目眩的難聴症

2018年04月12日 同じ薬で二つの病名!

医師は、突発性難聴の根治が難しいことを伝えました・・・。



「突発性難聴への警告です」

今日のネタは昨夜書き上げたものですが、本日の朝ドラを見て少しイントロ部分を書き足すことにしました。朝ドラを見て最初に「あっ!」と思ったのは「すずめちゃん」が飲んでいる薬が「ステロイド剤」であると知った時、それから医師と両親の診察室での「難聴」に関する会話でした。私が経験したこと、いや現在進行系で経験しつつあることなので、とても重要だと感じました。「突発性難聴」の経験者なら理解してることですが、未経験の方にも是非知ってもらいたいと書きました。

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2012年4月に突発性難聴がハードに勃発して、かかりつけ耳鼻咽喉科に飛び込んで検査したところ「これはヒドイ!紹介状を書くから関東労災病院へすぐに行きなさい!ステロイド系の特効薬を出してくれるから!」と言われて慌ててタクシーに乗って向かいました。そして再度聴覚検査と問診の結果「仕事は休めますか?これから入院手続きをして明日の朝から入院してください!」と躊躇する間もなく入院決定!原因は働きすぎと睡眠不足!1日20時間数か月働き続けていたらストレスと過労で突発性難聴が発病したというわけです。

それまでにも何度か聴こえにくくなって、かかりつけの耳鼻咽喉科で漢方薬を処方してもらっていた経験がありました。ほぼ1週間以内に症状は落ち着いて来るのでさほど問題視していなかったのですが、入院という事態に陥ったことはショックでした。症状としてもかなり厳しくて、右耳がほぼ役立たずの状態。周波数の上下がカットされた上に小さく聴こえ、さらにジリジリとディストーションが掛かって強い圧迫感があるというものでした。聞こえる音が気持ち悪く感じていましたし、左右のバランスが取れず歩くのも不安でした。

その入院は結局、ステロイド剤の点滴を9日間受け続けて完治しましたが・・・医師が言うには「難聴は再発しやすい病気なので、気をつけてくださいね」なのだそうです。それまでの私の知識としては「突発性難聴は発症してから3日以内に治療を開始しないと完治が難しくなり、発病して1週間以上放おっておくと完治しない」というものでした。私の知っている方でも治療に取り掛かるのが遅れたためもう一生片耳がほとんど聴こえないという方がいますね。

ということで、突発性難聴になったら仕事が忙しくてもそんなことは後回しにして、すぐに優秀な耳鼻咽喉科へ飛び込むことが大切です。人間の耳は左右にありますから、片方が多少聴こえにくくても反対側が補完して聴こえにくくなっている事に気づかないことがあるんですよね。そうなると治療が遅れてしまうわけです。

私は今年の3月30日の朝起床した時に「ん?んんん?右耳にやや圧迫感があるなあ・・・」と気づきました。その時点ではあまり聴こえにくいという感覚はありませんでした。両耳で聴いていたからですね。念のために片耳ずつ塞いでテレビの音量を確認すると、右耳がやはり聴こえにくくなっていました。もう何度もこの症状を経験しているので、すぐに対策しました。

前回通院した時に、多めに治療薬を出してもらっていたのです。半分ほど残っていましたのですぐに服用。3日間飲んでも変化がないようでしたら病院へ行くつもりでした。3日目の朝になり、症状が緩和。スッキリとして圧迫感が消えていました。念のためにその後も薬は飲み続けました。まだ、ちょっと聞こえにくい状態が残っていましたのでね。

ところが、4月3日になりかなり好転したのでもう問題ないだろうと思い始めたときでした。午後になり目眩が発生したのです。座っていることもできなくなって、リビングルームの床にベッタリと体を押し付けるように横たわりました。半日ほど続いたでしょうかね。その後も軽いめまいで時折くらくらしました。「難聴」具合もぶり返していました。翌朝には最後の薬も無くなりましたので、4月4日朝イチで「関東労災病院」へ向かいました。

一年半ほどご無沙汰していたので、受付で「かかりつけの病院で紹介状をもらってきてください」と言われてしまい、あああ・・・今年から大病院はシステムが変わったんだよなあ・・・。「とてもじゃないが、目眩がして出直してこれない。なんとかなりませんか?」と頼み込んだところ「追加料金5400円」を払えば、受け付けてくれることになりました。この料金を支払うという書類にサインをしてようやく受け付けてもらいましたがね。しかし、 今まで世話になっていた医師が担当できるかどうかは分からないと受付で言われました。

かなり待たされ、やっと診察室に入り本日がこの病院初めてだという若い医師にぶち当たりました。症状を説明して、いつもの聴力検査室へ。検査の結果、担当者が「右耳がかなり落ちていますね・・・」とつぶやいていました。その検査結果をプリントアウトしたものが医師に回され、私は再度診察室からの呼び出しを待ちました。その待たされ具合が嫌になるほど。延々待たされて、結果は「メニエル病の発作」という診断結果。突発性難聴は耳が聴こえにくくなりますが、メニエル病はそれに加えて目眩も同時発生します。28日間分のクスリを出してもらいました。もちろん予備も含めて出してもらったのですがね。難聴の治療薬とメニエル病発作の治療薬は同じです。内耳の腫れを無くすための薬です。根本原因が同じところにあるからですが。


これが難聴やメニエル病の治療薬。上にあるイソバイド・シロップの味がツライ!

結局この日、病院へ到着してから玄関を出るまで4時間が経過していました。5日後の4月9日、再度聴力検査をしてもらい、ほぼ右耳は回復していて95%程度の仕上がりです。さらに投薬を1週間続ければ良いだろうとの判断で、もう通院はなしとなりました。早めの自主的投薬と、早めの聴力検査による判断が功を奏したというわけです。実は、本日時点で聴こえ方は戻っているのですが、まだ軽い目眩が残っています。ごく僅かなのですが。新しいメガネを掛けたときのような感じですかね。これももうすぐ消えるでしょうが。

何故この文章を書いたのか?というと、突発性難聴への警告です。何度も経験していると、朝起きた時の周りの音の聴こえ方や耳に微かに感じる圧迫感で「あっ・・・始まったな・・・」と判断でき対策するのですが、未経験者だとそれが突発性難聴の入り口だと気づきにくいのですよ。そして気のせいだろうと思い数日放ってしまうと・・・1週間経過し、さらに10日経過して「あら?これってなんかやばい感じ!」と気づいたときには手遅れになっているんですよ。耳がちょっとでも聴こえづらいと感じたら躊躇せず「耳鼻咽喉科」で聴力検査してもらうことをオススメします!難聴が悪化すると一生元に戻らないんですよ!1日様子を見るというのも無し!1日でも早い治療開始があなたの耳を守ります!


本日の結論
すずめちゃんのように、本当に手遅れになってしまった方が世の中に多いんですから〜!!!

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