合体的撮影機

2013年12月29日 ようやくパーツが揃い撮影可能に!


HASSELBLAD 500EL/M + Sonnar 150mm F4 T*



「男子の嗜好性丸出しですなあ!」

いやはや、一時期はどうなるかとハラハラしておりましたが、ようやく事態が収拾出来ましたのでここで発表致します。一体何があったのかというと・・・。

まず最初に起こったのは突然の「物欲」でした。懐かしの中型カメラ「HASSELBLAD 500C/M」をオークションで購入したのが11月末の事。かなり安く手に入れたと喜んでいたのですが・・・。さらに欲しくなったのは「HASSELBLAD 500EL/M」でした。こちらは「HASSELBLAD 500C/M」にモータードライブを付けた機種です。「HASSELBLAD 500EL」は初めて人類が月面着陸した時アポロ11号に搭載され、その記録を収めたカメラとして有名な機種なのですよ。

ところが、有名な割には人気がイマイチなんですね。手持ちするにはちょっと重くてかさばりますし、なにせ1960年代から70年代にかけてのカメラですから、モータードライブを作動させる充電池が入手困難な事も原因のひとつなんですよ。で、オークションで探してみると時々格安の「HASSELBLAD 500EL/M」ボディーが出品されているんです。

ちょっと気になったので探してみると、1万円〜2万円程度でいくつか見つかりました。あの名機が2万円以下?ううむ・・・これは面白い!と更に探したところ、その時点で5千円の値がついている「HASSELBLAD 500EL/M」ボディーが見つかりました。本体はキレイだが電池が無く、シャッターボタンも無いので動作テストをしていないジャンクであると、出品者の説明でした。ジャンクと言い切ってしまえば、手に入れてたとえ動かなくても文句は言えませんが・・・。同時に、充電池が無くても9V角形電池が使えるアダプターが存在すると知りました。ううむ・・・動く可能性がある!

もともと出来の良いカメラなので、ジャンクでも作動する確率は高いだろうと予測し、最悪動かなくても分解して構造を把握する遊びに使ってもいいかなと楽観的になり、オークションに参加しました。入札価格は徐々に上がりましたが、私が当初入札しておいた12,000円に到達する事無く、10,050円での落札となりました。送料を入れても11,050円ですから予算内です。安っ〜!めでたしめでたし!

ところが「HASSELBLAD 500EL/M」を受け取ってすぐに、9Vバッテリーアダプターを自作しようとあれこれ弄くっていたところ、突然バッテリーケースのフタを留めているストッパーが壊れてしまいました。あららら!これでは使い物になりません。フタ自体が電気回路の一部を担っているのです。ストッパーの代替え品をネットで探しまくりましたが、みつからず・・・。しかし、すぐに思いついて、業務用の強力接着剤を使ってみたところ見事に復活!事なきを得ました。


さてそこからは、足りないパーツの調達です。いろいろ探すうちにebayでパーツだけだと日本より安く手に入る事が分かりました。ところが、安く手に入れても「日本には送りません」とか、配送費がやたらに高いなど壁が有りました。しかし!ここでいつもの手を使ってご協力をお願いしましょう!

シカゴ在住の友人である綿貫さんが、年末に日本へ帰省されると分かりましたので、落札したパーツを全て綿貫さんの自宅に送り、まとめて手持ちで持って来てもらうことにしました。次々にパーツを落札し続けました。そして、12月26日当家に来られた綿貫さんから無事にそれらを受け取る事が出来ました。ご協力感謝致します!

さっそく、受け取ったパーツを組み上げてみると無事にモータードライブが作動!全く問題無しです!そこでさらにヤフオクで「Sonnar F4 T* 150mm」レンズを落札!これでほぼ全体が組み上がりました。レンズフードとフィルターはこれから手に入れましょう。さて、気になるのはこのカメラを組み上げるのに使ったコストです。どれだけかかったか直接コストだけ書いてみますね。

HASSELBLAD 500EL/M ボディー 11,050円
ウエストレベル・ファインダー 6,320円
フィルムマガジン A16 8,874円
フォーカシングスクリーン 2,550円
シャッタースイッチ  1,933円
バッテリーホルダー 6,320円
Sonnar F4 T* 150mm

19,800円

ハンドストラップ

2,984円

  合計59,831円


今後、保護用フィルターとレンズフードを手に入れなければなりませんので、追加で1万円程度は必要でしょうか。それにしても、マメにパーツをオークションで集めて組み上げたら、7万円以下で憧れの名機「HASSELBLAD 500EL/M」が、Sonnar F4 T* 150mm レンズ付きで手に入ったのですから上出来ですね!

結果として、私は短期間に HASSELBLAD に関してモータードライブ付きとモータードライブ無しの2機種を手に入れたわけですが、実際にシャッターを切ってみると、モータードライブ付きの「HASSELBLAD 500EL/M」のほうが好きなようです。巻き上げのモーター音が「パシュ〜〜〜!パシュ〜〜〜!」と響き渡り、何ともメカニカルな微振動が手に伝わって心地よいのですよ!男子の嗜好性丸出しですなあ!(早くフィルム入れて撮影しろってえの!)


本日の結論
さて、年が明けたら撮影に出かける事にしますか!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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