今期的最終日

2013年11月30日 今期もお世話になりました!


コロンビアやボリビアが加わり世界56か国になりました!



「まずはGAIN低めでお試しくださいな」


秋が冬に変化して行き寒さが迫ってくるとコタツが嬉しい!そんな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?なんてな書き出しはあまり関係無く・・・アイソン彗星がどうも消えてしまったようで、12月上旬に稼ごうと思っていたアイソン商売人達はどうなっちまうのか?ちょっと気になりますなあ。「彗星のごとく現れた新人」という言葉は「すぐに蒸発してしまう新人」って意味になるんでしょうかね?

本日は、株式会社tanabe.tv 二期目の最終日です。創設した昨年ほどの勢いはありませんでしたが、まあなんとか生きて行く程度にはオーダーを頂いた一年間でした。今期嬉しかった事は、昨年お会いした多くの海外ギタリスト達が「これいいっすよ!」と親しいギタリストに弾駆動をお勧めいただいて、その結果として「友人に勧められたから僕にも作ってね!」とのオーダーが多くあったことですね。

Mr. Wayne Krantz , Mr. Richard Thompson , Mr. Sonny Landreth 等、実際にライブで使って気に入り、多くの友人達に勧めてくれたのですよ。もちろん、Mr. Larry Carlton , Mr. Robben Ford のステージを見て聴いて、弾駆動をオーダーされた方も多くいました。私が嬉しいのは、実際にそのサウンドを聴いてオーダーされたという状況です。

物理的に、試奏やサンプルサウンドを聴く事が出来ない方もいますが、全く噂だけでオーダーされる方もいますからね。そうするとオーダーされた方の思い込みがあり、トラブルが起こりやすいんですよね。

今年あった唯一の返品騒ぎは以下のようなものでした。大阪の50歳過ぎと思われる方でしたが・・・。

禅駆動をオーダーされた方から突然電話がかかって来て、こう言われたのです。
正確ではないですが、大阪弁でしたので意味として捉えていただければと・・・。

「受け取って試奏したけどほとんど歪まない!こんなもの注文した覚えは無い!
 念のために近くの楽器屋に持ち込んで調べてもらったけど、歪まないと同じ事言っていた!
 長年ギターを弾いてるから、他にもたくさんオーバードライブや
 ディストーションを持っているからそれで充分だ!
 とりあえず送り返すから、金返せや!」

んんと・・・かなり上から目線の言葉遣いで・・・面倒くさい事になったなあと・・・この方は一体何が欲しかったのでしょうか?更にその楽器店は何をチェックしたのでしょうか?意味が分からないので、とりあえず当方でチェックするので返品して欲しい旨を伝えました。2日後に受け取ってチェックしてみると、何も問題ない個体でした。狙い通りに出来上がっています。何が不満だったのか理解出来ないまま・・・しかし、この方に関わっていては面倒だなと考え、とっとと返金して縁を切りましたが・・・。後日、その個体を他のプロギタリストの方にお渡ししたところ絶賛されました。

この話をプロギタリストの清水一雄さんにしたところ・・・。このような返答が。
「歪むオーバードライブはいくらでもあるんですよ。
 禅駆動や弾駆動は、大きく歪まないから価値があるんです!
 欲しいのは歪みではなくてトーンですからね!」

私は、この話を聞くまではハッキリ意識していませんでした。歪みではなくトーンなのだと言う事をね。確かに海外のプロギタリストから届くインプレッションにはトーンが素晴らしいと書いてあるケースが多いですね。例えば・・・。

Dear Mr. Tanabe

I received the pedal yesterday! It came so quickly!

It is truly the best overdrive pedal I have ever owned. I used on a recording session last night. Everyone in the studio kept asking me "What is that tone? it's AMAZING!"

I really enjoyed the whole experience: from working with you, to receiving it in the mail, to plugging it in and using it on a gig. I loved the T-shirt, the way it was packaged and most of all the pedal itself. It was worth every penny.

Thank you for everything! GOOD JOB & GOOD LUCK!

2007年にプロトタイプを製作したとき、試奏をお願いした是永巧一氏から最初に言われた事を思い出しました。「GAINが強いのでもっと弱くしてください!」私も試作段階で、歪むのが当たり前だと思っていたのですね。

そこで気付くのです。当家に試奏に来られる方のうち、プロの方々はGAIN低めのセッティングで数分以内に試奏が終わりますが、アマチュアの方はいきなりGAINを目一杯上げて長時間試奏されがちだと・・・。それを聴いていると「あれだけ歪ませればどれでもおんなじぢゃねえか?」と感じてしまうのですよ。オイシイ部分はそこじゃないでしょ?と言いたいわけでして。まずはGAIN低めで試奏してくださいな。

さて試奏と言えば、来月になると新しい展開が待っています。
かつて私が販売にご協力していた「BugsGear」の試奏用新作アコースティックギターが届く予定になっています。以前、「BugsGear」はギターの生産を停止してからエレクトリック・ウクレレへと路線変更し、世界中へ販売網を広げました。しかし、社長としては「やはり理想のギターを作りたい!」と思い続けていたようで、試作を繰り返しついにそれに到達したと報告があったのです。

新作の「BugsGear」アコースティックギター(エレアコのようです)は、以前販売していたデコラティブなインレイデザインと違って、シンプル路線です。某世界的有名アコースティックギターを凌駕する素晴らしいサウンドのギターが出来たと社長は言い切っております。私もそのサウンドを確認するのが楽しみですよ。それでは届きましたら、再度お知らせします。そして是非試奏においで下さいませ!試奏後にレビューを書いていただくと、その内容を社長が審査し、優秀なレビューを書いた方はギターやウクレレがもらえるキャンペーンを開始するそうですからね。


本日の結論
さて明日から、元気に3年目へ突入しますか!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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