修復的遠隔化

2018年06月25日 リモート・メンテナンス・サービスに関する出来事!

リモート・メンテナンスの画像  そして担当者との戦い!



「そこで私の仮説」

昨日から今日にかけて起こった iMac に関するドタバタを記録しておきます。
書き残す理由は、自分の備忘録であると同時に同じような状態に陥った方がいたら参考になるかなと考えたからです。文章だけでかなり長くなるかもしれませんが、明日は我が身と思って Macユーザーの方はお読みくださいませ。順を追って何が起こったのか?を書いてみます!

事の起こり。
私は iMac にウイルス対策と定期メンテナンス用に「Mackeeper」という検索&修復アプリをインストールしています。もう長年使っていて、毎週一回は「Mackeeper」でメンテナンスを続けています。おかげでトラブルもなく安定してiMacを使い続けています。使っていらっしゃる方はたくさんいると思いますが。そんな昨日のこと・・・。



「Mackeeper」をインストールしろとWEBページがやたらに開いて表示され、それが何度も繰り返されました。そこで「これはなにかのマルウエア?」かな・・・としばらく悩んでいました。しかし「Mackeeper」でチェックしようにも「Mackeeper」に対する動きなのですから・・・どうなのよ?とまたしばしフリーズ。

すると、Facebook を見ていたら「Mackeeperインストールを誘導するマルウエア対策に Malwarebytes というフリーソフトがあり、それを使ってマルウエアを処理した」との書き込みがありました。アラララ!同じではないかよ!と私も Malwarebytes を早速ダウンロードしてインストールしました。そして一気に、Mackeeper に関するデータを処理しました。これで解決です・・・。と思っていたところ・・・大変な事態に!



あらためていつものごとく「Mackeeper」を立ち上げようとしたら、アプリケーション・フォルダの中から「Mackeeper」が消え去っていたのです。えええ!!!「そうか・・・Mackeeper と名がつくファイルはすべて処分されたのか!」と気づいて、バックアップ用のHDから「Mackeeper」をコピーして使おうとしましたところ、えええ!!!なんで?なんで?アプリケーション・フォルダの中に「Mackeeper」が存在していないのです。「えっ?いま入れたじゃん!」ともう一度やりましたが同じ現象でした。はたと困りましたが、とりあえずデスクトップに置いたらどうなるのだ?とやってみたら問題ないようです。

「Mackeeper」を作動させてみると、検索&修復の作業が63%になると止まってしまい、最後までいきつけません。ううむ・・・どうも 「Malwarebytes」がぶつかって悪さしているようです。一旦 「Malwarebytes」を排除して様子を見ようとしたところ、私は凡ミスをやっちまいました。アプリケーションの本体だけをゴミ箱に入れて消去してしまったのです。

この段階で「Mackeeper」を使ってみると、検索&修復が63%まで進むと止まってしまいました。何度かやってみましたが、数回に一度だけ100%まで行きましたが、殆どが63%でストップしました。そして、付属データであるインターネット・セキュリーティーデータがインストールされていないのでするようにと指示が出ました。勿論すぐにインストール。ウイルスから守るための最新データですからね。ところが・・・これまた224MBのデータの内半分ほどでインストールがストップしました。なんで?何回繰り返しても同じこと。

そこで「Mackeeper」をダウンロードし直して、再度セットしましたが結果は同じでした。ううむ・・・どうすべ・・・。その時「Mackeeper」にはチャットで相談に乗ってもらえるシステムが有ると思い出しました。初めてですが、問い合わせてみました。結果、専門家が必要だとの判断のよう分からん状態でチャットは終わり、あんたら専門家ではないのん?

夜中になり、ワールド・カップ日本対セネガルが始まったので、この件は翌朝に持ち越すことに。

6月25日午前中は、自力でなんとかならないかとあれこれやってみましたがやはりダメなので、もう一度「Mackeeper」のチャットに書き込むと「日本語担当は日本時間14時から24時まで対応します」と返ってきました。そして14時過ぎ、再度アクセス。相談事を書き込んでみました。

1 検索&修復が63%で止まってしまう。
2 インターネット・セキュリーティーデータのダウンロードが途中で止まったままで完了できない。

すると「Mackeeper」はリモート・アクセスで専門家に診断してもらうので少し待っていてくださいと。数分後、今度は別のウインドウが開きチャット状態となりました。専門家の登場です。そして、私のiMacにリモートアクセスするので、認証してくださいと言ってきました。勿論すぐに認証し診断が始まりました。リモート・アクセスですから、目の前のiMacのカーソルが触っていないのにヌルヌルとがデスクトップ上を動き回って、あれこれ触り始めました。面白いのでしばらく見続けていましたが、やがてそのカーソルは「Mackeeper」を触って検索&修復を実行。今度は100%までたどり着きました。残るはもう一つですが、そのとき、相手も気づきました。

