誕生的六十五

2017年05月14日 いよいよ65歳の誕生日がやって来た!


母の日と重なったので、このケーキ1台で済ます娘!



「会いたいと思ったら躊躇せずまず会いに行く」

この10日間ほど、テスト製作を繰り返していたのでちょっと更新が遅れましたが・・・本日は私の誕生日なので久々更新です。1952年5月14日に宮崎県児湯郡妻町大字右松575で産まれました。今は西都市といいますね。古墳群で有名な場所です。今はもう私の爺さん婆さんのお墓があるだけですがね。

さて、65歳になると何が変わるのか?一つは「シニア割引」が受けられます。近所のDIYショップでは65歳になると5%引きになります。時々、ペダル用のゴム足や3Mの紙テープを買っているので助かりますね!公園で言えば確か浜離宮も200円位になるはずですし、多くの公共機関が割引や無料にしてくれるようになります。極めつけは「年金支給開始」ですね。なんとかぎりぎり食っていけるだけの年金は来月から支払ってもらえるようです。

そう言えば飛行機も、シニア割が使えるようになりますね。席が空いていれば予約無しで割引料金が適用されると。でも、3か月以前の予約の方が安いと聞きましたがね。予約なしだと気軽に帰省出来るのでありがたいですけど。

今日65歳に到達して様々な思いが蘇ります。まずはここまで生きてきたことへの感謝。私の人生では何度か死にかけたことが有ったけど、それをくぐり抜けて今日まで来ました。ありがたいことです。私の記憶で一番古い「あのままだと、ほぼ死んでいた瞬間」は小学一年生のときでした。

雨上がりの下校途中、崖っぷち道路の端にある木に成ったカラスウリの実を取ろうと手を伸ばしたら、足元がぬかるんでいてズルリと滑りそのまま崖下へ!と、その瞬間目の前の笹竹にぶら下がり宙ぶらりんになりました。道路面からすぐ下の部分でしたが、小学一年生の腕力では自力で這い上がることが出来ませんでした。「助けて〜〜!!!たすけて〜〜〜!!!」と叫んだところで、ど田舎のこと通行人がいるわけもなく、そのまま力尽きれば5分もせずに崖下に転落し、轟々と流れる川から地下水脈に飲み込まれるところでした。

その刹那!「どうした〜!」と声が!近所に住む佐藤健一郎くん(3年生)が直後に通りかかり、雨上がりだったので彼は傘を持っていて私に差し出してくれました。私はなんとか届いたその傘に両手で捕まり引き上げてもらい無事に生還できました。あの時彼が通りかからなかったら、私は「神隠し」あるいは「幼児誘拐」の状態で葬り去られていたでしょうね。その佐藤くんをそれ以来ずっと兄代わりに育ちました。彼は40歳の時に癌で亡くなってしまいましたが、私はこうやってまだ生き延びています。皮肉な運命のいたずらです。

最後の「あのままだと、ほぼ死んでいた瞬間」は2006年02月28日でした。重い鬱病に苦しみ続け、日々死を選ぶしか無いと思い始めて数カ月後のこと。山手線大崎駅で18時半過ぎに帰宅しようと電車を待っていた時、遠くから電車の明かりが見えた瞬間に「今しか無い!」と電車に飛び込もうとしました。ホームの真ん中から線路に向かって動き始め、電車が目の前に着た瞬間、妻と娘の顔が浮かびました。「あいつらはどうなるんだ?」このことで私は足を止め、飛び込むことをやめ、一秒後眼の前を電車が通過していきました。

この二つの出来事は、いずれもあと数秒「出来事」が遅れていたとしたら私はここにいなかったのですよ。人生はこんなことの繰り返しで「死と隣り合わせ」であると思っています。明日はどうなるかわからない。であるから、そのことは忘れて淡々と生きていくのですよ。

私がこれまでに知り合った多くの方が既に亡くなっています。65歳とはそういう年齢なのですね。まだ母が元気でいるのはありがたいことです。亡くなった知人たちの中には「もう一度会いたかったなあ」と懐かしく思える方も沢山います。編集の藤田さん、キーボードの青柳さんなどのように、久しぶりに会いたいなあと思ったときには既に亡くなっていた方もいます。この年になると「会いたいと思ったら躊躇せずまず会いに行く」ようにしないとね!明日は会えなくなる可能性が大きいのですから。

会いに行くことと同時に、もう一つ芽生えているのは「稼ぐ気がなくなった」ということ。仕事はしているけれど、それは最低限の生活を維持するためのこと。大きく稼ごうとは思わなくなりました。何と言えばよいのかその感覚を伝えるのが難しいのですが、精神状態が淡々としているというか、安定感があるというか、あせったり、苛ついたりすることがほぼなくなっているんですね。65歳になるってこういうことなんですかね?

もっと書き続ければいくらでも書けそうな気がしますが、この辺でやめときましょう。


娘と孫が作ってくれたクッキー!


本日の結論
会社を興して5年経ちました。稼ごうとか仕事を大きくしようとかはまったく考えないですね。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE