金週的郷里談

2013年05月10日 ドタバタのさなかにとりあえず更新!


GWに宮崎で何が起こっていたのか?そして、Zemaitis FV の発掘!



「イチ、ニ、サントリ〜!」

いやいや、半月ほど放置していてすまんスマン!今年もまたGWを郷里で過ごしていたので、更新出来なかったのだよ。さらに、帰宅後も溜まったオーダー分を作り続けていたのでやはり更新出来ず。今日はドタバタしていたのだが、現実逃避としてあえて更新に時間を費やす事にした。続きの作業は明日の朝から行う事にしたのだよ。では書き始めよう。

4月25日、昼過ぎに妻の運転する車で羽田に向かい、一緒に昼食した後に私一人だけ羽田を発った。15時頃に到着すると、郷里の宮崎市はこの季節にしてはかなり肌寒かった。持った着た服はほとんどが半袖のポロシャツ。この涼しさが数日続くとか。まいった・・・。とりあえず、長袖Tシャツは2枚持って来たのでそれで対応する事にした。ちなみに、宮崎空港へは友人の清水さんが車で迎えに来てくれた。ありがたい!

実家に到着すると、一瞬家を間違えたか?と焦る事に。実家が外装リフォームの真っ最中で足場で囲われていたのだ。さらに隣家との境に有ったブロック塀が取り除かれて広いスペースが出現していた。これで実家にも駐車スペースがようやく確保出来た。2月に帰省した際にそのような話をしていたのだが、隣家との話し合いが進み早くもそれが実現したのだった。

4月26日は金曜日なので、恒例の「バアさん麻雀」の定例日である。毎週、昼からいつものメンバーが集まって麻雀を楽しむのだ。前回はメンバー不足で私もかり出されたが、今回は4人揃っていたので私は自由行動として外へ出かける事に。



そして、4月26日夕方のことだった。宮崎市郊外のど田舎にある小さな街へ、私のペダルユーザーである某氏に会う為出かけた。実弟の車で送ってもらい、約束の時刻18時に辿り着いた私は挨拶を交わしたあと、怪しげな言葉を某氏から聞いた。

「お見せしたいギターがあるんです。Zemaitis のフライングVなんですが・・・。かつて海外のオークションで発見して入手したんですよ。Zemaitisが作ったフライングv は世界中に2本しかありません。その1本がここにあるんです」

そして、案内されたのはビルの2階にある薄暗い倉庫だった。ジャンクのギターアンプや古びたギターケース、むき出しのギターが所狭しと置いてあった。箱入りのままのフィギアも山積みになっていた。某氏は部屋の奥から薄っぺらい手作りに見えるギターケースを持ち出してきた。ケースを開けてみると、ナチュラルカラーでフレームがビッシリ入ったフライングvが現れた!ではジックリ手にとって観察してみよう。

ボディーの塗装は極薄。一見、荒っぽくも見える。木肌の凹凸がくっきり分かる程の極薄塗装。ヘッドに付けられた金属プレートのイングレーブと文字の彫刻具合い。ネックを握ってみるとすぐわかる独特のネックシェイプ。安っぽい木製の手作りギターケース。これらすべてが本物のZemaitis であることを物語っていた。決してGRECO製のライセンス生産品には無い手作りの凄みを感じる個体だ。ブリッジやサドルには削り出しではなく汎用品が使用してあった。この個体はZemaitisにしては安い価格帯なのだろう。

某氏は手にいれた当時、日本人Zemaitis 収集家として有名な三ツ井氏を介して Zemaitis 本人に連絡を取り、この個体は本人が製作したギターであると証明してもらったという。

私が手にとって本物だと確信したのは、私もかつてZemaitis 作のギターを1本持っていたからだ。アコースティックだったが、仕上げの感じや、ネック、イングレーブ、ネックシェイプなどの詳細がとても似通っていたのだ。かつて三ツ井氏のご自宅で拝見した何本かのZemaitis と共通する質感だね。

ここまで書いて所有者を某氏としか紹介していないが、これはあえてそうしたのだ。この件でご本人に問い合わせ等が行くことを恐れての処置である。何人たりとも、密かに宮崎のど田舎で横たわっているこのZemaitisの眠りを覚ましてはならない!

以上のような状況を、宮崎の友人の福浦君に話したところ「ああ!あの交差点の角の店じゃろ?知っちょるが!地元の変わった人を紹介する番組で観た!倉庫にギターとアンプがいっぱい積まれてたなあ」なんと!宮崎では有名人だったんだね!

