驚愕的参棚弟


2015年01月15日 Mr. Jorge Santana に会ってきました!

彼は63歳。私は62歳。5月〜6月の1か月間だけ同じ年齢になります。


「私の兄もギタリストなんですよ」

1月05日にご報告していた件の続報です!

ラテンバンドのフューチャリングギタリストとしてライブ出演のため1月12日に来日していた Mr. Jorge Santana (ホルヘ・サンタナ)へ無事に禅駆動が届けられ、13日のリハーサル時点で彼の試奏が完了し気に入ってもらえました。その日の夕方からのライブですぐに禅駆動が実戦配備。公演は1月13日から16日までの4日間。ちなみに、Mr. Jorge Santana はあの Carlos Santana の実弟です。

私は紹介者であった三宅氏と事前に連絡を取り、Mr. Jorge Santanaに会いに行きたいと申し出ていました。それはすぐに了解され、Facebook で見つけた Mr. Jorge Santana とも直接コンタクトを取り、1月14日セカンドステージへ招待していただくことができました。もちろんいつも同行してもらっている橋本さんと2名でのご招待。会いに行く条件として私は「バックアップ用の禅駆動を作って持って行きます!」と Mr. Jorge Santana へ伝えていました。いつものパターンですがね。

そんな状況で、1月14日は早朝から順調に仕事が進み、16時に作業が完了しました。すぐに身支度を整えて、夕方帰ってきた妻と車で一緒に「日吉駅」へ。大戸屋で夕食を済ませば19時半、程よい時刻となりました。いよいよ Blue Note Tokyoへ向けて移動開始です。日吉からまずは渋谷へ。

渋谷で銀座線への乗り換えですが、ふと「このままBlue Note Tokyoまで歩いた方が良いのでは?」と考えました。今年のテーマは「散歩」です!まだ時間は充分にあるので「ええい!歩いちまえ!」と青山通りの坂を登り始めました。歩くにはそこそこ気持ち良い気温で、ズンズン進みます!ところがダウンジャケットを着ていたので、Blue Note Tokyo 直前になって急激に汗ダラダラに!喉も乾いてしまって、とりあえずドトールで一休み!抹茶オレで5分ほど休んだのち会場へ入りました。

まずは、ご招待のチケット確認です。ちゃんと2名分が用意されていました。ありがとう!Mr. Jorge Santana!その後、15分ほどで待ち合わせしていた橋本氏も登場!久しぶりの顔合わせに世間話をあれこれ。やがて20時50分になり席へ。チケットはNo.12でしたから早めに案内されました。

公演開始です!ラテンのリズム、パーカッションが鳴り響きます!この時点ではまだ、Mr. Jorge Santana は登場せず。・・・。15分ほどして紹介があり、Mr. Jorge Santana がステージへ。一気に盛り上がり、会場中がラテンに染まってしまいました。もちろん、Mr. Jorge Santana はステージに上がったとたん、禅駆動のスイッチを踏んでいましたよ。その後は、ボーカールやトランペットのメンバーによる会場の煽りも程よく効いて、踊る客が次々に現れました!しまいには総立ち!Blue Note Tokyo で、観客総立ちで踊っているのを初めて目撃しましたよ!

興奮のうちにライブが終了し、楽屋入り口へ。係員に Mr. Jorge Santana からの招待だと伝えて案内してもらうことに。彼が着替えるまでちょっと待ってねと3分ほど待機。そしていよいよ楽屋です。ここへはもう何度も来ているので楽屋の様子は分かっておりました。

入り口から覗くと、一番奥に彼が座っていました。まずは自己紹介して握手から。橋本さんも紹介した所で、ホルヘから「あっちの椅子に座ろうよ」と3人並んで着席しました。ここからは覚えている限りのやりとりを日本語で意訳再現してみます。

田辺 「ご招待ありがとう!あなたへギフトを持ってきました。
    バックアップ用の禅駆動です!」

ホルヘ「おう!禅駆動!ありがとう!気に入っているよ!
    DUMBLE を持って行けないときに禅駆動があると助かるよって、
    Larry や Robben が言っていたんだよ!だから欲しかったんだ!」

田辺 「あなたが気に入ってくれて嬉しいですよ!」

ホルヘ「私からもお土産があるよ!(バッグをゴソゴソ・・・)
    はい、CD それから私のお気に入りのTシャツです!」

 