「何か他のウイルス対策ソフトを入れてますか?」と聞いてきました。「Malwarebytesを入れたのですが、作動がおかしくなったので、アプリケーションの本体は消去しましたが、いくつかのファイルが残っているようです。探したけれど見つかりませんでした」と答えたところ「Mackeeperは他のウイルス対策ソフトと共存できないのでそのせいですね。それでは残りのファイルを探してみます」とまたしてもカーソルのヌルヌルが始まりました。

15分ほどして「見つからないですね。本来であればクリーン・アンインストールするべきでしたが、本体が消されたのでそれも出来ませんね。困りました・・・。もう少しやってみます。と再度作業開始。そこで私は思いついて提案してみました。

「もう一度 Malwarebytes をインストールしてからクリーン・アンインストールをしたらどうなりますか?」

「同じようなファイルが二つ表示されます」と返ってきました。これは「もう一度インストールしたら、余分なファイルが増えるだけでアンインストールしたとしても最初のファイルは残る」という意味だと理解しました。そういうもんかなあ・・・。とあまり納得しないまま、目の前の作業を見ていましたが、ついにお手上げ状態になったようでこのような提案がなされました。

「Apple公認の専門家がいますので、別メニューとなりますがいかがでしょうか?」と。えっ?あんたは専門家じゃなかったの?とびっくり!さらにチャットを続けていると「ご希望であれば別メニューの料金表をお知らせします」とあり、見てみるとえっ?これって大量のPCを所有している会社が受けるメンテナンス契約の料金じゃないの?と気づき「私は個人的にMacを使っているだけです。しかも1台だけですから、他の簡単なメニューは?」

次に提案されたのは「1回だけのメンテナンスサポートで、199ドルで1か月間保証」というやつ。これが最安値?そうか・・・。どうしようかなあ・・・しかし眼の前で起こっている現象は嫌だけど、それだけのコスト払いたくないし・・・。「それでは検討して必要であれば再度連絡します」と書き込み終わりにしようとしたところ「今すぐに決断できない理由は何でしょうか?」としつこく聞いてきました。ううむ・・・どう返事すべきか?「お金を使いたくないし、個人的に使っているだけなので、そこまでのメンテンスサービスは求めていないし、だから Mackeeperで満足していたんですよ」

するとさらに「コンピュータのメンテナンスは・・・・・・・・・」と長い文章でコンピュータを使う上でのリテラシー的なことを書いてきたので「それを理解した上での再検討です。今回はありがとうございました!」と強引にチャットを終わらせ、承認していたリモート・アクセスを切断しました。これで一応終わりですが・・・私にとっては何も解決していません。「Appleに承認されたプロ」でしか解決できないと言われたのですからね。さあどうする?そこで一つの疑念が・・・。「もう一度 Malwarebytes をインストールしてからクリーン・アンインストールをしたらどうなりますか?」は結局まだ検証されていないのですよ。

そこで私の仮説
「Malwarebytes を再インストールした場合、現在ある悪影響を及ぼしているファイルは新しくインストールされたデータで上書きされるはず。つまりファイルとして別物が二種類存在することはない。そうなればアプリケーション全体をクリーン・アンインストールすれば解決できる」

どうせ現在ダメダメの「Mackeeper」の状態ですから、さらにダメになったところでまああまり影響ないのでは?とも考え思い切って「Malwarebytes」を再インストールしてみました。サイトに行き同じデータをダウンロードしてインストール。「アプリケーションフォルダ」内にきちんとインストールされたことを確認してから「Malwarebytes」を立ち上げ、すぐにアンインストールを選択。一瞬にしてアンインストール作業は終わりました。すると、今まで常にデスクトップ右上に出ていた「Malwarebytes のアラート」が表示されていないことに気づきました。おおお!!!これは上手く行ったのか?と期待しつつ・・・。

「Mackeeper」を立ち上げていつものごとく検索&修復をやったところスムーズに行くかと思われたのですが「インターネット・セキュリーティーデータのダウンロードがまだです」とアラートが出てたので迷わずダウンロードしてみると、あららら!!!一瞬にしてするするとデータがダウンロードされアクティベートされました!そこで再度「検索&修復」を実行するとあっさりと100%の検索&修復結果で問題なし。通常業務に戻れました。最終的に「アプリケーションフォルダ」に入れてみると、今度は問題なく存在できました。ふう・・・終わった・・・。


無事に完璧終了!


はいここで疑問が残ります。あの技術者はなぜあの時、私の提案を否定したのでしょうか?その後のメンテナンス・サポートを売り込むときの熱心さには驚きましたがね。なんかモヤモヤっとした納得の行かないものが私の中にひっかかったままですが・・・。とりあえず、丸一日かけて私のドタバタは自力で解決しました。解決策を思いついたら10分で完了。これをプロに依頼したら119ドルですか・・・。必要な人にはありがちなコストでしょうが、私にはちょっとね。これで新たな知識が増えましたよ!


本日の結論
プロでも完璧であるはずがないが、私でも思いつく様なこの程度は知っといてね!!!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE