到着的腕時計
2017年10月13日 この腕時計のデザインについて考察!


この腕時計のデザインをどう考える?


「私にとっての腕時計は実用品ではない」

アレはいつの頃からだろう?たぶん、2000年ころからだと思うのですがね。私が腕時計をしなくなったのは・・・。もともと私はアクセサリーが苦手で、特に指に何かをつけるのが大嫌い。結婚指輪でさえ一週間で外してしまった経歴の持ち主です。そして長年腕時計をつけるのが嫌でしたが、仕事上必要なのでやむおえず使い続けていました。ところが・・・。

私達の身の回りに時計が溢れ始めたのはいつでしょうか?会社勤めをしていた時に、机の上にあった電話機には液晶で時刻が表示されていました。もちろん会社の壁にも時計は取り付けられていましたし、眼の前のPCのモニターにも時刻表示がされていました。つまり、これらの液晶表示の登場によって腕時計で時刻を知るという行為が私にとって意味を持たなくなったのですよ。特にほぼ内勤になってからはその傾向が強くなったのです。

そしてある日のこと、気づいたことがありました。某氏と打ち合わせしていた時に、チラチラとその某氏が腕時計に目をやるのが気になったのです。気分の良いものではありませんね。時刻が気になるのならそう言ってくれればいいのにとも思うし。そうか・・・腕時計をしているとふとした瞬間に私自身もそれをやっちまう可能性があるなあと。いや、既にやっているのかもしれないとね。その日から、私は腕時計するのを止めてしまいました。

もう17年も腕時計をしていないのですよ。当時オメガの腕時計を2個持っていましたが、一つは弟にもう一つは娘にやってしまいました。最近はスマホが時計代わりですし何ひとつ困ること無し。しかし先日のこと、例のWishで何気なく眺めていたところ、気になる時計を発見しました。何だこの文字盤は?一般的な文字盤とはデザインが全く違うけれど、ちゃんと時刻は分かるし、なんとなく面白い風情。メーカー名さえ表示されず、スッキリしています。調べてみると、ちゃんとステンレスで作られていて防水クオーツのようです。ということは、時刻に関しては問題なく正確だということ。

そもそも時計は、手巻き時計の時代には「狂う」ことが問題視されていたけれど、クオーツ時代になってからは電池が切れない限りほぼ狂うことはなく、時計の価格がいくら高かろうが安かろうが一日二十四時間は変わらない。つまり、価格により時間を計るということに関して性能差が出ることは無いという時代になっているのです。

そんな中で見つけた腕時計に秒針はついていないのですが、時と分がわかれば充分じゃないですか?そこで気になったのは文字盤の構造でした。これって・・・液晶画面?それともフラットな板状が二重構造で回転しているの?液晶なら面白いし、フラットの二重構造ならそれはそれで面白い・・・。なんてなことを思いつつ、多くのショップが販売しているので一番安いショップを探してみました。

3,000円〜1,500円程度の範囲で販売していましたが、何故倍も値段が違うのか?よくわからない展開です。そこで私が下した決断は送料を入れて約2,000円の最安値のショップでの購入。当たり前ですか。でも・・・私自身は腕時計をしなくなって長年経っているのです。いまさら腕時計をする気は無いのですよ。では何故買う?という疑問がありますが「文字盤がどうなっているのか確認したい!」という探究心だけで購入したのです。馬鹿馬鹿しい理由でしょうが、知りたいという欲求がそうさせるのです。

では、それを知ってどうする?ううむ・・・「そうかこうなっていたのか・・・」と納得するだけですね。理解できにくい感情でしょうかね。昨今の歴史認識とか、国家間の経緯とか、知ることで精神的に満足できたことは沢山あります。たぶん男脳が持つ「収集癖」というやつは「実用にはならない情報を集めて満足する」ということですよね。もしくは「自己満足のためだけの情報収集」ですか。他人には理解できない物品にこだわる収集癖はそうですよね。某氏のトイレットペーパー収集とか、ビールの空き缶収集とか、フィギュア収集とか、他人にとってはどうでも良いことですから。

私が一時期ハマっていたギター収集も同じです。弾きもしないギターをたくさん集めたのは、ギターごとの構造や仕上げパーツ違いによるサウンドの変化など知りたかっただけです。集めた後、どうこうするという目的はありませんでした。いったんそれらを知ってしまうと急激に興味が冷めます。私が集めていたのは知識であって「物品」ではないと知ることになるのです。今回の腕時計もそうでしょう。造りが分かってしまった途端に興味を失うのが見えています。今、私にとっての腕時計は実用品ではないのですからね。

と・・・ここまで書いてきて、ようやく行っていた自分のソレがなんであったのか気づきました。男子は子供の頃から「収集癖」があります。石ころを集めてみたり、貝殻を集めてみたり、消しゴムのカスという方も居ますし、他人に理解できないものを密かに集めていたりします。かつて私はナイフを集めたり、モデルガンを集めたり、無料ソフトを集めまくったり、ソレらはモノの収集ではなく、そのモノが持つ「情報」を知りたかったのだとね。でも今は手元にそれらのナイフは殆どありません。モデルガンもね。み〜んな欲しい方に差しあげてしまいました。

本を読むのが好きな子供時代でしたが、それも情報の収集ですよね。大人になってからも読書は好きでしたし今も好きです。読み終えた本はどうしてます?ひたすら収集している方を知っています。家中が本だらけ。決して二度と開かれることがない本が山積みです。しかし、私は読み終えた本を収集することはないですね。面白い本ほど他の方に差しあげてしまいます。まさにブツの収集ではなく自己満足情報の収集である典型的な例ですね。

そうですか・・・そうですね!これからも私は情報を知るために様々な物品に手を出し「えっ?これって・・・こんな構造だったの?」と呆れてみたり「ふ〜んそうだったのか・・・」と納得したりしながら無駄金をばらまきつつ生きていくんでしょうね。

で・・・受け取ったこの腕時計を見て実際はどうなのでしょうか?文字盤は2枚の円盤が重なって回転していました。問題は色です。写真で見るほどの発色の良さがないので、見辛いですね。しかも結構重いな。メーカー名が表に出ていないので、なんだかSF映画のプロップのように見えます。それにしてもメーカー名が「SHINOBI」って何だよ?

本日の結論
この腕時計をどう始末しようか?

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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