空港的六弦祭

2018年01月15日 長らく不在しておりました!理由はこれ!


宮崎エアポートギターショー2018のtanabe.tvブース!



「故郷にペダルを再び飾る」

いやはや、昨年末からずっと更新できず申し訳ございませんでした!
原因その1はインフルエンザA型で倒れていたことです。昨年12月21日に妻が倒れて、その2日後の23日に私が倒れました。老々介護のインフルエンザはそれはそれは悲惨なものでした。食品が無くなり水分がなくなり・・・。本年1月4日にようやく起き上がれるように成りましたが足の筋肉が衰えて脱水症状も重なってフラフラ。咳も止まらずでこれまた眠れず苦しい日々でした。

そして!私にはもう一つ苦しい戦いがありました。昨年末にいただいたオーダーを1月9日までに仕上げて発送しなければならなかったことです。6日には覚悟を決めて作業を開始しました。自宅内を歩くのも苦しい状態でしたが製作、納品は避けて通れません!なんとかそれもやっつけて無事発送完了!次に待っているのは・・・。

昨年末のことでした。私の故郷である宮崎の空港でギターショーを開催するので参加してもらいたいとの申し入れが有ったのです。この「宮崎エアポートギターショー」は1997年から10年ほど開催され続けたのですが、10年前に休止となりました。そして昨年復活。私もブースを出して参加いたしました。続いて今年もというわけです。「2018年も故郷に再びペダルを飾るか!」とね。


今年も JUNK TV の取材を受けました!

交通費も宿泊費も自分持ちの完全なボランティア出展です。
しかし、実家が空港のすぐ近くなので宿泊は問題なし。エアチケットは今回からシニア割引が使えるので当日空席があれば15,900円で羽田から宮崎までいけます。母親の顔を見に行くついでにギターショーに顔を出すという建前で行くのですよ。ギターショーの期間は1月12日〜〜〜1月14日の三日間だけ。空港の事情でどうしてもそれだけしか会場を確保できなかったようです。出展するので、一日だけ顔を出してというわけにはいかず、前々日に帰省し終了翌日に自宅へ帰るというスケジュールの6日間。

1月10日朝、出発日の体調は咳き込むもののなんとかギリギリセーフ。妻は「止めたほうがいいんじゃない?」と心配していましたが、ココで約束を破るわけにもいかず、なんとかなるだろうと午後に羽田を出発しました。15時過ぎに宮崎空港へ到着。そのままギターショー準備中の現場へ行き、私のブース用の材料を降ろして一旦実家へ帰宅しました。


焼肉屋で弟と母と3人で食事。酒を飲むのは母だけ!

実家では母が一人暮らしです。現在90歳。元気に暮らしています。宮崎は暖かいから・・・と無意識に思っていたのですが、今年は寒波がやってきて私が滞在している間は、朝の気温マイナス2度。宮崎にしてはとんでもない低温です。寒くて、毎日コタツで寝ていました。


持ち寄られた愛用のギター達!

1月11日昼からは会場の設営です。顔なじみのスタッフが集まって一年ぶりの元気な顔でご挨拶。私だけが病み上がりでまだ体力が復活していませんでしたがね。刻一刻と、皆さんがギターを持ち寄ってくださって、会場は整い始めました。

ステージでは連日イベントが有り、2日目にはゴダイゴの浅野孝己さんのライブもありました。ステージ前に顔合わせがあり、昨年に引き続き私の新作ペダルの説明をしたところ「このSantanabeを試奏したいです!」と浅野さんからのお言葉。すぐにステージでライブを兼ねた試奏がスタート!私の狙いと違ってSantanabeで優しい柔らかな歪を作って演奏されていました。演奏後の感想は大好評でしたよ。


ゴダイゴ浅野孝己さんはギターショーに以前から参加されています。

私のトークショーも2日目の1月13日17時から1回設定されていました。ゴダイゴ浅野さんの直後です。前回に引き続き、山下さんに手伝っていただいて、話を引っ張り出してもらいました。よく覚えていないのですが、なんとかくっちゃべっているうちに1時間が過ぎていましたよ。バックに大きなモニターが有ったので事前にPCへ写真を取り込んでそれを見ながら演奏付きの解説でした。参加者からは分かりやすかったと言っていただけました。



このギターショーは「僕にはギターがあった!」がテーマです。つまりギターの売買や新製品発表がメインではなく、個人が持っている「自分にとっての記念的ギター」を持ち寄ってお披露目するというのが趣旨です。時価400万円のギターがあるかと思えば、すぐとなりに正体不明の怪しげな自作ギターが置いてあったり。つまり出品者の主観に頼ったギター陳列なんですよ!ジャンル問わずですね。私の友人たちも出品に協力してくれました。

今回は開催期間が短かったのですが、中身は濃かったですね。スタッフや出品者たちともたくさん話しができて面白い体験をいたしました。

最終日の1月14日は、ブースを19時から片付け始め、19時半には会場を後にしました。また来年も開催しますとの主催者たちの声を聞きながらのお別れでした。「来年も来てください!」と声を掛けられました。時間が許す限り参加しようと考えていますよ。

1月15日は、お昼の便で自宅へ戻ってきました。宮崎空港でちょっと待ち時間が有ったので、空港イベント女性スタッフでお世話になっていた石尾さんにご挨拶して、コーヒーを御馳走になりながら世間話をしてましたよ。毎日コーヒーの差し入れありがとうございました!

取り急ぎご報告でした!
もう体力が無くて帰宅した時点でフラフラでしたよ〜〜〜!!!次回から荷物は別便で先に送っておくほうがいいかなあ〜!手持ちだと重すぎて〜〜〜!!!


閉会のご挨拶です。これが主催メンバーです。

追記秘話
ギターショーの会場では、弦張替えのサービスや弦張替えの指導も行っていましたが・・・最終日の終わり間際にそこへ持ち込まれたのは「真贋をチェックして欲しい」とのご依頼でした。ギターガーディアンの原田さんがそれに対応されていました。そのギターは遠目には「PRS SANTANA」でした。本物なら100万円くらいで販売されていたものです。中古でも50万円程度ですかね。それを8万円で買われたとか(この時点で実はアウト)

私がたまたまそのチェック中に通りかかったので「おっ!SANTANAですね!」と声をかけたら、持ち主は嬉しそうな声で「分かりますか!」と返ってきましたが・・・。私が観る限りそれは最近のPRSが作っている廉価版でもなく、チープなコピー商品でした。ご本人にそれを伝えなければなりませんでしたが、まずは私が本物を2本持っているとお知らせした上で、原田さんと共に私が気づいた偽物であるポイントを幾つかお伝えしました。

ヘッドのイーグルインレイの形状が違っている。
ペグにグローバーが使ってある。
TOP材が10TOPグレードではない。
トラスロッドカバーの形状が違っている上に梵字のインレイがない。
バードインレイの形状が違っている。しかもレイアウトのセンターがでていない。
ボリュームとトーンのTOP面のザグリが粗い。
ピックアップ切り替えスイッチの動く方向が縦ではなく横になっている。
そのスイッチがフジソク製である。
トレモロユニットが2点支持の全く違う安物。
リアにトレモロスプリングカバーが付いているが本物には付いていない。
コントロールキャビティーの蓋の形状が全く違う。
コントロールキャビティーの蓋にサンタナのサインが無い。
コントロールキャビティー内部が全く違う。
フレットの仕上げ処理が雑。
そして、メーカーであるPRSの文字がどこにも無いのはありえない。
以上。

ご本人は「製作時期によって仕様も違うのではないか?」と反論されましたが「ごめんなさいね!はっきり申し上げて、一時期売られていた中国製のコピー商品でしょう」との判定結果をお伝えしました。5万円程度でしたかね。一瞬「なんでも鑑定団」のあの気まずい雰囲気になりましたが、私が見たところ「本物だろうか?」と疑問を持つ以前の仕上げの雑さでしたから、ご本人にもそれをはっきり認識していただきたかったのですよ。「安物には気をつけろ!」


本日の結論
やっと久々に更新ができた!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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