迷走的御招待
2017年11月15日 ドタバタしつつ楽しい昨夜!

 
2017年11月14日 Robben Ford への手土産  Blue Note Tokyo にて手渡す。


「わあ!綺麗だねえ〜漢字もいいよね!」

今回は昨日までに起こった Robben Ford に関するドタバタをご報告いたしましょう!長文になりますが・・・私自身、なにが起こったのかを記録として残すため書きますのでご容赦ください。まずは2か月ほど前に、今回の Robben Ford 日本公演を知った時から始まります。

新しいパッケージ・デザインの「弾駆動TWIN CUSTOM」が完成し、 Robben Ford に渡したいと考えていましたので、いつもの通り、ツアー・マネージャーの Rick にメールを書いてみました。9月のことです。ところが・・・いつもならすぐに来る返信が待てどもまてども来ないのです。何があったのだろう?と思いつつ、しばし放置していました。そして10月が終わりました。

11月1日になり、そろそろライブが近づいてきたので再度メールで問い合わせてみました。これまた10日ほど返信は来ず、すっかり諦めていたのです。ところが!11月10日夕方になり突然 Rick から返信が届いて驚きました!

「ゴメンゴメン、すっかり返信が遅くなって!実は、足を怪我して動けなくなったので今回の日本ツアーには Robben と一緒に行けないんだよ!希望の日を知らせてよ、喜んで招待するから友達と楽しんできて!ツアー・マネージャーは私の友達の Chris Lott が行くから彼に連絡しておくよ。問題ないと思うよ!」

この時点で、初めて Rick の怪我を知ることになりました。彼はもう病院には居なくて自宅療養のようです。あららら・・・。さてどうしよう?これから先の連絡はスムーズに行くの?とりあえず私を入れて4名が招待が受けられる入り口まで来ましたが、問題はマネージャーの Chris Lott と素早くスムーズに連絡がつかないこと。このままだとライブに間に合わなくなりますね。今回のライブは5日間ですが、どうしてもその初日に行きたかったのですよ。

しかし、私が知っているのは Rick のメールアドレスだけ。しばしナッシュビル在住の Rickと数回メールをやり取りしたのち、Chris Lott からの最終的なゲストリストへの登録決定が書いてある メールが届いたのは11月13日の夕方18時37分でした。希望したのは14日のセカンドですので、残された時間はほぼ丸一日。ふう・・・。間に合った!

Rick とのメールのやり取りの中で、今回のツアーに参加しているサイドギター Casey Wasner を私に紹介したいと言っていました。とても良いギタリストで最近 Robben とよく組んでいるというのです。そう言われれば、私もなんとかしなければなりません。 Casey Wasner 用に弾駆動を準備しましょう!

そこから一気に Robben用の「弾駆動TWIN CUSTOM」と Casey用の「弾駆動」の製作に入りました。その片方で以前から招待の約束していた方々に連絡を入れることに。まずはいつも通訳をしていただいている橋本さん。これはスムーズに決定!招待者あと2人。次に約束していたのは、役者の内田朝陽さんとギタリスト是永巧一さん。あまりにも迫ったライブスケジュールなので・・・。案の定、内田さんは仕事で行けないと、とても残念がっていました。

しかも、今回のライブには日本人サックスプレーヤーが2名参加していますが、その中のひとり「かわ島さん」が是永巧一さんのお友達。さらに内田朝陽さんは結婚式でも「かわ島さん」にサックス演奏してもらったほどの仲だそうです。

是永さんには留守電やメッセージで連絡を入れたのですが、13日夜に返信がありませんでした。一体どうした?いつもならすぐ返事が来るのに。さらに内田さんの代わりに誰を招待しようかと、次々に心当たりに電話を掛けまくりました。流石に翌日の夜20時以降のスケジュールがすんなり空いている方はいなくて焦りました。

 

深夜になり、参加者探しは忘れてしばし「弾駆動TWIN CUSTOM」製作に集中しておりました。朝になり、今年知り合った最近忙しく全国を飛び回っている方を思い出しました。音楽関係者なのでスケジュールさえ空いていればOKのはず。宮崎出身で今年の1月にお世話になった方です。メッセージを送ってみると、当日夜は東京にいるということで大喜びの山下浩さまに決定!後は是永さんの連絡待ちでしたが、14日お昼になっても返事が来ないのです。おっかしいなあ?と思いつつメッセージを送ってみると「返信したと思いこんでいました!今夜は仕事です!残念です!」ということでした。

さあそれから、数時間以内に最後の1人を見つけなければなりません。お世話になっていて顔が浮かんだ方々に電話しまくりました。いやあ、数時間後に青山の Blue Note Tokyo まで来れる方というのですからかなり限られますよね。ことごとく「残念ですが行けません!」の連続!15時になった時点で疲れ果て人探しをするのを諦めました。

