散歩的桜探索
2016年03月31日 足元を観る。

桜は散り方が美しい花でもある。


「味覚を含めた様々な感覚」

暖かく風もそよぐ程度の午後、散歩に出てみた。桜を探しての散歩だ。普段気にしていない風景のそこここに淡いピンクの塊が見える。おびただしい数だ。日本にはこんなに桜の樹があるのかと驚くほど。

しばし歩いていると、桜の巨木の下で小学生の娘の写真を撮影している父親を見つけた。その桜の樹が大好きで毎年記念撮影してるのだという。せっかくだから、親子の写真も撮りませんかと声を掛け写真撮影をした。そう・・・その写真を貴重な記憶としていつの日かまた二人で眺める日が来るんだよね。

驚くほど鮮やかなピンクの桜を見つけた。
白い塗装の家の横に咲いているので余計にそのピンクの強さが目に染みる。



更に歩いていると、ソメイヨシノよりは少しピンクが濃い桜があった。すでにかなり散っていた。その樹の根元を見ると、散ったばかりの花びらが美しく横たわっていた。桜は、咲き誇る時が美しいのではないと感じる。散った後の儚い美しさが、より和の雰囲気を醸し出している。

日本人が桜を好きな理由は、咲き誇る一週間と、その散り際の儚さのバランスなのだと感じる。突然やって来てさっといなくなる感じ。ワサビの辛さにも似ているね。いつまでも口に残る辛さではなく、一瞬の辛さを強烈に感じさせた後、一瞬にして香りを残し消えていくワサビも桜の儚さに似ているのだと気づいた。



この一週間ほど体調が優れず、食欲がなかったのだが、なんだか味覚がかなり変化した気がする。以前は辛い食べ物に対して全く抵抗感なかったのだが、急激に「辛味が嫌」になってきた。穏やかな味を旨いと感じるように成ったようだ。和食が本来持っている素材の旨味を感じさせる調理法が好きになってきたようだ。インド料理、タイ料理、メキシコ料理、韓国料理など、辛味を必要以上に強調している料理には魅力を感じなくなったな。

こうやって、桜の季節に自分が日本人なんだなと感じる時間が過ごせるのは面白い。味覚を含めた様々な感覚が和であると自覚できるのは素敵だね。外国人が和を愛でる感覚とは違うと想うのだがね。

さて、小腹がすいていた。
さっき散歩の途中で買ってきた「桜餅」をおやつにしよう!窓の外に見える桜を眺めながらね!


本日の結論
忙しい3月の終わりだったなあ!

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