滞在的六日目

2018年02月08日 六日目はのんびり休息日です!


庭から眺める Bay Area の夜明け



「溝がナメてしまったようですね」

アメリカ旅六日目。1月29日。

Henry に「どこかサンフランシスコ観光のリクエストある?」と聞かれたのですが「いいや全く行きたいところはないので気にしないで!」と伝えました。私はただ環境のいい空間でのんびりしたかったのですよ。この家はそれにピッタリです。あくせく観光するのは逆にもったいないです。この家から、サンフランシスコの何処かに行こうとすると往復で3時間以上走らなければなりません。公共の交通機関はないのですから、Henry がずっと運転しなければならないと。それは嫌ですからね。


皆が起きてくるまで庭で時間つぶし。


時差ボケに翻弄され、睡眠時間が中途半端です。しかし早朝に目覚めるので、しばし庭に出て新鮮な空気を味わいましょう。気温6度。お昼には19度になると天気予報は伝えています。庭の椅子に座っているとブンブンと蜂の羽音のような音が左右からステレオの試験放送のように飛び交っていました。これはハチドリの羽音ですね。庭に咲いた花の蜜を吸いに集まってきているのです。ハチドリ達は空中停止して蜜を吸い続けています。



ちなみに、POKEMON GO の画面を出してみたら、付近には何一つ存在しておりませんでした。そうこうするうちに Henry がキッチンに立って朝ごはんを作り始めました。卵とチーズで作ったスクランブル風オムレツとバナナシェイク。美味しくいただきました!

まだまだ朝早いので、何をしようかなと思っていたら折り紙を持参していたのを思い出しました。そこで、急遽折り紙教室の開催です!生徒は Brandy と Brandy のお母さん。まず私が最初にツルの見本を折りまして、その手順のイメージをざっと見てもらいました。次にそれぞれに折り紙を配って、一から私の手順にしたがい一緒に折って行きました。彼等には初めての作業なので、なかなか手間取りましたが、意外に綺麗な折り目です。そして完成!全部キレイに折れてます!



その勢いで、猫も折って見ましたが、顔の部分が上手く折れず困惑の全員。そこで私はちょっと折り方を変更してオットセイにしてみました!その後、追加でカエルも折ってみせましたが、彼等にはちょっと難しそうでトライは無し。ネット上に沢山の折り方ビデオが存在しているので、それを見ていくつか覚えてねと伝えて終了!



この家の庭の端にはレモンの木があります。ちょっと小ぶりなレモンがタップリと実っていました。このままだとレモンは完熟し落ちて腐ってしまうだけです。勿体無いので「塩レモン」を作ってみることにしました。まずレモンを10個ほどもいで、よく洗いざく切りに。種を外すのですが、どういうわけか種は一個もなし。それをミキサーでなめらかになるまですり潰して10%の塩を投入。さらに撹拌してこれで終了!あっという間に出来上がります。後は冷蔵庫に入れて一晩寝かせれば塩と馴染んで使えるようになります。が・・・作りすぎました!



Henry が「Super DUMKUDO のポットが緩んでいるので留めて欲しいと持ってきました。よく観察すると取り付けているナットの溝が壊れてネジの役目を果たさなくなっていました。Henry が締めすぎてナットの溝がナメてしまったようですね。



ナットの新しいものがないと留められないので Henry に伝えたところ「Santa Cruz に行くと、私のギターテックがやっているショップが有るので、アソコに行けばナットが手に入るだろう!」 と。行ってみました。でもありませんでした・・・。ミリとインチの基準の違いですね。何故、アメリカだけいつまでもインチを基準にしているんだろ?そういうわけで「私が日本から在庫のナットを幾つか送るので自分で取り付けてね!」という結論になりました。


Henry のギターテック

この「Super DUMKUDO」というペダルは、Henry のリクエストで試作として作ったものです。彼は気に入って使っているのですが、製作がとても面倒なのであえて発表もせずの状態が続いています。つまり世界中にこれ一台ってことなんです。



Henry の車はプリウスです。走行距離が長いアメリカの生活だとやはりハイブリッドが便利ですよね。車体カラーはシルバー。そして内装は・・・。赤とブルーの革張りの原色の世界。このカラーリングは何で?と聞いたところ「ウルトラ警備隊のスペースシップのイメージ!」と言うのです。彼は日本の特撮モノが大好きなんですよ。本当に作ってしまうのは笑っちまいます!



お昼ごはんは、Henry が作ってくれたピザ風のトルティーヤ。チーズたっぷり!美味しくいただきました。そして、その後少し家の周りを散歩。とてつもなく広い敷地なので、散歩と言ってもその距離が半端ではないですがね。その途中でこんな看板が。本当にマウンテンライオンが夜になると彷徨いているんですよ。だから夜の散歩はできない!



帰宅すると、Brandy が「タナベ!これはなんて書いてあるの?」と甚平の型紙を持ってきました。日本から通販で買ったものだそうです。自分で縫って作りたいのだとか。色々説明しましたが、それだけでは不十分なので、iPhoneで撮影すると日本語の文章が英文翻訳になって出てくるソフトを紹介してインストールしてもらいました。大成功!


ふと気づけば、かなり夕闇が迫ってきていました。すぐ横では、今夜も Henry が夕食作りの真っ最中!トルティーヤに様々な具を挟んだものですが、日本人にはちょっと味が薄めでした。そこで午前中に作った「塩レモン」の登場!ワサビのような使い方をしてね!と伝えて食べてみるとこれがウケた!爽やかなレモンの風味の中にしっかりとした塩味で満足。これ以降食事ごとにテーブルに出されるようになりましたとさ。


私が宿泊している部屋。約20畳ほどで専用バス・トイレ完備!

このあたりじゃ、夜がとても早いのです。21時になると次々に「おやすみなさい!」とベッドルームに消えていきます。テレビなんてものは見ないしね。新聞も来ないし。ラップトップが外界との接点ですね。私は iPhone が情報の全てでした。ネットチェックして22時ころには消灯です。その分朝が早いけどね!おやすみなさい。また明日ね!


本日の結論
観光しないことが一番の贅沢だなあ!

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