それからの日々は、意外にも自転車が活躍してくれた。隣家の中森さんから「自転車に乗りませんか?気持ちいいですよ!」と誘っていただき、自転車を私が帰省している間貸してもらえたのだ。ブリヂストンのマウンテンバイクの高いヤツ。乗ってみるととても快適!走り始めてようやく気付いたのだが・・・。宮崎は自転車王国へと変貌中だったのだ。実弟や友人達もドップリ自転車の魅力に取り憑かれていた。

多くの都市は、歩道を自転車で走る事が禁止されている。しかも、車道を走ろうにも路肩の幅は狭かったり路上駐車の車が邪魔になり、走行中の車との共存が難しい状況が有るが・・・宮崎市中心部の歩道はかなり広く、自転車と歩行者が共存出来るように作られている。次々に新しい自転車専用レーンの設置も行われているようだ。宮崎平野はオランダと同じで、かなりフラットな土地だ。そこで自転車が活躍出来るってわけ。県知事も自転車乗りなので、自転車の為の改革が着々と進んでいるのだ。以下のムービーをご覧頂きたい。私が借りたマウンテンバイクにデジカメを取り付け撮影したものだ。揺れが大きいのは私の自転車運転技術の問題である。ご勘弁を。歩道の広さが分かるでしょ?ちなみに前を走る2人がお隣のご夫婦だ。最後に到着したのは自転車専用駐車場(無料)。


長くなるのでこの先はちょっと飛ばして行こう!

実弟の車で向かったのは鹿児島の桜島。実弟は国土交通省の職員なのだが、かつてこの辺りの道路を管理していそうだ。桜島は今まで遠くからしか見た事が無かったが、実際に桜島に行ってみるとその景色はかなりすごみを感じる。何も起こらない事を願いつつ、すぐに立ち去る事にした。その後は、食事したり、温泉に入ったりとね。


近くで見るとかなり険しく、凶暴な顔つきである。

では次の話を。
昨今は「チキン南蛮」の文字を目にする事が多くなった。だが、コンビニなどで食べる「チキン南蛮」は偽物がほとんどだ。唐揚げチキンにタルタルソースをちょっと掛けただけでそう呼んでいるようだね。「チキン南蛮」は宮崎がルーツの料理だ。元祖と言えば「おぐら」である。上の自転車走行ムービーを撮影した後は「おぐら」に行き迷わず「チキン南蛮」を腹一杯食っちまったぞ!美味いねえ!タルタルソースの量がたっぷりだ!「チキン南蛮」だけでお腹いっぱいになり、大盛りのご飯も付いていたのだが手つかず。ただ・・・この日は比較的空いていたが、GWだと路地裏の店に観光客が長蛇の列なのだよ。日を選ばないと長時間待たされるぞ!


この季節、宮崎はマンゴーの季節でもある。至る所でマンゴーが販売されているのを目にする。しかし、この時期はまだ温室育ちなので、燃料費がかさんでいてかなり高額である。でも食いたい一心で買っちまうんだよ・・・。地元の人々は、あと1か月ほどして、露地物の安いヤツが出始めてから食べるようだがね。以下の画像は近所のスーパーマーケットで山積みになっていた完熟マンゴーだ。1個1,980円だったのでこの時期としてはかなり安い方だ。翌日買いに行ったら、もうすべて売り切れていたがね。



4月30日は旧友の奥田君に会う為、高速バスで熊本市へ向かった。日帰りなのだがね。もうひとつの目的は、姪がこの4月から「サントリー熊本工場」で工場見学の案内役として働き始めたと聞いたので、覗きに行ってみる事にした。もちろん告知無しのいきなり訪問だ!熊本到着後すぐに奥田君の車で「サントリー熊本工場」へ。受付で工場見学の申し込み用紙をもらったら、その受付嬢がまさしく姪だった。

数年会っていなかったのでちょっと様子が変わっていて「加奈子さん?」と声をかけたら・・・。「やっぱりおじちゃん?あんまりそっくりな人が居るから・・・と思っていたんですよ!」彼女の様子が変わったというのは、女子力がアップしていると言う意味なのだよ。新人にしてはすでに案内はかなり気持ちよく、スムーズだったね。彼女は他のお客にも人気があり記念撮影をせがまれていたよ。記念撮影のかけ声は「イチ、ニ、サントリ〜!」これはお約束だ!


彼女の顔のサイズはちっちぇ〜!


そして、以下の画像が熊本在住の友人である奥田君だ。ここは見学コース最後の試飲コーナーだ。出来立てビールをたっぷり楽しめる。私はアルコールを飲まないのでアルコールフリービールを頂いた。この日は天気が悪かったので、工場見学の後はレストランや喫茶店で帰りの時間までずっと積もる話を続けたのだよ。生きているうちにまたいずれ会いに行こう!



まだまだ、いろんな事があったのだけれど、とりあえず今日の所はここまでにしておこうか!
お世話になった皆様!ありがとう!

本日の結論
Zemaitis・・・持って帰りたかったなあ・・・。

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