工場的汚歪音

2013年07月31日 あの日の記憶が蘇る!


これがお礼として手元に届いた!



「私の人生のある特定の日に」

7月上旬に、Mr. Henry Kaiser から「YAMAHA AE-11を探しているんだけど、日本で売ってない?」と相談されて1本のギターを探した。1967年から数年間だけ発売されたフルアコギターだ。古いギターだけに捜索も苦労するかと思われたが、意外にもすぐにネット上で大阪のショップを発見出来た。コレクターが放出した1本で、程度もかなり上々の美品。さらに5月に値下げしたばかりでかなりお買い得だと分かった。折しも円安状態なので、ドル換算すれば更に安くなるってことで、Henryも即決!あとは、ショップとHenry に直取引してもらって、7月12日に無事発送を終えた。


YAMAHA AE-11


ちなみに、Henry が YAMAHA AE-11 を探していた理由は、その昔、彼のヒーローギタリストが使っていたギターで是非とも手に入れたいと思っていたのだそうだ。5日後、ギターは無事に配達されたようだった。だが・・・Henry からその報告は無かった。どうしたんだろ?と思ったが私も忙しかったので作業に没頭するうちすっかり失念していた。

ところが・・・7月24日のお昼に突然、Henry から小包が届いた。どれどれ?と開けてみると・・・おおお!!!封筒から出て来たのは「ZVEX Fuzz Factories 日本語表記バージョン」だった。これは、先日の YAMAHA AE-11手配のお礼として贈られて来たもの。感謝の手紙も添えられていた。

私も「ZVEX Fuzz Factories」のコピーは作った事があるが、とてもコントロールが難しいFuzzだ。一度セッティングを変えると、二度と同じ音が出せないと言っても過言ではないほどなのだよ。Henry はこのペダルを2個持っているので、1個をお礼として贈ったと書いていた。長年使っていたので塗装には強者の刀傷が多く残されているが、逆にその傷がすごみを見せているね。

で、手に取り「ZVEX Fuzz Factories 日本語表記バージョン」をじっくり眺めていたとき・・・ふと思い出した事があった。2010年9月11日の出来事だ。何故そんな日付まですぐに思い出したかというと、私の人生でかなり記憶に残る数日間だったからだ。その日の出来事を知りたい方は、以下のURLでお読みいただきたい。

「外遊的博物館」http://www.tanabe.tv/top/dokudan2010/0911.html

2010年にカリフォルニアの「音楽歴史博物館」で半年間に渡り開催された「 THE Art of THE Stompbox 」という展示会があった。デザインの面白いギターペダルが大量に集められて展示されていたのだ。プロデューサーは Mr. Henry Kaiser だった。そのパンフレットには、私が作って Henry にプレゼントしたオリジナルペダルも掲載されていた。

このイベントで展示されていたペダルのサウンドを紹介するDVDのパッケージにも掲載されていた1台のペダルが私の記憶に妙に残っていた。もちろんそのペダルは展示品の中にも存在したのだが。下の画像は、そのDVDパッケージの中面。「汚歪音 工場」と表記されたペダルがそれだ!下手な漢字のレタリングが記憶に残らせたのだね!



ペダルに付いた傷の位置を確認すると、私に届けられたものと同一個体である事が確認出来た。つまり、Henry が長年愛機として使い続け、さらに私が2010年9月11日に博物館で展示ブツとして目にしたアノ現物が、巡りめぐって私の手元に届いたのである!感動するじゃないか!



他人にとってはどうでも良いペダル1個の話なのだが、私の人生のある特定の日に起こった出来事を想起させるプレゼントは私の心を強く揺さぶったのである。ちなみに私はその前日、2010年9月10日に Mr. Henry Kaiser にLAで初めて会い、昼食を共にし、ダンブルアンプも弾かせてもらったのだよ。私にとっては強烈に記憶に残る日付なのだ!ちなみに、その日に何があったかは以下のURLでご覧あれ!

「外遊的大物達」http://www.tanabe.tv/top/dokudan2010/0910.html

本日の結論
2010年9月11日の私の顔は、眼瞼下垂の症状で瞼がかなり下がっている!
まだ、鬱も抜け切っていない頃だったんだね・・・。顔がそう物語ってるなあ。

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