「クリーンは一切出ません」2017年11月30日 01時過ぎ風邪のせいで体調も思わしくなく、ベッドでそろそろ眠りにつこうとした瞬間、「あっ!このペダル作ってみたい!」と思い始めたのですが、気持ちとは裏腹にその日の体力はもう残っていませんでした。そこで構想をしっかり頭に刻みつけつつ、朝になるのを待ちました。
しかし、朝になってみると何やらモチベーションが下がっています。さらにやるべきことが他にも有って、新しいペダルに取り掛かることはできなさそう!で、いったん諦めて本来の仕事を片付けておりました。その後ようやく手が空き「そろそろやってみるか!」とモチベーションが上がってきたのは12月2日の午後でした。
今回目指したのは「Queen の Brian May サウンド」です。そもそものスタートは「讃田邊」二回目の試奏を清水一雄さんにお願いした時のこと。「讃田邊は使い方によってクイーンのサウンドも出せる!」というご意見でした。一回目の試奏後に回路を手直ししたことで、ハイトーンが出るようになったということですね。その日ライブは「クイーン縛り」の日でしたので、すぐにそのクイーン・サウンドをステージで耳にすることが出来ました。なるほど!
その後、考えたことは「Queenサウンド専用ペダルも作れるのでは?」という安易な方向性。どうやって作ろうか・・・。とおぼろげに思考しつつ、11月30日深夜に眼にしたアルミケースで方向が固まったというわけです。目の前に有ったアルミケースは未加工のヘアライン仕上げ。Wish からサンプルとして取り寄せたものでした。使いみちは決めていなかったので放置していたのですが、試作に使うにはちょうどよろしいかと。
しかし、回路とケースデザインを決めて取り掛かったところ、ケースのサイズが今まで使っていたものより微妙に大きくて治具が使いまわしできないのです・・・。くそっ!これで、一から位置決めをしなくてはならず、作業時間が大幅に増えました。このサイズのケースの場合、穴の位置を慎重に決める必要があります。少しでもズレるとパーツが干渉して使い物にならなくなるのですよ。
アルミケースは、いったん間違った位置に穴を開けてしまうともう再利用は出来ません。廃棄するのみ。当家にはそのような失敗ケースがたくさん転がっています。貧乏性なので、捨てるに捨てられず・・・。といったところですがね。
さて話戻って付けた名前が「May Queen」です。おなじみのジャガイモ品種名ですが、イギリス原産のジャガイモですね。「Queen」もイギリス出身のバンドですし、そしてギタリストが Brian May ですから!必然的に「May Queen」に決定したというわけです。「May (be) Queen」という説もありますが。
12月06日に、クイーンサウンドの鬼ギタリスト清水一雄さんにサウンドチェックしていただく予定です。その際には、サウンドサンプル用に録音もしますが、クイーンの曲をそのままやるのはマズイので、クイーン雰囲気のカラオケを作ってこられるそうです。楽しみです!
そして、その結果を待ってこのまま先に進めて販売まで持ち込むかどうかを決定いたします。すでに、数名の方から欲しいとの声が上がっておりますが、この「May Queen」は「クイーンサウンド」だけを目指して作っていますので、クイーンの曲をやらない方にとっては全く意味がないペダルになりそうです。一言で言えば「ハイが抜けるオーバードライブ・サウンド」です。クリーンは一切出ません。GAINを上げると、ローが前に出てきます。コントロールは、GAIN と VOLUME だけというシンプルさ。
本日の結論
需要はあるのでしょうかねえ?
「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。
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