妄想的撮影機

2013年10月12日 ううむ・・・伏兵が現れた!


HASSELBLAD 503CW + デジタルパック!



「で・・・結局何をしたいのか?」

10月も中旬に差し掛かったというのにクソ暑いですなあ!98年ぶりに10月の真夏日だとか。現在(昼12時過ぎ)の外気温をiPhoneのお天気アプリで確認したら31度だと!「何だよこの気温は?お前ケンカ売ってんのか?」と本日の気温に対して怒鳴りつけたくなるねえ!10月には「神無月」としての気温控えめなタシナミっちゅうもんがあるでしょうが!などと吠えたところで今日の気温に変化は無く、ウダウダとこの生温い日が過ぎ去って行くのを私たちはただ傍観するしか無いなあ・・・。

なんてな時候の挨拶が終わったところで(挨拶だったのか?)思わぬ伏兵が現れた話をひとつ!

もう2か月ほど前の事、現在使用中のコンパクトデジカメにノイズが出るようになって「そろそろ買い替えたいなあ・・・」と思い始めた時のこと、お決まりのパターンとしてネット徘徊をするんですな。あれこれと探しまくるうちにワケが分からなくなり「どれでもおんなじじゃん?」とまで思い始める始末。何故そう思うのかは簡単な理屈。

私が撮影しようとしているのは「完成した弾駆動や禅駆動」だけだから。完成時にオーダーした方へ「完成しましたよ!現物はこれです!」と画像を送るわけですな。そうするとそれを見たオーダー者は本人のネーム入りの画像を見て「おう!私がオーダーしたのはこれか!」とすぐに代金を振り込んでくれるってえ手はずなのだよ。画像に特段のクオリティーが求められているわけではない・・・。

だが・・・かつて若い頃カメラマンを目指していた私はよ〜く理解しているのだが、おおよそカメラ好きの男っちゅうもんは「レンズの性能」「カメラの機能」等をあれこれ比較吟味し、より高級機へと走りがちである!男の趣味っちゅうもんはそうあるべきである!ギター蒐集やペダル蒐集に関してもそう。しか〜し、そこにはひとつ落とし穴があり「集めたからといって腕が上がる」訳ではない。多くの男達は集めただけで自己満足し、言わば「死蔵」の為に財力を使い倒すのである。私も例外ではない!

はい!話をちょっと戻そうか!

で、コンパクトデジカメをあれこれ探していた私はなんだかワケが分からなくなって、捜索活動にも飽きが来ていた時、ふと横道にそれてみた。ヤフオクで見たのは「HASSELBLAD」の凛々しい姿だった。何だこの価格は?1ドル=360円の1970年代に私が欲しかったあの憧れのスウェーデン製「HASSELBLAD」が数万円でヤフオクに出ていたのだ。これなら私にも手が届く!と、すぐに調査開始!なるほど・・・。調べて行くうちにバージョン違いによって大きく落札価格が上下する事を理解した。

私が1970年初頭に知っていたのは「HASSELBLAD 500 C」だった。その直後に改良版である「Hasselblad 500 CM」が発売された。エヴァンゲリオン風に言えば「初号機」の次に「初号機改」が出て来たのと同じ事だね。そして、私が知らない間に次々に改良は進み、HASSELBLAD 503 CW のデジタルパックセットをもって今年の春にこのシリーズは製造中止になったと。そうか・・・フィルムだけではなく映像テクノロジーの進化に合わせデジタル撮影も出来るようになってたって事ね。しかし、そんな近代化もついに名機としての終焉を迎えたと。なんにでも終わりはあるんだよ!

ちなみに、HASSELBLAD のヤフオク価格の機種による変化は以下のような感じかな。

HASSELBLAD 500 C 激安。
HASSELBLAD 500 CM 格安。
HASSELBLAD 503 CX 程安。
HASSELBLAD 503 CXi 的安。
HASSELBLAD 503 CW 高目。

HASSELBLAD 503 CW は最終型だけにまだまだかなり高い。でも、そのデジタルパックの価格を見てぶったまげた!100万円以上するじゃん!本体が安くてもデジカメとして使うには手が出ない・・・。なんてな精神的ダメージを受けながらもヤフオクをウロウロしつつ、時に「HASSELBLAD 500 CM」の程度のいいヤツならまあいいか!と深夜の精神状態の高ぶりに思わず入札してみたり・・・。しかし数度の戦いを挑んだものの玉砕・・・。今ひとつ「何が何でも落札してやろう!」の根性が座らんのだよ。

その根性が揺れている根拠はこれまた簡単な事だ。私が撮影する対象はほぼ「完成した弾駆動や禅駆動」だけだから。それ以外の大それた野望は無いのだ!「世界文化遺産を記録に留めたい!」とか「孫の成長を二十歳まで記録したい!」とか「撮り鉄として線路内に立ち入ってまで記録したい!」とか・・・ま〜ったく思慮外なのだよ!そうなると、いまさらブローニーフィルムを使って高精細の写真を撮影する意味がまったく無いのだ。

だが、悲しい事に男の習性は「道具を集める」事に特化している。使いもしない道具を欲しがるのである!もう、愚かしいほど欲しがるのである!父の遺言の一説に「欲しいものは欲しいときに手に入れろ!ただし、財力が許せば・・・」があった。父は男の特性を深〜く理解していたのである。だが、いかんせん父には財力が無かった体力が無かった。そこで亡くなる直前、私に託したのだろう。ところがどっこい!私にも財力と体力が無い。これまた父の遺言は意味も無く空を切るのだ・・・。

さて、HASSELBLADをヤフオクで捜索していた時のこと、さらに伏兵が現れた。それは「Pentax 6X7」だ。実は私はこのカメラを1972年頃に所有していたのだ。どでかい一眼レフである。数年後に知人に譲渡してしまったのだがね。すっかり忘れていたのだが、記憶の底に眠っていたそれをヤフオクで発見したと。で、その価格を見てぶったまげた!「なんぢゃこりゃ〜!」と松田優作もきっと言い放ったに違いない価格だったのだ!2万円以下・・・。確かに古いカメラである。確かにミラーショックでブレやすいカメラである。重くて携帯しづらいカメラである・・・。一日中首からぶら下げていると吐き気がするほどの重さである。しか〜し!2万円かよ!それに交換レンズまでかなり安く出ている。ううむ・・・。気になってしばし調査を進めた。


PENTAX 67 II


ふむふむ・・・ちょっと分かって来た。「PENTAX 6X7」はその後、「PENTAX 6X7 II」が進化系として発売されたと。こちらは新しいだけにヤフオク価格は5万円〜8万円程度で出ていたのだが。「PENTAX 6X7 II」は「PENTAX 6X7」に比べ出品数はかなり少ない。さて、どうする?調査の結果どうする?なんて考えつつ、やはり深夜に入札してみた。すると・・・私の入札額はかなりいい線まで行ったのだが、落札3分前に他の入札者に追い抜かれた。その差額たったの500円・・・。しかし私は追従する気はなくこれまたみごとに玉砕!

HASSELBLADにしてもPENTAX 6X7にしても、私は本当に手に入れる気があるのだろうか?単にオークションの価格をつり上げて遊んでるだけぢゃね?はた迷惑な存在ぢゃね?と自戒の念もあるのだが・・・。オークションに立ち向かう深夜の精神構造は日々それをさせてしまうのである!

で・・・結局何をしたいのか?自分でも分からないまま「撮影機検索地獄」を彷徨う日々である!


本日の結論
iPhone 5 のカメラだけでもういいか・・・・と思い始める始末!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE