突然的仏教授

2018年03月05日 フランス人地質学教授との面会!

Profeeseur Bernard Marty



「See you next time in France!」

それは数ヶ月前のことでした。フランスのユーザーからメッセージが届きまして「日本に行くスケジュールが出来たので、日本に行った際にはあなたに会えますか?」との問い合わせでした。ユーザーからそのような申出でがあれば、私は積極的に会いに行くのです。英会話の実践練習にもなりますし。しかし、相手はフランス人。そこんとこどうなの?と思いつつしばし忘れていました。

一月ほど前に、再度連絡が来て「まずは北海道に行くことになった。その後、東京に向かう。3月3日と4日にフリータイムがある。どちらだったら会えるか?」との問い合わせ。私自身のスケジュールも決まっていないので、あなたの都合の良い日にちと時間帯でかまわないからと返事しておきました。

ちなみに、このユーザーの方は Mr. Bernard Marty フランス人なので、名前の発音はちょっと厄介ですね。Rが3つも入っているので、喉の奥をプルプルさせながら発音しなければなりません。幸い私はその発音ができるので、なんとかクリアできますがね。カタカナで書けば ベルナル・マルチ という表記に。

そして気づけばその後連絡がないまま、すでに北海道の留寿都でスキーを楽しんでいると彼は Facebook に書き込み始めていました。おっと!この先どうするんだ?当方のスケジュールは問題ないのだけれど、当日は合流場所へ向かうため妻と車の奪い合いをしなければならないので、そろそろ面会の時と場所を決めないとね!

3月3日早朝になり、Mr. Bernard Marty からようやくメッセージが!「本日午後には羽田着予定です。私の宿泊施設が遠い場所にあるので、私があなたの家の近くまで行きます。面会場所を指定してください」何度かやりとりして「3月3日16時 東横線日吉駅改札口待ち合わせ」と決定しました。しかし私はその時「フランス人がほんとに一人で来れるの?」という不安が拭い去れませんでしたが・・・。ちなみに、彼の宿泊地は「相模大野」でした。日吉からだと電車で45分ほどの距離ですね。

予定時刻少し前に、私は日吉駅に向かいました。改札口で待っていると約束の16時に2分遅れで Mr. Bernard Marty が現れました。外国人との待ち合わせでは充分すぎるほどに許容範囲ですね。私はいつもの弾駆動Tシャツ姿でしたから、彼はすぐに見つけてくれて握手。実に柔和でにこやかな方でした。とりあえず大人の挨拶として名刺交換。すると・・・彼は大学教授で地質学者でした。ここで呼び方を、Mr. から Profeeseur に急遽変更です。名前の正しい発音も指導されましたがね。

駅前のスタバは店内が混んでいたので、通りに面したテラス席に座ってコーヒータイムとしました。色んな話をしたのですが、彼はフランス人なのでフランス訛の強い英語でした。難しい英語は使っていなかったので言っていることはほぼ理解できて、私の下手な英語でも1時間ほど話し続けることが出来ました。

時制や文法が間違っていることは自分でもかなり自覚していましたが、いちいち気にして黙り込むより、訂正しつつ言いたいことを言い続けるほうが相手に理解されます。昔は英語を口にして間違える度に「羞恥心」が芽生えていましたが、もうそんなことはまったく気にしなくなりました。間違えてなんぼ!の精神で言いたい放題です!理解してもらえればこっちのものですから。

その話の途中で突然彼が「高田馬場に2年間住んでいました!」と日本語で言ったのです。驚きました!一瞬何が起こったのかと思いましたが、よく聞いてみると、学生の頃2年間日本留学していたのだそうです。どうりで待ち合わせ駅にスムーズに来られたわけですね。しかし、今はもう日本語をすっかり忘れてしまったとか。勿体無い!


Dr. Lisa Tauxe サンディエゴ在住地球物理学者夫妻 Dr. Hubert Staudigel

彼と話し込んだ内容はもう細かく覚えてはいないのですが、共通の知り合いの地球物理学者がサンディエゴに住んでいるので、お互いにどうやって彼と知り合ったの?と質問し合ったり、Profeeseur Bernard Marty のライブ活動の話とか所有機材の話とか、私がペダルを作り始めたきっかけとか、休むこと無く続いた1時間のおしゃべりは、お互いに結構笑い声が出ていましたね。なんだろうなあ・・・この感覚は?英語が下手だと自覚している私が、初対面のフランス人教授と楽しく話をし続けていられたという事実は、ある壁を乗り越えられたという証かもしれません。

日本人にありがちな、英語や外国人に対する無意識の抵抗感という壁。たぶん、1月末 NAMM SHOW に行き、初対面の人々と毎日会って話をして飯を食って、日々自分をさらけ出したことで楽になったのでしょうね。自分自身の体裁を保とうとするとそこに緊張が生まれ身動きが取れなくなります。体裁を取っ払い「英語下手で上等!」と居直ってしまうと急激にコミニュケーションの世界が広がる感じがします。英会話スクールのコーチが言う「とにかく口に出せ!アウトプットし積極的に間違えると覚える!」という言葉の意味がやっと身に沁みて理解でき始めたようです。

17時になり別れの時、 Profeeseur Bernard Marty に向かって「 See you next time in France! 」と伝えたところ「 In France? Oh! 」と笑ってもらえました。このような軽口を言えるのは楽しいですよね。

その後、Profeeseur Bernard Marty が Facebook に書き込んでくれたのは「丸地」という漢字でした。どういう意味?と返したら「地質学者だから漢字ネームは丸地(丸い地球)」(ベルナル・マルチ)だそうです。「丸地」って確かに地球を意味しているような漢字ですね。


本日の結論
さて、次の来日ユーザーは誰だ?待ってるよ〜!

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