蛸焼的容器談
2017年11月02日 なぜそれがそこに存在するのか!


コヤツとブレードランナーの関係は?


「チラリとしか見えないけど」

今日は久しぶりに少しまとまった散歩ができました。やはり体を動かすと気持ち良いですね。頭もスッキリするし!そして、もう11月になっちまいました。年をとると一年がすぐに過ぎ去ってしまいますよ。

さて、ようやく話題の「ブレードランナー 2049」を妻と一緒に昨日観てきました。私は前作の「ブレードランナー」は何度も見ていたので、問題はなかったのですが・・・。妻がどの程度予備知識があるのか?が問題でした。そこで予習のため数日前に「アマゾンプライム」で一作目を見ておくように伝えたのですが・・・。結局妻は観ることがありませんでした。理由は「有料」だったから・・・。ううむ・・・それでも観てくれよ〜〜〜!!!てな前提条件で出かけたのでありました。

映画上映15分前に到着して、時間的余裕は充分。今回見た映画館は、よく観に行く「ノースポート」の中にある映画館。スクリーンが大小幾つかあるのですが、今回は一番大きな「URTILA」スクリーンでした。これはIMAXほどではないのですがかなり大きくて、音響はほぼIMAX並みというやつ。通常は3D映画を上映しているスクリーンですね。座席もゆったりして、前席との段差があるので前の客が邪魔にならず、しかもスクリーンが少し上にセットされているので画面への没入感がありますね。

ここでアクシデントが起こりました。予告編の後、本編が始まると「常夜灯」が通常は消えますよね。それが消えなかったのです。つまり常夜灯が煌々とついたまま「ブレードランナー 2049」がスタートしてしまいました。私はこの常夜灯はすぐに消えるだろうと思っていたのですが、一向に消える気配がありませんでした。5分ほどした頃、前に座っていた女性客がクレームを付けるために勢い良く飛び出していき・・・。

程なくして、農場でドローンが飛び上がった直後のシーンで映画は中断!すぐに劇場関係者が場内へ入ってきて、大声でお詫びを口にし始めました。「申し訳ございませんでした!すぐに最初から再上映させていただきます!」とね。直後に「常夜灯」が消え、再び最初に戻って映画が上映されました。こんなお粗末なトラブルは初めてでしたね。デジタル上映時代だから頭に戻って再度というのは比較的簡単に出来ますよね。

ところが、かなり昔ですが新宿の映画館で試写会に参加した時の出来事はひどかったですね。フイルム上映の時代の話です。まずは出演者の舞台挨拶があって上映が始まったのですが、しばらくして突然上映が停止。何が起こったのだ?と思っていたら延々停止のまま。結局30分以上経ってから再開されましたが・・・。あとで聞いた理由は大笑いでした。デジタル上映では起こらない現象ですが・・・。映画のフィルムはコアと呼ばれるプラスティック芯に巻かれています。コアは抜けやすいので、通常はフイルムを縦に持ちます。横に寝かすと巻がゆるい場合すぐにコアが抜けてしまい、フイルムが芯の周りからスルスルと落ちてしまうのです。こうなるともう手がつけられません。もとに戻すのに膨大な時間が掛かるし、フイルム自体にも傷がついてしまいます。たぶんあの映画館の映写室の床はバラけたフイルムが一面にのたうち回っていたことだと想像します。1巻目は無事に上映できたけど、2巻目のセットに失敗したようです。それを収集するのに30分ほどかかったのでしょう。

話を「ブレードランナー 2049」に戻しましょう。

評価が夫婦で二つに別れました。妻は「なにこれ?男が大好きなタイプの映画じゃないの?」と冷たい反応。私は後半で盛り上がってきましたが・・。詳しく書くとネタバレになるので細かな部分で気になったことを書いてみます。かなりよく出来た映画でした。小道具関係も細かい部分までよくつくられていました。

でも気づいたのが「木彫りの仔馬」を鑑定してもらうシーンでのことです。鑑定していた黒人のおっさんが何やらスナック的なものを食べていました。そして、そのスナックが入れてあった容器がよく見ると経木で作られた「たこ焼き用の船」でした。経木というのは木を削って作られた極薄の板です。よくもまあこんなものを小道具に採用したなあと感心していたら、ここで疑問が起こりました。「木を見たことがない」という台詞があるくらい木材が不足しているはずなのに、なぜ経木で作られた使い捨ての「たこ焼き用の船」がそこにあるんでしょ?



もう一つ小道具で気づいたのは、ウイスキーを飲むシーンの見たことがない四角いウイスキーボトルでした。フタの部分まで四角だったので、映画のためのオリジナルデザインだと確信しましたが、そのラベルはジョニーウォーカーのブラックラベルでしたね。チラリとしか見えないけど、ちゃんと仕込んでありました。

音楽については・・・。前作のあのイメージでいたらちょっとハズレでしたね。前作はあの浮遊感ある涼し気なサウンドがいつまでも耳に残りましたが、今回はそれが全く無し。音楽というより音と言った感じですかね。

てなことでこれ以上はネタバレになるので多くは語らずです。

本日の結論
レイチェルのCGで作られた顔はまるで実写!素晴らしい出来!

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