そして次に取った行動は、Facebook での公募です。公平感を出すたために「お一人だけ今夜の Robben Ford ライブに御招待。最初に『 Robben 大好き!』と書き込んだ方をご招待します!」と書き込んでみたのです。数分で応募があるだろうと思っていたのですが・・・。なんと応募者が出たのは50分後でした!躊躇や思案し過ぎで他人に先手を取られるという実に日本人らしい思考が有ったのでしょうかね。最終招待者に決定したのは知り合いの井上さん。これは公募でしたから、図々しいと思われようが最初に応募した者の勝ちです!(誰も図々しいとは思っておりませんが)ようやくこれで一安心です。人生はチャンスがあればまず一歩踏み出してみるという積極性がラッキーを呼び込むのですよ!

さらにもう一人の人物がここで出てきます。新井さんとおっしゃいます。前回3年半前の Robben ライブの際、一緒に楽屋訪問しましょうと約束していたのですが・・・。会場ロビーでお会いした時に、その約束が私の頭から吹っ飛んでいたのです。その時、彼は誰だ?と新井さんが何者か全く思い出せませんでした。そしてその夜自宅に戻ってから気になったのでメールを読み返してみると・・・なんとメールのやり取りでしっかり約束していたのです!大失態です!実はこの頃私の脳に「海馬の誤作動」が起こった事件がありました。幾つかのトラブルが有ったのは、たぶんその頃ですね・・・。

それ以来3年半ず〜っと気になっていましたので、Macのデスクトップには「招待者 新井様」という文字を表示し続けていました。次回は絶対忘れないという強い意志であります!今回は私の方から新井さんに連絡して「3年半前は失礼しました!今回は確実に実行します!」と14日セカンドステージにお出でいただきました。やっとMacのデスクトップの「招待者 新井様」の文字が消せました!Robben の大ファンである新井さんとはステージ終了後、楽屋入り口で待ち合わせです。

ライブ開始です。Robben のギターは GIBSON LP GOLD TOP でしたが、ハンバッカーのなんだか新しいものに見えました。ライブの内容については書いたところで伝わらないので、書きませんが・・・。私の好きな曲「 Midnight Comes Too Soon 」が聴けて嬉しかったですね。トータルではDUMBLEトーンがとてもパワフルで気持ちよく楽しかったと書いておきましょう。Robben 自身もかなり楽しんで演奏していました。笑顔だらけなんです。こんなに楽しそうな表情をしている Robben のライブは初めてでした。その謎はやがて楽屋で明らかになります・・・。

興奮のうちにライブは終了!しばしテーブルに居たまま呼び出しを待ちました。「田辺さま用意ができましたのでこちらへどうぞ!」と案内され楽屋へ。今回はいままでと違って係員の対応がとても丁寧でした。私の名前がスタッフに行き渡っているようでした。どうも Rick が Chris Lott に対して「私と Robben のお友達だから!」と伝えたようで、会場側もそれに従った対応でしたね。

待ち合わせた新井さんも一緒に5名で楽屋に入ると Robben は不在。上のロビーでサイン会をやっているということでした。しばし待つことになりました。そこで気づいたのはサックスプレーヤーの「かわ島さん」。すぐに声を掛けて、是永さんと内田さんの友達だと自己紹介して記念撮影しました。


私 と 川島さん

では次に、先にもう一人の若いギタリスト Casey Wasner に声をかけましょう!「Rickから貴方のことを聞いたので弾駆動をプレゼントに持ってきました。使ってみてください」と渡したところ「これ欲しかったんですよ!」と大喜び!「明日すぐに使ってみます!」と気持ち良いご返事でした。サインも頂きました。これからもっと有名になってくれることを期待してます!


Mr. Casey Wasner & me

そうこうするうちにマネージャーの Chris Lott が入ってきました。いい感じの爽やか青年でしたね。招待のお礼を言いつつ「Rick に写真を送りたいから記念撮影しましょう!」とパチリ。しばしご歓談タイムでした。


Mr. Chris Lott & me

ふとベースを担当していた小柄な女性 Ryan Madora と目が会いました。そこで思い出したのは、出掛けになんとなくバッグに突っ込んでいた「原寸握り寿司の冷蔵庫用マグネット」。ウケルかもしれないとバッグから取り出し彼女に「 This is for you! Fefrige magnet!」と手渡したところ当初は不思議そうに見ていましたがやがてそれが「原寸トロ握り型のマグネット」と気付きオオウケ!良かった〜持ってきて!



その5分後くらいに Robben が楽屋に戻ってきました。ふとみると、彼は片手にグラスを持っていました。そう言えば、同じグラスを演奏中にも時々口にしていましたが・・・。私は水だと思っていたのですが、どうも違うようです。そこで衝撃の事実が判明!Robben の口から「Shocyu!」という単語が聴こえてきたのです。なんと「黒糖焼酎」を舐めながらライブをやり、そのまま焼酎をチビチビ飲みつつサイン会をやり終えて楽屋に戻ってきたのだとね。

その時、私が思わず掛けた言葉は「 Thank you for hard work! 」でした。
Robben も「 Yes! Hard work!」と笑いながら答えてくれましたけどね!

なるほど!どうりでライブの際に笑顔が多かったはずですね!楽屋でもいつもより笑顔の上に言葉数が多くてとてもリラックス状態。5名で楽屋に押しかけても丁寧に笑いながら全員に対応してくれました。もちろん「弾駆動TWIN CUSTOM」に対しても「わあ!綺麗だねえ〜漢字もいいよね!」とパッケージデザインも喜んでくれました。「明日試奏してみよう!」とも言っていましたね。どうなりますことやら。でも・・・すでに別デザインの「弾駆動TWIN CUSTOM」は使っているんですけどね!ちょっと酔っていたのかもね。

面会する前に、招待者の井上さんは「 Robben って気難しいと聞いてますが・・。楽屋ではおとなしくしています」と言っていましたが、実際にあってみると記念撮影では肩に手をおかれたりして、あまりにも気さくでビックリした様子でした。世間では「Robbenは気難しい上に、大事な右手を守るため握手もしない」なんてな噂が流れていますが、全員と握手していましたよ! 以前、Henry Kaiser からも「彼は気難しくてシャイなので記念撮影をしたがらない」と聞きました。が・・・実際に会ってみると毎回こんなに優しく穏やかな笑顔です! ご安心ください!(誰に向かって言っているんだ?)

そう言えば、橋本さんに対して Robben が「私はあなたを覚えているよ」と声をかけました。橋本さんは「ありがとう!いつも彼の通訳として来ていますからね」と答えていました。Robben に記憶されているというだけでなんだか嬉しいですよね。


Mr. Robben Ford & me

この後は、一気に全員がサインを書いて貰い記念撮影をして無事に任務完了です。ライブから楽屋訪問まで、今回はとても「満ち足り感」がありました。帰り道、表参道まで歩きながら全員から感謝の言葉が出てきました。手配してお誘いして満足して頂けるのはこちらも嬉しいですね。『 Your pleasure is my pleasure! 』といったところです。

楽屋から退出する時刻は23時過ぎでした。帰る直前、Robben にジョークで一言「 Midnight Comes Too Soon !」と声を掛けるつもりでしたが、ようやくそれを思い出したのは帰宅した直後・・・。失敗した〜〜〜!!!私は、楽屋で Robben や Larry にジョークを言いたくて63歳から英会話の勉強を始めたというのに!なんてこったい!

ところで、上の写真を見て気づいたことがありました。
私は最近鏡を見る度に、額が透けて見える様になったなとね。つまり髪の生え際が少し後退を始めて、さらに密度が薄くなり年相応になってきたかなと。私と Robben は同じ年齢で今65歳です。私と同じように Robben の生え際も少し後退を始めたようですね。長い髪が印象的だった彼もまた年相応になってきたということですか。

今回ふと感じたこと・・・。ライブ中に英語の歌詞がかなり聞き取れたこと。こんな感覚は初めてでした。最近はネイティブの方と話すことは無く過ごしてきましたので、英会話がかなり劣化していると思っていましたが、やはり楽屋で思い知らされました。昔に比べてかなり聞き取りが楽になって、彼等に声をかける事に躊躇しなくなったのですが、それでも英語で説明を求められると、なかなかスムーズに英語が出てこないイラダチがありましたね。勉強のやり直しです!


余談
Robben が弾駆動を使うシーンは、彼が使っているDUMBLE AMP. を持っていけない場合が多いようです。ヨーロッパ・ツアーやアメリカの地方回りなど、盗難に心配がある地域ではレンタルのフェンダー・アンプを使うことが多くて、その時にトーンを調整するために使うようです。ツアー・マネージャーのRickによると、ツアー中でもその日の気分で頻繁にペダルを入れ替えて使っているようです。5年前、日本で初めて Robben に会った時は、DUMBLEでしたが弾駆動を使っていましたよ。日本へはDUMBLEを毎回持ってきますけど、理由はわかりますよね。


本日の結論
Robben が焼酎好きだとは驚きました!

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