田辺 「ええっ?ありがとうございます!」

ホルヘ「ところで・・・。
    私の兄もギタリストなんですよ。カルロスと言います」

田辺 「よ〜く知っていますよ!カルロスは大好きなギタリストです!」

ホルヘ「で、今もらったこのバックアップの禅駆動をカルロスに渡してもいいかい?
    カルロスも気にいると思うから!」

田辺 「えええ!!!それは構わないですが・・・
    裏側を見てください。ここにあなたのネームが入れてありますね。
    もしカルロスに渡すのであれば、カルロスの名前を入れて新しく作りますよ!
    カルロス用の禅駆動はどこに送ったら良いですか?」

ホルヘ「それは嬉しい!私の住所へ送ってください!」 

田辺 「ええと・・・ちょっと待ってください・・・。
    16日までライブですよね・・・あなたは、いつ日本を離れますか?」

ホルヘ「土曜日の午前中ですよ」

田辺 「それであれば、16日金曜のセカンドステージへ招待していただけますか?
    私は16日金曜日の昼までにカルロスの禅駆動を作って
    夜のステージの時に、ここへ届けにきますよ」

ホルヘ「もちろん!それじゃ金曜のセカンドステージにもう一度ご招待します!」

田辺 「カルロスには禅駆動と弾駆動どちらがよろしいですかね?」

ホルヘ「禅駆動と弾駆動はどう違うの?」

田辺 「ゲインの違いです。
    禅駆動はハンバッカー向け、弾駆動はシングルコイル向けと考えています」

ホルヘ「じゃあ、禅駆動だね!カルロスは絶対シングルコイルは使わないから!」

田辺 「了解しました!それでは禅駆動をつくりますね!」 

その後、いただいたCDにサインを入れてもらい、持ってきた写真入り用紙にサインをきっちり書いてもらって全ての案件が完了しました。そうこうするうちにホテルに向かうバスが着いたと、スタッフから声がかかり彼らは帰りの支度を始めました。私たちもここでお別れです。楽屋から退出。橋下氏と表参道まで歩き、またしても私は渋谷駅へ向かって歩き続けるのでした。



なんだか・・・とんでも無いことが起こったような気がした昨夜でした。

そもそも、エレクトリックギターのオーバードライブサウンドに強い興味を持ったのは、1976年にサンタナの「哀愁のヨーロッパ」を初めて聞いた時でした。当時の仕事で「哀愁のヨーロッパ」がCM曲として採用され、その仕事の最中は頻繁にあのキャッチーなイントロが、毎日社内中に聴こえていたのですよ。

それ以来、ずっとカルロス・サンタナが好きでした。やがて時は流れ2000年になり「YAMAHA 175B 」通称「BUDDA」を収集家からふんだくるように手に入れました。現在カルロス・サンタナが使用している「PRS SANTANA モデル」も1と2を手に入れました。それくらい好きだったのですよ。残念ながら「YAMAHA 175B 」はその後、哀願されて手放してしまいましたがね。そういえば、カルロスのライブは武道館で1度だけ観ましたね。

今回、そのカルロスの弟であるホルヘ・サンタナに会うにあたって、友人数名は「カルロス用にもペダルを作って行って、兄さんに渡してくれと頼んでみたら?」と言っていました。しかし、私はそれを拒否しました。相手から要望がないことはしたくないと思っているからです。今まで、ユーザーになったギタリストたちへは、こちらから押し付けたことは一度もありません。誰もが「作ってください!」と連絡してくれました。いわゆる営業が嫌いなので、使いたい方だけに作るのがポリシーです。

今回もそのつもりでホルヘに会ったら、ホルヘの方から「カルロスに渡したい!」と言ってくれたのです。ありがたいではありませんか!ずっと若い頃から憧れていたギタリスト「カルロス・サンタナ」に、やっとたどり着いた気がしました。さあ!明日のお昼までに頑張って作り上げましょう!と・・・思っていたら、サクサク作業が進みもう出来上がってしまいました!

 


追伸
今朝、Henry Kaiser からメールが来たので「昨夜ホルヘに会いましたよ」と写真を送ったら、Henryはホルヘと友達のようで「I have always been told that he is a very nice man」と言っていました。そして「I think that CARLOS would love ZENKUDO and DUMKUDO」と言ってくれました。なんだかありがたいですねえ!


本日の結論
カルロスが気にいるかどうかということではなく、彼の手に渡ること自体が嬉しいですよ。

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