遺影的桜季節

2017年04月16日 半島の緊張感の中で撮影敢行!



「それを受け入れようじゃないか・・・」

朝鮮半島の緊張感が高まる中で・・・。まあ言いたいこともたくさんあるけど、とりあえずは私がなにを言ったところで事態が変わるわけもなく、しばし傍観せざるを得ないと・・・。

そんな中で突然の撮影敢行です。これから先何が起こるかわからないので・・・。

あれは60歳になった頃からでしょうかねえ。ふと思ったのが「遺影が欲しい!」との願望でした。知人たちが次々に鬼籍に入り、それを知らされたときのことでした。デジカメ全盛時代になってからは「自撮り」はするけれど、きちんとした自画像的写真は撮影していないと気づいたのです。

知人たちのお別れ会に参列すると「遺影」が飾ってありました。そこで気づいたのです。人はいつか亡くなる時が来る。それはいつやって来るのか誰も知らない。もちろん私自身についてもそうだ。その時のために常にきちんとした「遺影」を早めに残しておくべきだ!とね。出来ることなら毎年新しい写真を撮影するべきだとも・・・。

幸いなことに実娘が現在カメラマンの仕事をしており、人物の撮影がメインなので娘からも「遺影」を撮ろうよ!と声をかけられていたのでした。しかし、お互いに声をかけたもののなかなかタイミングが合わず、ズルズルと時が過ぎていました。私は来月65歳になります。そろそろ撮影しておいた方が良いなあと思い始めた時、娘から「明日、天気が良さそうだし桜満開の中で撮影しようよ!」と声をかけられました。この時を逃すと次はいつになることかと思ったのでやることに決定!

第三京浜港北インターの直ぐそばに、せせらぎが流れる素晴らしい桜並木があります。IKEAから歩いてすぐの場所。4月15日朝10時に娘夫婦と集合してもちろん妻も一緒でしたが。しばしは、桜並木の美しさに見とれておりましたが、やがて風が吹き始め花びら舞い散る光景が出現!それはそれはアニメで見る桜の季節の光景でございました!


充分に桜を目で堪能した後は撮影開始です。夫婦揃っての写真も殆ど無いので、まずはそれから開始!ところが、撮影中に娘が気がついたのです。私の白髪と、桜並木の白さが溶け合って頭の輪郭がはっきりしないとね!盲点でしたねえ!そして娘いわく「お母さんは靴のカラーの選定が間違ってる!」


その後は、いよいよ私一人の「遺影」撮影です。私は「遺影」と言う言葉に違和感がないのですよ。そろそろ、そういうことも考えなくてはならない年齢に達しているのだと思うのです。体力の衰え、生活習慣病による血液検査の結果や、聴覚の衰え等がじんわりと体中を包み込んでいる感じがします。政府は70歳までは労働者として現役だ!的な 発言をしておりますが、とんでもない!かつては50歳が人生の終わりだったのですよ。その肉体がいつまでも持つはずがなく、この年になると明らかな劣化を感じるのですよ。

精神的に「まだまだ俺は若い!」と思い込んでいても気づけば、様々な場面で老化を知らされることになります。精神的には老化していなくても、物理的な老化は防げないんです。それを受け入れようじゃないか・・・。と思い始めた昨今です。来月65歳になったら「自分は老人である!」と言い切ることにします。ひとは「まだまだ若いじゃないですか!」と老人に対して言いがちですが、肉体の老化を一番感じているのは自分自身なのですからね。

電車で席を譲られても堂々と「ありがとう!」と声をかけて座ることにしましょう!



本日の結論
これから1年間は何かあったらコレが遺影です!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE