大鼓的美術展

2017年8月20日 何故か気になるタイトルでした。


アートと古典芸能「大鼓(おおつづみ)」のコラボ!



「不思議な行動を取った私」

昨夕のゲリラ豪雨はかなり激しかったですね。昨日は出かけておりましたので、帰路雷雨に遭うかと心配していたのですが、ちょうどその時間帯は末広町の「アーツ千代田3331」でパーティーに参加しておりましたので、上手く逃れることが出来ました。激しい雷は会場でもハッキリ聴こえておりました。18時半ころには雨が降り止み、問題なく帰宅できましたよ。

さて、私が何故「アーツ千代田3331」に居たのか?お話いたしましょう。

今を去ること2年前、2015年12月に友人の Mr. Henry Kaiser & Mis. Brandy Gale が日本観光へやって来ました。3日間の東京観光アテンドでびっちり付き合って東京中を歩き回りました。その際、Henry の友人でアーティストの Kazunobu Yanagi さんと新宿で会うことになりました。新宿アルタ前で待ち合わせ、お茶を飲み夕食をしながら話は弾み、YanagiさんともFBで繋がることが出来ました。Yanagiさんはライブ・ペインティングの大家。

先日、その Yanagiさんから招待のご連絡が届きました。8月19日14時30分からライブ・ペインティングのイベントを行うというのです。「アーツ千代田3331」ではアート展が開かれています。その一環として行われるものです。アート展自体は8月19日から29日まで開催されています。



状況があまりわからないまま、現地へ足を運んでみました。現代アートが沢山出展されていました。会場を先ずは一周りしてざっと状況を把握してYanagi さんを発見。Yanagiさんとは2年前に一度しか会ったことはありませんでしたが、すぐに気づいていただいて再会の挨拶と記念撮影!このTシャツでは間違えようもありませんがね。ライブ・ペインティングは開始予定時刻を少し過ぎてスタート。大鼓の突き刺さる音と、発せられる声は会場中に響き渡り鳥肌モノでした。



大鼓を演奏されてる方も素晴らしい方でした!重要無形文化財総合指定保持者 能楽師 大倉流大鼓方の大倉正之助さん。その大鼓に呼応するかのように Yanagi さんが動き出します。20畳ほどの広い紙の上に自由に墨が広がっていきました。圧倒される動き!







その後、会場内を歩き回りじっくりと展示アートを見て回りました。全く理解できないアートもありましたが、ここち良いものも結構あって面白がっていました。そのとき、ある絵画のタイトルが気になりました。
「泳げない私と、飛べないあなた」鳥と魚が描かれた絵画でした。その後、このタイトルが気になって気になって・・・。人間の多様性を言い表しているようで、その後パーティーが始まるまでずっと気になっていました。


「泳げない私と、飛べないあなた」


やがてパーティーが始まってしばらくした時、先ほど気になっていたタイトルの絵画を描いたと思われる女性が、私の隣に立っているのに気づき、思い切って声をかけてみました。池上加那子さんというアーティストの方でした。

「失礼ですが・・・“泳げない私と、飛べないあなた“というタイトルがこの会場内のタイトルで一番好きでした。もちろん絵も素敵なんですけどね。人間の多様性を表しているタイトルのようで刺さったのですよ」

「ええ?タイトルをそのように言われたのは初めてです!ありがとうございます!」

その後、色々話を続けました。私の仕事のこと、Yanagiさんとの関係、鬱病のことなどね。彼女も結構悩み多き人生のようでしたが、またどこか出会えるといいですねと、お別れしました。もちろん記念写真を一枚。一期一会ってやつですね。


池上加那子さん


今までにもいろんなアート展に出かけたり、美術館に足を運んだりしましたが、どうも私はアートに感情をあまり揺さぶられることは無いようです。理解できないと言ったほうが正しいのですかね。ですが、何故か今回はタイトルにやられてしまったという自分でも理解できない状況に陥りました。人の琴線は意外なところに潜んでいるようです。タイトルを読むためだけに、何度も同じ絵画の前に立つという不思議な行動を取った私でした。

いままで、アートは「自分にとって心地よいか」が評価基準のように思っていましたが、ひょっとするとアート展とは自分自身のそんな発見力が試される場所なのかもしれません。


本日の結論
アートが私を圧倒してくることは何度も経験しましたがね!

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