消失的澪誕生
「澪が消えた日」2014年9月26日は、かなり前からイベントが決められていた日でした・・・。
今年の春先に娘の妊娠が分かり、半年後には病院の判定によりそれが女児であると医師より伝えられました。私にとって二人目の孫です。一人目が女児なので、妹が出来たらかわいがるだろうと考えていました。妻や娘も「女の子ならお下がりが着れるから親思いの子だねえ!」と誕生を待ち続けていました。
娘は3年半前に、一人目をやむおえず帝王切開で産んだので、必然的に二人目も帝王切開での出産となります。この場合、医師のスケジュールの都合があるので、かなり前から「帝王切開による誕生日」が設定されていました。それが9月26日です。
この日をターゲットとして、妻はしばらく前、女児用ピンクの新生児服を買い求めていました。さらに親戚からも様々な女児用の服が送られて来ていました。娘夫婦は、女児であると判明した時点で早くも名前を決めていました。「澪」みおと読みます。イタリア語なら「私の」という意味ですね。
それ以来私たち夫婦も、私の母さえも「澪ちゃんが元気に生まれるといいねえ!」と話していました。幸い、澪ちゃんの成長は順調で、出産予定日には3400グラムにまで成長していました。問題なく産まれそうですね。パンパンに腫れ上がったお腹を抱えつつ、準備万端整って娘は9月25日に産院へ入院。そして、9月26日朝9時に手術室へと入りました。
帝王切開の手術スタッフは、以前から診察してもらっていた主治医を始め、皆さんが女児「澪ちゃん」をとりあげるためにスタンバイし、待ち構えていました。
やがて・・・手術開始!約1時間後・・・無事に新生児が産まれた瞬間!医師さえも想像だにしていなかった事態が発生したのです!手術チームがそのとき発した言葉は!
「おめでとうございます!
元気な男の子ですよ〜!」
えええ〜〜〜!!!なに?何が起こったのでしょう?
産んだ本人の娘は一瞬唖然としたそうです。そして医師が「この事態を受け止められますか?」と声をかけて来たそうです・・・。「受け止めますが・・・」と娘がこたえたあと、手術室は笑いが起こったとか。つまり、半年間私たちが待ち続けていた「女児の澪ちゃん」はこの瞬間に消えてしまったのですよ・・・。
さらに、その出産を手術室の外で待っていたご亭主も「男児」と聞かされて絶句。やがて出産後の夫婦の面会となり、娘達はお互いに顔を見合わせて笑うしかなかったとか。しかしそこで重大な事に気付きます!半年前に決めて親しんでいた「澪ちゃん」は男児には向かないだろうと、あわてて名前を決め直したのだとか。ここではその名前は書きませんがね!
これで分かりましたね?半年間待ち続けた「澪ちゃん」は本日付けで消えてしまったのです。つまり今日は嬉しい「男児の誕生日」であるとともに、「澪が消えた日」でもあるのですよ。悲しいわけではないのに、私の中に何故だかちょっとした寂しさが湧いています。変な感覚の一日となりましたよ。
本日の結論
友人にも、男児と言われていたけど産まれたら女児だったという方がいました!
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