推察的大容量

2018年04月24日 安い大容量USBメモリってこういうことではないのだろうか?
Kenginton USB3.0
256GB 18,730円 (Amazon)
ノーブランド USB3.0
256GB 2本で2,469円 (Wish)



「問題なかったらプレゼントするよ!」


さて、本日は前振り無しでいきなりメインのお話です。
このところ、ずっと大容量 USB3.0 FLASH MEMORY を探し続けておりました。いろいろ感じたことや、実際に手に入れてみることで分かってきたこと、そして本日朝発見した画像から導かれる推察を少し書いてみましょう。あくまでも私の勝手な推論ですのでその点をご理解くださいませ。

そもそもの発端は、アメリカから帰国の際 Mr. Henry Kaiser からお土産としていただいたデータてんこ盛りの USB 3.0 128GB FLASH MEMORY でした。USBメモリにデータを入れたままでアクセスしても動画に対しては転送スピードが遅いのでいったん iMac にデータをコピーしてから楽しみました。ココまでは予定通りです。しかし、128GB のデータは USB3.0 とは言え、コピーするのにかなり時間がかかりました。ちなみに USB2.0 に比べて USB3.0 は約10倍の転送スピードがあります。そして、128GB の容量は流石にデカイなと感じておりましたが・・・。


コレがいただいたブランド物ですが、裏面に CHAINA の文字が。

その直後、私自身が集めたデータを他の方に渡す必要が生まれたため、久々に DVD へ焼いてみようとしした。ところが、データ量が大きすぎて1枚のDVDに収まらない事態に!そうなると、もっと容量が大きい USB FLASH MEMORY に入れて渡したほうが良いのではと考えるようになり、適度な容量で手に入れやすい価格の商品はないのか?と探してみました。

すると USB 3.0 128GB FLASH MEMORY はアマゾンで1,2000円程度で販売していました。ううむ・・・気軽に配るにはちょっと媒体費がかかりすぎます。そこで、いつもの Wish で調査してみたところ・・・。なんと USB 3.0 1TB FLASH MEMORY 見つかりました。価格は送料いれて約2,000円です。ホントかいな?何度も Wish で変な商品を掴まされているのでいささか不安は有ったのですが、とりあえず購入。すぐに届きました。



検証してみたところ、容量の 1TB は確かに確認できました。書き込み書き出しのテストも問題なくクリア。このサイズで 1TB!!! これは驚いた!と思っていたら?なんだか思っていたより転送速度が遅く・・・調べてみると USB2.0 仕様でした。えっ???やられた!しかし、すぐに Wish にクレームを付けて対処を依頼をしました。

さて次に、安価で確実に USB 3.0 仕様の大容量USB メモリは無いのかいな?と調査続行!やがていくつかの商品が浮かび上がってきました。と同時に怪しい商品も浮かび上がってきました。その大きな見た目の違いは、USB端子内の樹脂の色です。 USB 2.0 の場合、樹脂の色は黒です。 USB 3.0 の場合は青です。これは仕様による推奨色なのです。この部分を注意しながらネット上の商品写真を見ていると、確かに USB 3.0 仕様と表示されているにもかかわらず樹脂の色は黒という商品がいくつか存在します。安いからと、これに手を出しては駄目です。でも、速度が遅くても保存用に大容量であれば構わないという方は問題ないのですがね。

そして Mr. Henry Kaiser からいただいたUSBメモリを再度手にとって眺めていましたところ・・・。ふと気づきました。光に反射して「CHAINA」の文字が見えたのです。んんん?そうだよね???。こんなメモリは今どきどこのメーカーだって中国でまとめて生産してそれぞれのブランド名がつけられているんだよね。OEMってやつ。そうなると、Wish で販売されているUSBメモリと出処は一緒ではないのか?と思うようになったのですよ。

つまり、同じ工場でブランド名の有り無しが作られていたり、USBメモリの本体部分は同じで、その周りのグリップのデザインが違っているだけということではないのか?とね。で、探してみました・・・。ハイ見つけましたよ!同じデザインで同じ容量。よく観ると使用例写真で使っているPCも同じです。以下の画像を見てください。ブランド名が有るか無いかの違いだけです。Kingston はアメリカの記録媒体メーカーですが、実際に造っているのは中国の工場というのは常識。そうなると・・・。

Kenginton USB3.0
256GB 18,730円 (Amazon)
ノーブランド USB3.0
256GB 2本で2,469円 (Wish)

ハイ!見つけました!左右で同じ商品が映っています。使用例のPCの裏側を見るとまったく同じです。パッケージデザインはブランド名の有る無しだけ。価格の違いに驚きますね。価格相応に保証期間が5年と1年とかなり違っていますが、私の感じではほとんど意味が無いと思いますけどね。というのも、Kingston 1本の価格でノーブランドは15本買えるのです。ノーブランドは1年毎に使い潰していっても15年持つというわけ。同じ金を支払うなら、へ理屈では Kingston の3倍の期間ノーブランドは使えるということではないのかい?

ケース1の推察。
そんなことは置いといて、コレをどう理解するかということなのですが・・・。まずメーカーが中国の工場にUSBメモリの量産を発注します。この様な商品の場合オーダ量に対してリスク回避のためある程度の余剰生産をするはずです。それは不良品の交換用などのリスクが有るからですね。例えば、100万個のオーダーに対して1%の1万個を余剰生産をしたとします。納品後不良品の発生率が0.5%有ったとします。すると残り0.5%の5,000個が工場側で在庫個数となります。この在庫分にはまだブランド名がつけられていませんので、堂々とWishを使って工場直売に近い形で処分していると・・・。原価はメーカーから回収済みなので、在庫処分という体の価格をつけることが可能。最低でも追加で原材料費が回収できれば良いと。

ケース2の推察。
こちらのケースは本当に中国の生産工場で起きたことです。知り合いの某メーカー社長から直接聞きました。上と同じくメーカーから量産の発注があり中国の工場で生産開始。ところが・・・社長が知らないうち、製造に手慣れた社員が日曜日に勝手に出社して生産を行うと。この様なUSBメモリの場合、特にサイズが小さいので勝手に作って持ち出しても目立ちにくいんですね。もちろんブランド名をつけると工場特定されるのでノーブランドのまま。そして仲間内のショップを通じて Wish に出店すると。もちろん原価が自分たちにはかかっていないわけですから、格安価格で販売できると。もちろん保証1年なんて書いてあるけど無視ですし。エラーが出たら気軽に交換や返金をすると!

まあこういうことでしょうね。

なんてな事を含め、USB3.0 2TB のことについてこのところ書いていたら tanabe.tv を読んだらしく Mr. Henry Kaiser から今朝ほどメールが届きました。とても気になるようですね!ということで「極安だから USB3.0 2TB が届いてチェックして問題なかったらプレゼントするよ!」と返信しておきました!

Tanabe-san,

where to buy?    I don't think we have in USA.

how expensive?

Henry

もうちょっと待っててね!


本日の結論
おそらく今週中に追加3種類の USB3.0 メモリが手元に届くはず。手に入れたら再度ご報告します!

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