2017年04月20日 小さなケースの可能性を試す!
安かったのでつい買ってしまった加工済みアルミケース。
「需要があるかどうかは関係なく」まずは、最近の流れについて。
通常の弾駆動や禅駆動を作るのに飽きて、暇な時間が増えてきたので以前から確認したかった試作をしてみました。そしてわかったことは、ミニサイズのケースにぎりぎり弾駆動(グリーンモード)のみであれば組み込めるってこと。4ノブでもやれば出来る!ってことです。4個作りましたが、完成した直後に全部行き先が決まってしまいました。作るのがかなり面倒なので量産はできないですね。時間がある時にまとめて数個作るくらいのことしか出来ませんが・・・。
その次に試したのは・・・「micro DUMKUDO」を試作した際に最初のアルミケース加工を失敗して無駄にしてしまいました。しかしその加工ミスのケースを捨てるには忍びなく、他にも作動は正常なのに外してしまったフットスイッチとか、作動は正常なのに確認のため外してしまった基板とか、そんなものが目の前のジャンク箱にたくさん入っているんですね。「勿体無い・・・何か救い出せる方法は?」と日本人らしく考えていた時に出くわしたのが、ダイソーで観た「おにぎり」のマグネット。このサイズだと笑いを取れるノブに使えるのでは?と思いついて購入!
すぐにジャンク箱から材料を拾い集めて組み上げたのが「ONIGIRI BOOST」。その名の通りブースターです。イーブンから3倍くらいの増幅しか出来ませんが、マイナス方向へも音量を下げられます。使い方はまあ使う方が勝手にやっていただくとして、とりあえず組み上げたものがこれです。おにぎりのてっぺんをLEDに合わせるとイーブンです。左に回すとマイナス・ブースト、右に回すとブーストします。これは材料の関係もあって1個だけの製作です。
なんてな事をやって遊んでいたのですが・・・。
そして・・・それは一昨日夜のことでした。深夜3時過ぎのこと。寝ていたはずなのに、突然解決策を思いついて飛び起きてしまいました!さらに、確認作業もしてしまいました。いやいや、大したことではないのですがね。実は数日前のこと、ミニサイズの加工済みアルミケースを見つけました。2ノブ用の穴開け加工済みでしたが、安かったので現品限りの4個を全部買い込みました。なにか面白いものが作れるかもしれないとの行き当たりばったりでしたがね。
しかし・・・受け取ってみると色々な問題点が見つかり、頭を抱えることに。まず、インアウトのジャックの位置が少し離れ気味なので残りの空間に余裕がなく、
1 とても小さな回路基板しか組み込めないってこと。
2 電源用ジャックの穴がいつも使っているものより小さくて、在庫のジャックが使えないし、
3 さらにはLED用の穴は自分で開けなければならないってこと。
4 イン・アウトジャックの取り付け穴が小さくていつもの在庫ジャックが使えない。
5 2ノブ用の穴が開いているので、2ノブの機能を持たせなければならない。
これらの不自由な条件の中で何が出来るのか?をずっと考えていたんですよ。それぞれの穴が小さいってのは、いつものようにボール盤で穴を拡張すれば済むことなのですが、それをなるべくしないで済ませたいではないですか!いったん自力で加工してしまうと元には戻せないので、考えがまとまるまで手を出さないようにしていたのですよ。
そして、昨日深夜に夢の中で突然解決策が浮かんだと。
1 とても小さな回路基板しか組み込めない。
これは、回路を組み込もうと思うから無理なのであって、
そもそも回路基板を組み込まない方向性で考えればいいんではないか?
2 電源用ジャックの穴がいつも使っているものより小さい。
一回り小さい電源ジャックが存在するのでそれを購入する。
3 LED用の穴は自分で開けなければならない。
ノブ用の穴の片方をLED用に使えば、1ノブ・コントロールに出来る。
4 イン・アウトジャックの取り付け穴が小さい。
実際にスイッチクラフトを取り付けてみると、
意外にも外への出っ張りが少なくなって使いやすそう。
5 2ノブの機能を持たせなければならない。
すでに、3で解決済み。1ノブ・コントロールにする。
以上の仕様を考察した結果、すでにマニアックなギタリストからはご高評を頂いているプリセット・ボリュームペダル「SHIVOL」をこのサイズで作ってみることにしました。名前は当然「micro SHIVOL」となるね。簡単に言えば「ボリュームペダルの代わりのプリセットボリューム・ペダル」ってことですね。スイッチを踏んでボリュームを狙いの音量に一瞬で下げるだけの機能です。需要はあるのでしょうか?まあそんなことはさておいて作ってみることにします。上手く行けば4個作れますね。
パーツが全部揃う前に、ザックリとケースのデザインをしました。まだ電源ジャックが付いていないので、LEDを点灯させることは出来ませんが、おおよそこんなことですね。ノブはいくつか試してみましたが、やはりこの筐体にはアルミ削り出しノブが一番似合うと思いますよ。ノブ位置は、左のLEDに合わせるとギターの出力のままでボリューム100%です。ノブを右に回していくと音量が下がります。通常のボリュームとは逆の回し方です(音を絞るのでSHIVOLです)。使いたい音量を決めて、バッキングの時などにフットスイッチのオンオフで切り替えて使います。
ようやく材料が揃いましたので仕上げましょう!この「micro SHIVOL」には当然電池は入っていません。外部電源が必要です。しかし、この「micro SHIVOL」は回路が入っていないので、LED点灯のためだけの電源なんです。つまり、LEDの点灯が必要なければ電源も必要ないんですよ。
てなことで、プロトタイプが問題なく完成できましたので、需要があるかどうかは関係なく、買ったケースがまだ3個あり、放置していてもしょうがないので時間を見つけて仕上げておくことにしますかね!
本日の結論
小さいのばかり作っていると、通常サイズの作業がとても楽に感じられます!
「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。
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