追加的写真機

2014年06月03日 いやあ・・・またやっちまって・・・!

3 = 1 + 2

Hasselblad EL/X の価格に驚く!この式の意味は?



「悪評価にビビって」

今日もまたマニアックな長い話でごめん!

先日手に入れた Hasselblad のプリズムファインダーが調子よくて、ちょっとニヤついていたここ数日でしたが、またしてもヨカラヌことをやっちまいました。


プリズムファインダー

まずは、どうも最近私は「Hasselblad EL」シリーズにとてつもなく魅力を感じているようなのです。その理由はいくつかあるのですが、まずはモータードライブ付きであるということ。1969年に月面で撮影するのに使われた構造であるという事。更に決めてとなっているのはその価格です。かつては気が遠くなるほどの価格でしたが・・・。

現在の中古カメラ市場では、このカメラは重い事もありあまり人気がないようです。「Hasselblad EL/M」だと、オリジナルの内蔵バッテリーとチャージャーが手に入りづらいのでそれも要因のひとつでしょうか。代替え品のバッテリーアダプターが何種類か販売されていますので、それを使えば問題ないのですがね。そんな事情も有って、1万円から4万円程度でオークションに出品されているのをよく見かけます。ボディーだけだと1万円台で手に入れることが可能です。

ちなみに昨年末に私が最初に手に入れた「Hasselblad EL/M」はボディーだけで1万円です。ebayでウエストレベルファインダー、フォーカススクリーン、バッテリーアダプター、シャッターボタン、レンズ、フィルムパックを次々に落札し、一応カメラとして成立するまで持って行きました。シャッターを切るたびに、シュパッ!ジャー!と巻き上げられるのは気持ちよいですなあ。

で、その次の進化系機種として「Hasselblad EL/X」があります。ミラーサイズが大きくなりファインダーが明るくなって見やすくなったようです。さらにシャッターボタンが宇宙服を着ていても押しやすいように四角く大きくなっています。

そして「Hasselblad EL」シリーズ最大のメリットは・・・。Hasselblad は使用する上で重要なセオリーがあります。それは「シャッターをチャージした状態でしかレンズを取り外してはならない」というもの。またその逆に「シャッターを切った状態でレンズを取付けてはならない」というもの。これを守らないとレンズが外れなくなったり連結部が破損したりします。初心者でなくても、つい気が緩んでやっちまう事があるようです。これを修理するのにこれまた結構な金額が請求されます。

しかし「Hasselblad EL」シリーズは、モータードライブ付きですから、シャッターを切ると自動的にフィルムが巻き上げられシャッターも常にチャージされますので、電源が切れない限りそのトラブルに巻き込まれる事がほぼ無いのですよ。


Hasselblad EL/X

「Hasselblad EL/X」も魅力的だなあと思っていた1週間前の事でした。ヤフオクでその出物を見つけてしまったのです。2万円がスタート価格です。ウエストレベルファインダーとフォーカススクリーン、シャッターボタンは付いています。格安です!レンズとフィルムパックを足せばカメラとして成立します。その両方を私は持っているので、何の問題もありません。さて、この出物に誰が気付くでしょうか?

実は、先日私が落札して手に入れたプリズムファインダーの出品者と同一人物の出品だったのですよ。ひょっとすると、これは誰も手を出さない可能性があると、その時点で私は読んでいました。理由は、ヤフオクの評価の部分です。好評価も多いのですが、悪評価も21と結構有ったのですよ。その数字だけを見ると常識人ならちょっと敬遠したくなるような気もします。プリズムファインダーの時も格安だったのに入札は私一人でした。

そこで、私はその悪評を丹念に読んでみました。すると判明したのは、出品者がヤフオクに参加し始めた不慣れな当初に、連絡が遅かったというのが多くの理由でした。

出品者はサラリーマンをやっているので、勤務中に返事を書く事が出来ない。返事がどうしても遅くなってしまうとの物理的理由があったようです。さらに、こまめな連絡を入れるのが苦手な人物だったようで、落札者との意思疎通にギャップが産まれていたようです。

私がプリズムファインダーを落札した時も、支払いを済ませた後に出品者からは連絡が無く、いきなり2日後に品物が届きました。なるほど・・・こんな対応を不快に思う人が多かったって事ですね。しかし、届けられた商品はとても良いものでした。そんな出品者の特性が分かってしまえば、その部分に目をつぶってしまうことで格安の商品が手に入れられます。



その後、その「Hasselblad EL/X」の観察を続けました。早めに入札して、入札合戦になるのは避けたいので、締め切りギリギリまで待つ事に。6月1日夜、外で娘夫婦と食事して帰宅後再度チェックするとまだ入札はありません。そこでようやく終了3時間前に2万円を入札してみました。この時、私の決めていた事は「他の人物が追従して来て、価格が上がったらあっさり手を引く」つもりでした。2万円で手に入れてこそ本望というもの。理由として、このカメラの出品価格からウエストレベルファインダー + フォーカススクリーンのヤフオク相場価格2万円を外すと、なんと本体はほぼタダ同様なのですよ。笑っちまうでしょ?

テレビを見ながらしばし待機です。やがて締め切りの22時13分がやって来ました。誰も追従してこず、緊張感も無くあっさりと2万円で私が落札出来ましたよ。やはり、悪評価の多さにビビって誰も手を出さなかったのでしょうなあ!ほっほっほ!


この「Hasselblad EL/X」はブラックタイプなので、これに合わせたブラックタイプのフィルムパックを手に入れる必要があります。1万円程度で手に入れられるはずです。なぜボディーの2万円入手にこだわったかというと、フィルムパックとの合計で3万円になりますね。ということは・・・。私が作って販売している「弾駆動シルバーケースタイプ」1台と同じ価格だからです。

= +

自分自身の手で作った「弾駆動」と、スウェーデンの名機「Hasselblad EL/X」とを等価交換するという状況がここに生まれたわけです。クラッシックカメラとは言え、かつて Hasselblad が遠い憧れだった私にとって、これは奇跡と思える出来事なのですよ。

更にもうひとつ、分かった事がありました。それは次回にご報告致しましょう!


本日の結論
全く自己満足の世界でありますなあ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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