレードそのものを作ってみたいと企てています。しかしそれには数をこなして、ハンドル材や加工手順を確定しなければなりません。長期計画による年寄りの趣味の拡張ですね!

二本目の試作が完了して、その余韻も冷めぬまま第三弾のブレードがインドから届きました。今回選んだのは「ダマスカス鋼」と呼ばれる鋼材です。二種類の金属を鍛造してその金属の色の違いを模様として出した鋼材です。もともとは、古代インドで開発製造された「ウーツ材」ですが、シリアのダマスカスで用いられて刀剣が作られていたことから「ダマスカス鋼」と呼ばれるようになったとか。しかし、現在流通している「ダマスカス鋼」は製法が「ウーツ材」とは違っているそうで、実は「ダマスカス鋼風の材」というのが正しいようです。

世間では、通称「ダマスカス鋼」で作られた刃物は高級品扱いとされ、かなり高値で取引されています。かつては憧れの材だったようですが・・・。私も気になって一本だけ完成品のナイフを注文してみましたが、まだ届いていません。さらにebayで探していると、なんとダマスカス鋼で作られたナイフ・ブレードが販売されていたのです。しかも本場インドからの出品でした。画像を見るとダマスカス鋼の特徴である模様がびっしり入っていますね。もっと模様がハッキリした材のほうが良いかな?とも思ったのですが、この穏やかな表情も捨てがたいと思い、思い切ってポチりまして10日間ほどで届きました。



この状態で販売されています。4mm厚でズッシリしています。

美しい輝きを持った鋼材です。今回はグリップ部分も全面に渡り綺麗にバリの切除がしてありましたので、磨いて仕上げるだけです。ただ刃はまだ研いでありません。すべてが完成してから一番最後に刃付けをします。

予想していたよりかなり明るい色の鋼材なので、ハンドル材には何を使うべきか?で悩みますね。暗い色の黒檀あたりが妥当でしょうか。それとも一気に明るい色へ振ってメイプルというのもありますね。前回製作ナイフのハンドル材提供先である谷口さんへご報告したところ「次はカーリーメイプルにしますか!三日後にカーリーメープル材の加工に入りますから!」とありがたいお言葉。またもや甘えましてご提供いただくことが決定しました。

今回初挑戦するのはヒルト(鍔)の部分です。ブレード材としてすでにフィンガーグルーブが加工してありますので実用上はヒルトレスでも成立するのですが、あえてチャレンジとしてやってみようとの魂胆です。真鍮板材を切り出してヒルトを二枚作りブレード材の両側から取り付けようと考えています。もっと追求すると、次回はヒルト周りの曲線をきれいに出すのが目標です。ざっくりとした完成予想図はこれ。まだ決定ではないのですがね。


フレームメイプル材が届くまでに、ヒルト材の4mm厚真鍮板を手に入れて加工しておきましょうかね。当家の機材だけでさてどこまで加工できるか?やってみなけりゃわからない!これでまた10日間以上あれこれと手作業を楽しむことが出来ますよ!


本日の結論
そんなことより、昨日から腰痛が出始めて困ってるんですけど!!!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE