警官的代理人

2018年04月22日 68番目の国は New Caledonia になるのか?

フランス領 ニュー・カレドニア



「わざわざ届けていただいたお礼です!」

今月中旬に、ニュー・カレドニアから来日中の方から「弾駆動 TWIN CUSTOM」のオーダーを受けました。5月22日まで日本に滞在するのでその間に作って欲しいと。と言われても、私もそんなにのんびり作るつもりはないので、中2日で作りあげました。さてどうやって届けましょう?

オーダー者は「どこで受け取るのが都合が良いですか?」と問い合わせてきましたので、下手に動かれて会えなくなって混乱するのもキツイと考えて「ホテルの部屋番号を教えてください。そして受け取りの日時を決めてください。私が直接手渡しで届けましょう!」と伝えました。これは来日した方にお渡しする時のいつものパターンなので、私自身はまったく問題ありませんでした。

オーダー者からは「4月20日昼12時にホテルで待っています」との連絡があり、調べてみると「南千住駅」から歩いて8分ほどの距離にある「ホテルニュー紅陽」でした。ホテルの案内をサイトで見ると、どうも来日外国人向けの安いホテルのようでした。

ちなみに、ニュー・カレドニアは現時点でフランス領ですので、オーダー者は厳密に言えば「フランス人」です。しかし、今年の11月には国家として独立するための投票が行われるようで、過去の実績からほぼ独立できるようですね。となるとニュー・カレドニアは私にとってオーダーが来た68番目の国という扱いになります。ちょっと早いですが、tanabe.tvではニュー・カレドニアを国家として認定しておきましょう!

4月20日当日10時半に「日吉駅」からスタート。路線アプリによると中目黒乗り換えで約1時間の電車旅です。読みとして12時には充分間に合うという計算でした。お日柄もよく、順調に「南千住駅」で降りて、駅員に方向を確認したのち歩き出せば10分で「ホテルニュー紅陽」へ到着。見た目はレンガ風タイルの小さなホテルでした。

11時45分に玄関を開けて10畳ほどのロビーを見回すと、そこに浅黒い精悍な男性がすでに座っていました。私の顔を見るなり「Hi!」の掛け声。私も名乗って無事に合流成功です!まずは、お約束の「弾駆動 TWIN CUSTOM」をお渡しして軽く説明をはじめましたところ「実は・・・私が使うためにオーダーしたのではないのです。ニュー・カレドニア在住ギタリストの友人に頼まれオーダーしました。私が直接彼に届けるのですよ」とのことでした。おおお!!!そうでしたか!今までにも何度か経験しました。海外からの輸入品に大きな課税をする国ではよくあるパターンです。

 

ということで、このラベルの名前はユーザーの名前ではないと判明!
ラベルを作り直して郵送するとお約束しました。既に郵送済みです!


この方の職業を聞いたところ「警察官です!」と柔らかな表情で答えてくれました。仕事での来日なのかなと思ったら、日本が大好きで年に一度は来日しているとか。九州まで行ったこともあり、今回は東京に集中して観光するそうです。「食い物美味いし!清潔だし!人が優しいし、日本大好き!」と言っていました・・・が警察官が毎年日本で長期滞在出来るというのも優雅なもんですねえ!受付に他の滞在者がいたので、記念撮影をお願いしました。


一つ気になっていたことを聞いてみました。「ニュージランドの旗の黄色の中に何か立っていますがアレは何?」「アレは伝統的な住居のてっぺんに立ててある飾りです」と返ってきました。なるほど、日本でも宗教関係の建物にありそうな感じですね。

それからしばらく世間話をしていましたが、彼はフランス人ですから基本の言語はフランス語です。私と話す時には英語と学習中の日本語がちゃんぽんで出てきます。日本語は言葉数はまだ少ないのですが、違和感ないほどきれいな発音でした。話していて辛かったのは、フランス訛りの強い英語の時に聴き取れないことがしばしば発生、その度に聞き直してなんとか30分ほど会話が続きましたがね。

すると突然、彼はこう言いました「あなたの英語よくわかります!どこで勉強しましたか?」と日本語で聞いてきたのです。ほほう!嬉しい事言ってくれるぢゃね〜か!自分ではちっともうまくなっているとは思えないのですが、最近は初対面の英語話者に対してビビらなくなったことで、たとえ間違っていても堂々と大きな声で話せるようになったことで、相手が聞き取りやすくなっているんだろうなと勝手に解釈しました。こういう経験のためにも、率先して直接手渡しで面会しに行くべきなんですよ!

そろそろ帰ろうとした時、彼は「私は友達のために秋葉原へ買い物に行きたいので、一緒にここを出ましょう。ちょっと部屋へ行ってきますので待っていてください」すぐに戻ってきた彼の手には「コーヒー」のパッケージが!「わざわざ届けていただいたお礼です!」とお土産をいただきました。ありがたいことです!


電車の中で話していた時「私も一度はニュー・カレドニアへ遊びに行きたいです!」と伝えたところ「Facebook で繋がりましょう!私はあなたが来るのを歓迎します!あなたのために車を運転するし、宿も手配しますよ!案内もしますよ!」と嬉しそうに語ってくれました。そう遠くない日にニュー・カレドニアへ遊びに行けたらと思う本日です。


本日の結論
また一つ、私が遊びに行ける国が増えました!

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