突然的招待状

2018年02月07日 ギリギリの手配戦!


2018年2月6日 青山 Blue Note Tokyo



「See you next time!」

アメリカ旅のご報告は今回お休みをいただいて、昨日のドタバタのご報告!

事の起こりは、昨年11月のことでした。Robben Frod 来日公演の際、いつものツアーマネジャー兼ギターテックの Rick が来日できない事になりました。彼が脚を大怪我してしばらく身動き取れなくなったからです。Rick が代わりのマネージャーに連絡してくれて、ライブ前日にようやく招待状が届きました。ゲストリストに加えたとの e-mail 連絡です。これによって楽屋で Robben と話ができました。


2017 November 14th


その直後、今度は Larry Carlton が2018年2月2日から5日間 Blue Note Tokyo で公演を行うとの情報を知りました。これまたツアーマネージャーは Rick のはずなのですが、足の怪我の具合はどうなのでしょうか?私は Rick とも会いたかったのですよ。そこでまた問い合わせしてみました。すると「まだ日本に行けるかわからない」との返事でした。行けるかどうかはっきりしたらまた連絡してくれるということでしたので、そのメールを待っていました。

ところが、そのメールは届かず・・・やがて年末に私はインフルエンザで倒れ、年明けも体調はよろしく無く、さらに無理を押して宮崎のギターショーに出展!ずっと咳が止まらずの日々。それが終わったあと溜まったオーダーを片付けた直後、アメリカで開催される NAMM SHOW 2018 を視察するため1月24日に渡米。

この頃ようやく私の体調が戻り始めました。その直前に Rick に「どうなりましたか?私はNAMM SHOW 参加のため渡米します。2月2日に戻ります。ご都合の良い公演日のゲストリストに加えて頂けるとありがたい!」とメールを送っておきました。


これが2016年に来日した時の Rick !


ところが・・・1月24日米国アナハイムに到着して、メールチェックしたところ驚きました。メール受信は出来るのだけれど、送信しようとすると、私のメールアドレスをサーバーが認識してくれないのです。何度か送信しましたがやはり駄目。こちらから Rick へ連絡を取る手段が奪われました。

そして2月2日夜帰国。さっそく Rick にメールを送りました。「あなたは今、日本に滞在していますか?」とね。すると Rick は「えっ?あなたはあのメールを受け取っていないの?」との返信があり、そのメールが添付されていました。なになに???昨年11月20日付で送られたメールです。しかし私はそれを受け取っていませんでした。その内容は・・・。

「私は日本に行くことが出来ません。しかし喜んで御招待の手配をしますので、お友達と楽しんでください!それから、私の友人で有名なマンドリン奏者がいます。Mr. Sam Bush 彼のために禅駆動を1台作ってもらえませんか?クリスマスプレゼントにしたいのです。代金は私が支払います」

私が渡米直前に送ったメールはどうなったの?それも Rick に届いていない気がします。そうか・・・お互いの意思の疎通がメール不達によって混乱していたのか・・・。

おっと〜〜〜!!!クリスマスはとっくに過ぎてしまっているこの時点でどうする俺?しばし熟考。結論は、まず招待日と時間の希望だけ先に送っておく。2月6日のセカンドステージ、最終日の最終公演ならまだ3日有るので、手配はなんとか間にあうだろう。「クリスマスプレゼントの禅駆動については、大変遅くなったがすぐに作って送る。その代金はあなたから受け取れない!これは私からのプレゼントだ!」と書いて送ったのです。コレが2月3日のこと。

そしてすぐに、その禅駆動を製作。しかし、2月5日の昼過ぎても Rick からのメールは届かず「私はライブに行けるのか?」と不安なまま。そこで確認のメールを送ることに。ゲストリストのその後はどうなったのか確認したいとメールを書いてみました。禅駆動も出来上がっていると写真付きでね。



2月5日夜になり、ようやく Rick から返信が届きました。私がリクエストした内容で「すべて手配は完了しているので、お友達と楽しんできてください!」との内容でした。一安心です。それに Mr. Sam Bush 用の禅駆動写真に Rick は大喜び!

Hi Tanabe-san!
Amazing!! Thank you so much!
Rick

とのメールが返ってきました。本日2月6日の午前中に Rick 宛にその禅駆動は発送完了。これで一安心です。ところが・・・またあのドタバタがやって来ました。ゲストリストの登録人数は4名。私以外の同行3名を手配しなければなりません。1人目はいつもの音楽系通訳として参加してもらう橋本さん。2人目は是永くんにしようと連絡したら仕事で駄目。ではあの人か?と作家の馬場マコトさんに連絡したら重要な会合が有って参加できないとのこと。

さらに続けましたが、次々にキャンセルされてやや疲れてきました。電話に出ない方も多くて・・・さてどうすると思った時、そうだ!古い友人のベーシスト関さんはまだライブに一緒に行けたことはなかったなあ!と電話したところ、何やら用が有るみたいだったけどそれを蹴飛ばして Larry に会いたいと言うので決定!

さてもうひとりは・・・心当たりに電話を幾つか掛けたけど誰も出ず・・・。14時を過ぎて人探しも疲れたので、前回 Robben の時にやって面白かった「Facebook で募集する!」ってやつをまたしてもやってみようと画策。私のペダルユーザー限定で 、ハイやってみました。約20分後に応募が有ったのは湯浅 茂さん。昨夜もこのライブに行かれたそうですが、今日も行こうと思っていたらチケット完売で諦めていたところだったそうです。もちろん、弾駆動のユーザーでもあります。

以上のような顛末で4名が揃いました。

19時15分。Blue Note Tokyo 到着。まずは、受付でゲストリストの確認です。間違いなく4名で登録されていました。そして、その際に受付嬢から伝えられたのは・・・「本日は満席となっております。申し訳ございませんが立ち見席となりますのでご了承ください」ほほう!初めての経験です!それはそれで面白そうです。

19時半過ぎには、4名全員が揃いました。お互いに紹介し有って名刺交換!大人ですねえ。会場内へはゲストリストでの参加者は一番最後となります。受付嬢からは21時ぎりぎりになりそうだと伝えられました。それまで世間話して過ごすことに。そうこうするうち、ファースト・ステージを見終えた私のペダルユーザーが数名、私を見つけて挨拶に来ました。そのうちの1人は今回の5日間10公演すべてに来ているそうです。どんだけお金使ったの?

楽屋入り口の通路に案内されて、壁によりかかり立ち見です。既に Larry を始めとするバンドメンバーはステージの上。すぐに演奏スタート!気持ち良いトーンが響き渡ります。この立ち見席でも充分にそのサウンドの良さが絡みつきます。小さなテーブルを用意してもらって、立ち飲みしながらのライブは結構楽しいですよ。


今回の Larry Carlton のペダルボード。

Larry Carlton のライブに関してはもう今更言うことはなく、ただただ名曲の数々に堪能しておりました。Larry の足元に置いてあるペダルボードに、私が作った禅駆動が搭載されているのですが、それを通して Larry がサウンドを作り出していると思うだけで胸が熱くなります。最終曲は定番「Room 335」イントロが終わり、フレーズに入るといつも涙が浮かぶ私です!いいぞ!Room 335!!!陶酔のうちにライブが終われば、いつものごとく楽屋前に行って呼ばれるのを待ちました。10分後、楽屋の責任者Akiさんの案内でいざ!楽屋侵入!!!と思ったら、関さんは「残念だけど、申し訳ない!Larry に会いたいけど家が遠いからもう行かないと帰れなくなるので、お先に失礼します!」と去って行かれました。

此処から先は三人です。セカンドステージが終わるとメンバーは着替えた後、一休みしてからホテルに向かいますので、そう長居はできません。いつものごとく、再会の挨拶をして Larry と握手。お土産を渡しつつ、我々との記念撮影とサインをお願いしました。Larry はにっこり大きな笑顔を作って「もちろん!」3名とも撮影終了!



次にサインをするためテーブルへ移動。ところが彼からちょっと待って!との声が。よく見るとテーブルが水分で濡れていたのです。すると Larry は自分の控室に戻って、乾いたタオルを持って来るとテーブルを拭き始めました!これには驚きました。

Larry の「大丈夫!」との掛け声でサイン会の始まりです。いつものごとく用意してきた写真入りのサイン用紙に書いてもらいました。お礼を伝えると「Easy! Easy!」と笑いながら応える Larry でした。



昔から Larry の大ファンだけど、今週は海外にいて今夜は行けないのが残念と言っていたある知人の為に、名前入でもう一枚サインをいただきました。今週末に発送しましょう!

参加者の湯浅さんは、持参のピックガードにもサインを頂いて大喜び!橋本さんは昔からキーボードの方のファンだったので、これまたサインと記念撮影をしてもらって満足!皆さんに大満足していただけたようです。最後に、Larry とお別れの挨拶をして「また次回会いましょう!次は Rick も一緒にね!」と伝えて、Larry も「See you next time!」と返してくれました。

会場を出ると深夜なので、最終電車ギリギリの状態。すぐに駅に向かいます。歩きながら、湯浅さんが「奇跡は起こりますね!」と言っていました。そう!奇跡は突然起こるのですよ!!!予測できない状態で起こるのです!幸せは他の方々と共有して初めてそのありがたみを感じるのですよ!自分一人だけでは、これほど楽しい感情は生まれませんからね。これで一連のこの日のドタバタは終了!

もちろん、すぐに Rick ヘこの記念写真とともにお礼メールを送りました。今回はそのメールが無事に届いたようです。返信で彼も喜んでいましたよ!

さて、余談ではありますが、上の記念写真を見てふと思いました。この日の夜、何事かの重大事件が起こったら、この写真は私のアリバイに使えるとね。2018年2月6日に Blue Note Tokyo に私が居たことは多くの方が証言してくれるでしょう。さらにこの写真で、22時58分に確実に楽屋で Larry と一緒だったことが証明できますね。しかし・・・頭の上の時計が邪魔だってば!!!


本日の結論
Larry のサウンドに満足したけど、Rick にも会いたかったなあ・・・!

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