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「フォックスカラーにして！」

アメリカ旅九日目。2月01日　最終日です。

早朝に目覚めて、帰国の準備のためトランクの整理とパッキングを行っていました。8時ころ突然にドア外から Henry の声が聞こえてきました。「タナベさん！おはよございます！ヘンリーです！」と日本語が聴こえました。なんだ？なんだ？と慌ててズボンを履いてドアを開けると、そこに Henry が立っていました。その手にはカフェオレがたっぷりはいった大きな丼のようなコーヒカップが！おっと！！！こんなことしてもらっていいのか？恐縮です！Henry の気遣いには驚きました！

コーヒを飲みつつ片付けは完了！いよいよこの部屋ともお別れです。大きな窓から外光が入ってくるこの部屋は快適そのものでした！掛け布団を剥がして、シーツがすぐ外せるようにしてから部屋を出ました。12時に空港へ到着したいと伝えてありましたので、家を出るのは10時30分予定です。

さて、帰国の準備が整ったところで卵焼きの特訓開始です！Brandy は嬉しそうに台所で待ち構えていました！お母さんは撮影班として準備万端！Henry と Sid は見物です。では「世界一厳しい卵焼き教室」を始めましょう！まずはネギを刻んで、卵を溶きます。ココまでは簡単。でも溶きすぎないようにね！ふっくら仕上がらないから！


巻き始めは型くずれしても心配ない！ 最終的に挽回できるから！


卵液は、巻いた卵の下まで入れて！


そうそう！大胆に一気に巻き込んで！


さあ仕上げだ！フライパンを傾けると巻きやすいよ！


側面を使って、サイドも焼き色をつけるんだ！


ほぼ出来上がったから、あとは美味しそうな焼き色をつけよう！


ほら！完成！焼き色は「フォックスカラーにして！」と伝えました。
皆で試食して、田辺が作ったものと同じという評価が出て一件落着！卵焼き教室の終了です！いや〜英会話の瞬発力って大事ですね！文法よりも伝えたい事が伝わることのの大事さをしみじみ感じます。でも今となっては、なんと言って英語で指導し続けていたのかさっぱり思い出せませんがね！とりあえず、Henry 家の新しい定番メニューが出来たことで私も満足です！

朝ごはんが終わると、Henry がアコギの弦を交換し始めました。使っていた弦は D'Addario の大きなボックス入りのお徳用？ってやつですかね。弦がたくさん入っていました。私は初めて見ましたね。

　

いよいよ出発の時刻です。皆さんとお別れのハグをして、次は日本で会いましょう！と伝えたら、Sid は「日本に弟がいるし会いに行きたいので必ず近いうちに行くよ！」と返ってきました。Henry は「来年、日本に行こうと思っているんだ！」との返事が。皆さん来てください！と同時に丁寧なお礼をそれぞれに伝えて Henry の車に乗り込みました。

Henry は大量のCDを握りしめて車へ。ここからサンフランシスコ空港までは90分の行程です。音楽を聞きながら進みます。アメリカでは車の移動距離が長いので、いつも車内では音楽が流れ続けていました。ちなみに、Henry の家の中には数え切れないほどのCDがいたるところに保存してありました。どれだけの量になるのか想像も出来ないほど膨大です。

空港への道中は余り話すこともなかったのですが、時々私から質問を投げかけていました。途中で飲み物を買おうとなり、小さなスーパーマーケットへ立ち寄り。私は少しビタミン剤を買いました。Henry から飲み物と、健康的なエナジーバーを何本かいただきました。そして私は最終日になって初めてクレジットカードで支払いをしました！今まで使うチャンスがまったくなかったのですよ！

空港到着でいよいよ Henry とお別れです。ハグをしてまた会いましょうと約束し、お世話になったお礼を何度も伝えてお別れしました！ここで思ったのは、別れの悲しみなんてな感情は全く湧いてこなかったことですね。何故かというと、楽しかった日々は確かに存在したけどこの別れは永遠ではないということ。いつでも小銭がたまったら私はここへ来れるのです。彼らはまた私を迎え入れてくれます。私だって同じこと。彼らが日本に来れば、精一杯もてなします。お互いにリスペクトしあっている感覚が嬉しかったですね！

そうそう！最後に Henry が言った言葉は「明日の朝、Brnddy に出汁巻きを作ってもらうよ！」でした！

一つだけ書き忘れていたことがありました。ホームステイ初日に Henry が新しいアンプシステムを組んだと言っていました。アンプを2台使ってステレオで音を出すというのです。その2台のアンプの組み合わせをどれにするかと悩んでいたところなので、私の意見を聞きたいと。

まずは、彼のスタジオに先に Sid が呼ばれて行きました。15分後今度は私が呼ばれてチェックしました。アンプの組み合わせを変えながら Henry のデモ演奏が続きます。ペダルボードもイジって様々なサウンドでチェック。その結果、私が選んだ組み合わせが・・・。Henry が考えていたものと同じになり、Sid も同じ組み合わせを選んだようです。これで Henty はシステムをフィックスすると言っていました。信用されている感覚がとても嬉しかったですね。


サンフランシスコ空港では、2年前と同じで何一つ買いたいと思うようなものはありませんでした。Henry も以前言ってましたが「アメリカのお土産は殆ど中国製だから！」とね。どこ産だろうと思わず買いたくなるものがないのは何だろうなあ・・・。

前日から、東京では雪が降って寒くて堪らんという連絡が妻から入っていました。雪が降ると、羽田に迎えに行けないかもしれないとも言っていました。まあ、着いてから心配するとしますかね！日本まで映画三昧で時間をつぶすとしましょう！そして飛行機は、夕焼けの空をずっと追いかけて日本へと向かうのでありました！


これにて、アメリカ英語漬け一人旅話は終了です！書ききれなかったネタ、書いてはならないネタ！などもありましたが、まあ私の旅のメモだと思ってご容赦くださいませ！それではまた次のネタでお会いいたしましょう！お付き合いありがとうございました！

追伸
旅の記録を書き終え読み返してふと思うことがありました。やたらに「飯が不味い」と言っています。アメリカには30回ほど行ったはずなのに、なぜ今回はこんなに不味く感じるんだろう？それは本当に不味いの？私の味覚に衰えはないの？と不安がよぎりました。その確認のため、帰国後にいろんな食事を採ってみました。美味かったです！日本の飯は美味いです！！！アメリカの人々よダシを使え！メキシコの人々よダシを覚えろ！


本日の結論
行きも帰りも機内食は確かにマズイぞ！

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。

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