妄想的刃物談

2018年05月24日 材料を見つけたものの!

例えばこんな材料が!


「10年近くそのまま放置している実態」

またしても晴れてきましたが、なかなか出掛ける気には成れず部屋でグズグズしています。先日来のUSB3.0 メモリー騒ぎは、結局7種類で11個の商品を買い集めてそのすべてがUSB2.0であったという結果となり、全製品に対して受け取る度に動作チェックしてクレームを入れました。最終的にすべて商品へのクレームが認められ返金処理されました。勿論返品要求は無し。ということで、手元には大容量USB2.0メモリーがタップリと残されました。すでに3名の方に2TBのメモリーを差しあげました!


R.W. Loveless 製作「ドロップポイント ヌードマーク」

で、その騒ぎが納まりかけるのと同時に新たなるドタバタが始まりました。今を去ること30数年前に突然「ナイフの美しさ」に気付かされました。R.W. Loveless 製作の「ドロップポイント ヌードマーク」日本橋「木屋」の店頭ディスプレイで初めて実物を眼にしてその美しさに魅了されました。しかし高額すぎて買えるはずもなく・・・。その後海外に行く度に現地の銃砲店や刃物屋に行きさまざまな手頃な価格のナイフを購入してきました。その頃はキャンプが楽しくて、実際に使うためにも買っていたのですが、徐々にキャンプ熱が冷めていくと同時にナイフ熱も消えていきました。手元にあった多くのナイフは、知人に差しあげているうちにいつの間にか5本ほどに減って、そして時は流れ・・・。

今回のUSB3.0騒ぎと同時進行で「ナイフへの郷愁」がふつふつと湧き上がり始めていました。そして久々にナイフを数本買ってみました。高額なものではなく、安くて面白そうなものばかりです。ビックリするほどコストパフォーマンスの高いナイフも見つけました。ずっしりして質実剛健!無骨ではありますが、機能的にはしっかりしていてサイズも程よく、ロック機構もガッチリとしていてこれでとても1,000円以下だとは思えません。ベルトクリップが裏面についているので、ケース無しでベルトに留められます。数本買って、知人に配りたくなるほどですね。


いくつものナイフを注文して、それらが徐々に届き始めると、実に下らない使えねえのも混ざっていました。それは私の邪心が注文させたもの。ひょっとして面白いかも・・・。と思ってしまったのですよ。でもそれらはクズでした!!!使えないことはないけど、持つ喜びはないというもの。実用性にも欠けますしね。ナイフに面白さを求めるなっちゅうの!まあ、実用ったって今更キャンプには行かないのですから余り意味はないのですが・・・。

そんな新しいドタバタをしているうちにさらに見つけたものがありました。「ブランク ナイフブレード」です。ナイフとして組み立てる前の「刃だけのナイフ」ヒルト(鍔)やグリップ材が取り付けられていません。製作途中のナイフ材ですね。実はかつて私はナイフをイチから作ってみたいと考えていて、いろいろ資料調べしたことがありました。最終的にたどり着いたのは「一から全部は無理!」という結論でした。必要機材が多すぎてとても自宅マンション内で作業なんか出来ません。金属の切削音やモーター音は出るし、炉でブレード材を焼入れする必要があるしでとても無理と納得し、そのうち創作意欲はすっかり消えてしまいました。

ところが、ここ数日はまたその気分が少し盛り上がってきました。というのも「ブランク ナイフブレード」が数多く販売されていたのを見つけたからです。安いものだと1,000円程度。高いものは1万円程度ですかね。一枚の440Cステンレス板からナイフの概形状に切り抜きさらに精密に削って設計通りに仕上げ、オーブンで焼入れ。さらにブレードをある程度磨いてあるものが「ブランク ナイフブレード」です。ヒルトを着け、ブレードを磨き込み、ハンドル材をつければナイフとして完成します。「ブランク ナイフブレード」は一番面倒な部分の処理が済んでいるので、手軽に仕上げだけを楽しむことが出来ます。まあ、自分のオリジナル・ナイフデザインでシビアに仕上げることは出来ませんがね。


そこでネット上の「ブランク ナイフブレード」を探してみました。ナイフの形状によって嫌いなものもあるので、かなり絞った検索です。私が欲しいのは「ドロップポイントの8インチ〜8.5インチ」のもの。理想的にはヒルトも付属していたほうが良いのですがね。しつこく探しているうちに見つけたのが上の画像の商品でした。かなり理想に近い形状をしているのですが、一つだけ不満な部分がありましてね。それはブレードの削り方です。もっと上まで削ってほしいのです。しかし、此処から先は自分で削れるかも知れない・・・。でも機材がない・・・。というジレンマで妄想だけが進化していきました。ここからどうやって完成させるのか?という手順の妄想です。


さらにブレードを探していたら新しい展開が出てきました。「ダマスカス鋼」を使ったブランク・ブレードです。ダマスカス鋼は2種類以上の金属をミルクレープみたいに鍛造してナイフの刃の面にその縞模様がはっきりと出ているものです。通常のステンレス材よりはかなり高額です。そのダマスカス鋼で作られた加工済みブレード材を探してみたらebayにありました。インドで作っているようですね。そしてそのダマスカス鋼のブレード材をじっと見つめているうちに「完成行程妄想」が始まりどっぷりと浸かってしまいました。気がつけば2時間ほど経過していました。しかし、まだ注文はせず。何だこれは?結局私は「妄想」そのものが楽しいのではないのか?と気づき始めたのです。

作った気分になって「妄想」しているのは子供のおもちゃ遊びと一緒。自分がヒーローになったつもりで妄想の中で悪人と戦っている子供と同じだなあ。まあ、そういうことで今しばらくはこの妄想を楽しんでみます。充分に納得して「本当に作るぞ!」と覚悟を決めたら材料を発注しましょう!さて何時になりますやら!ギターを組むぞ〜!!!と、材料を買い集めたものの10年近くそのまま放置している実態があるというのに!「ギターが先でしょうが!」と自分を叱咤してみたりしてね!


本日の結論
私の読書好きは結局「妄想好き!」ってことなんですね!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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