刃物的住所談

2018年06月15日 なんでこうなるのか?住所の謎!


パキスタン製ダマスカス鋼ナイフ



「柔らかなカーブを持った概形」

今日も天気は梅雨空で薄ら寒く、部屋にこもるのが必然といった状態です。飽きもせず本日もナイフの話ですが・・・。今までとはチョッと違った視点での話です。海外に親しい知り合いがいると便利だという事例です。

まず最初に「何故ナイフが好きなのか?」という部分が私も引っかかるのですよ。自分の思考として暴力は嫌いだし、切った張ったというやつも嫌いだし、どうしてナイフに魅了されるの?と自己分析したくなります。子供の頃から銃器や刀が好きでした。たぶんデザイン性だと思うのですがね。単機能なのにデザインがいくつも存在するということが好きなようです。ナイフはその典型ですね。切るまたは刺すという目的のためだけに作られるけれど、切り方の違いによるデザインのバリエーションが豊富であると。

ナイフはもちろん使うことが前提で作られていますが、飾って愛でるという収集アイテムでもあるのですよ。私は後者ですね。キャンプにも行かなくなった今は、もう使うことはほぼ無くなってしまいました。では、ナイフだったら何でも良いのか?というとそうでもなく、無意識のうちに選んでいるデザインの方向性があるのですよ。それを今回しみじみ知りました。

まずは下のナイフ画像をご覧ください。見慣れないブレードの縞々でしょう?これは「ダマスカス鋼」と呼ばれる鋼の一種です。オリジナルのダマスカス鋼はインド原産のウーツ材と呼ばれる金属だったようですが、その模様に似せて現在では違う製法で作られているようですね。

現在、高級ナイフ等に一般的に用いられている「ダマスカス鋼」は、異種の金属を積層し鍛造することで、ウーツ鋼を鍛造したときに現れるものと似た縞模様を表面に浮かび上がらせた鋼材です。素材をモザイク状に組み合わせることで任意の模様を浮かび上がらせることも可能です。(Wikipediaより)


ただ、この「ダマスカス鋼」を使ったナイフは通常高額であり、手に入れるのにちょっと躊躇します。そして・・・ネットで理想のナイフデザインを探していたときのこと。ダマスカス鋼を使ったナイフにブチ当たってしまったのですよ。何が気になったかと言うと、まずはその全体のシェイプです。かなりラブレスのドロップポイントに近いデザインでした。しかもダマスカス鋼でハンドルはマホガニーという仕様。落ち着きを感じます。ナイフなのに「凶暴性」を感じさせないデザインが私は好きなんです。私にとっての凶暴性なので、他の方がどう感じるかは知ったことではありませんがね。



このナイフはパキスタンのパンジャブ州で作られていると書いてありました。ebay で見つけたのですが、発送はパキスタンからダイレクトのようです。人件費の問題と直送ということで信じられない安さです。しかし、仕上げに関しては実物を見ないとなんとも言えませんがね。とりあえず、購入ボタンを押してみました。すると!!!

「この商品は日本へは発送いたしません」のお断りが出てきました・・・。なんで?なんでなんで?ひょっとしてグリップにマホガニーを使っているから?では・・・同じナイフでグリップ材が違うものを見つけました!水牛の角です。これなら大丈夫だろうともう一度購入ボタンを押したら・・・やはり「この商品は日本へは発送いたしません」のアラートが!なんでなんでなんで?そこには「住所を変更してください」とサポートが書いてありました。日本へは送らないけれど、他の国ならOKというのであれば、試してみましょう。アメリカで協力してもらえる方といえば昔は「綿貫さん」だったのですが、もう日本に帰ってこられましたので無理です。そこで他の親しい知り合いといえば、Mr. Henry Kaiser ですね。(私もたまにHenryに頼まれて日本製の品を購入し送っているのですよ)彼の住所を記入してみたところ、あっさり購入完了できました!ナンヂャこりゃ?

つまり、パキスタン→アメリカ→日本というルートであれば手に入るということなんですね。送料が倍かかってしまいますが、まあ、本体自体がかなり安いので許せます。Henry に断りもなく落札して送りつけるわけですから、あわててメールで事情を書いて Henry の協力を仰ぎました。「喜んでご協力し、日本へ転送しますよ」との返事も届いて一安心。

Henry からのメールを読んでいる時、一通のメールが届きました。ebayからです。「あなたがチェックしている商品と同じものが送料無料でしかも最安値で出ていますよ!」との売り込みメールでした。早速行ってみると、なるほど!安いし送料無料と書いてあります。勢いで購入ボタンを押したら・・・あらら???何だよこれ!「日本へは送料が必要です」状態だったのです。参ったなあ!んんん?これってアメリカのショップ?であればアメリカ国内が送料無料ってこと?ということでまたしても Henry の住所を指定してみました。ははは!!!あっさりと送料無料で購入できました。これで、前回のナイフとこのナイフと二本まとめて日本へ送ってもらえれば送料も助かります!その二本目のナイフがこれ。




ということで、ここ数日で3本のナイフを買ってしまいました。しかも似たようなデザインです。というか、そのデザインの方向性が好きだと言うことが自分でも今回の購入騒ぎで自覚できました。柔らかなカーブを持ったナイフの概形が好きなんですね。以下が、昨日購入したナイフですから・・・似たようなデザインです!全長が8インチから9インチであることも重要です。20cmから23cm程度ってこと。これより短くても長くても使いにくいです。これが私の手で扱い易いサイズですね。理想を言えば、ブレードもピッカピカのミラーフィニッシュが好きだなあ!



それともう一つの共通した特徴があるのですが、ブレード面の削り方です。これの説明を始めるとかなり長くなるので今日はこの辺で終わりましょう!ナイフネタも落ち着きを取り戻しましたので、これくらいにしてまた別の新しいネタを探すことにいたしましょう! 長々と数回に渡り「ナイフ話」にお付き合いいただきましてありがとうございました!


本日の結論
まとめて手に入れたらスッキリした!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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