決意的長椅子


2012年11月24日 リビングのソファーを購入する!


ル・コルビジェ デザイン LC3 3P



「納期は2か月後!」

前回の続き・・・。

家具屋で現物を確認した私は激しく納得したのである!昔からずっと欲しかったものを手に入れるのはストレス解消にもなる。欲しい欲しいと考え続けるのは、どうも体に悪影響を与えるようだね。そもそも「欲しいものは欲しいときに手に入れよう!」と考え始めたのは20年前の出来事からだ。

私の父は若い頃から病弱で、高血圧や糖尿病の気もあった。そこで食事に関して塩分はかなり控えていた。父の食事はほとんど塩味がせずとても私には食えたものではなかった。胃下垂もあり、若い頃カリエスにかかって肋骨も1本切り取っていた。さらに、心臓が弱かったためあまり運動も出来なかった。そして20年ほど前、父は前立腺癌で余命3か月と宣告された。その時点ですでに下半身麻痺でもう歩く事も出来なくなっていた父。私が会いに行った際、言われた言葉がある。

「俺は、医者の言う事ばかり聞いて美味いものを食わなかったし、いろいろ我慢して来た。医者の言う事を聞いたあげくこのざまになって歩けなくなった。好きな事も出来なくなった・・・。お前は生きているうちに好きなものを食い、好きなことをやりなさい!ただし、財力が許すかぎりだが・・・」父は、その後、放射線治療が効いたのか少し延命し8か月後に亡くなった。この時の言葉が私にはとても深く刺さった。

その日以来、私は自分の欲求に対して素直になろうと行動して来た。生きていてナンボの人生だ。生きているうちに楽しむんだよ。ただ、重要なのは「財力が許す限り」という部分だ。分をわきまえなくてはならない。Macを手に入れコンピュータの世界へ足を踏み入れた。初めて買ったのは Mac. SE 今も当家に飾ってる名機だ。それ以来、Apple だけを長年買い続け、現在に至る。

その途中、私は酒をやめ小銭が貯まるようになった。同時に生活にもわずかだが余裕ができたので、中学生の頃欲しかったギターを集め始めた。財力が許す限りオークションで買い集めてはメンテして、リリースしていた。ギターのキャッチ・アンド・リリース。いろんなギターに触れるのが嬉しかったんだ。リリースするたびに、少しずつ差額が増えるようになって行った。その後は、次第にアンプへ興味を持ち出し、小型アンプを自作し始めた。そして徐々に現在のペダル職人へと移行して行ったのだ。

途中で7年間の鬱病生活も経験したが、それは今思えばかなり貴重な体験だった。人生とは何か、生きる事とは何かを考えさせられた7年間だったね。あの7年間が無ければ、今の私は無いとも言えるし。鬱病は経験しないに超した事は無いが、経験する事で思考的に得られるものも多くあるのだよ。

話を戻そう。

先日の家具屋での体験から、もう妻は同意してくれただろうと、翌日になり ル・コルビジェ LC3 の2Pと3Pを買う決意をした。決意をしたらそれが揺らぐ前に素早く家具屋に連絡すべきである!電話した・・・ところが・・・先日話をした担当者が休みだった。価格交渉もして仕様も詰めていたので、その担当者でなければオーダーする気にならなかった。当然、担当者の売り上げの問題もあるだろうし。てなことで再度翌日にアノ担当者から電話してもらえるよう伝えておいた。このあたりの心遣いは、私自身がかつて年間売り上げノルマで悩まされた経験を持つからだがね。

かくして、11月23日勤労感謝の日の午前11時過ぎ、家具屋の担当者から電話がかかって来た。当方の意思を伝えたところ非常に喜んでくれたが、まあそれは商売上の声だろうがね。さて諸々の手続き上の話をしつつ無事に商談は成立した。後は料金を振り込むだけだ。ちなみに特注部分があるので、納期は約2か月後。2013年1月末になるという。

しかし、ひとつだけ残る問題があった。それは現在使用中のソファー2つの処分である。それを搬出しなければ新しいソファーが設置出来ないのだ!かなり痛んでいるのでリサイクルショップも引き取ってはくれないだろう。粗大ゴミで捨てようにも大型で重く、自分たちで当家から運び出すのは大変なのだよ。

そこで、今回購入した家具屋から紹介された「エコランド」なる運送会社がある。家具屋は引き取り家具がある場合に「エコランド」を指定するという。「エコランド」の面白いところは、まず当家のような痛んだソファーの場合、そのままでは再利用出来ないので、ばらしてパーツごとに分け、再生利用出来るもの出来ないものを仕分けした後リサイクルに回すのである。捨てるものはほぼ無い状態にするのだという。

もうひとつは、オークションに出せそうな家具、電化製品等の場合「エコランド」が引き取った後整備してオークションに出し、もし落札されたらその落札価格の半分をユーザーに払い戻しするのだという。もちろん、処分したいものだけを引き取ってもらう事も出来るのだ。

私は「エコランド」と話をし、当家の状況を説明した。その結果、今回の家具屋とは取引が多いようで話はスムーズに進んだ。最終的に家具屋とも話を詰め、決定した事は以下の通りだった。

家具屋は「エコランド」で配送を手配する。「エコランド」はそれを受けて ル・コルビジェ LC3 2Pと3Pを当家に配送する。「エコランド」配送人は戻る際に、梱包材とともに、当家の古いソファー2脚を運び出し処分する。もちろん、古いソファーに対する処分料金は支払う。

というような経緯で、無事に私の欲望は満たされたのである!


LC3 2P

ここで、気になる事がないかい?

そもそも ル・コルビジェ って誰だよ?ってこと。私は昔から建築を通じて知っていたのだけれど、興味が無かった方々は全く知らないよね?家具職人ではなく建築家なんだ。例えば以下の画像のような家を作っていたんだよ。椅子のデザインとフォルムが共通しているよね。詳しくは、 ル・コルビジェ で検索するとたくさん出てくるから気になる方は試してみて!



と・・・ひとつの欲望を満たしたところで、ふと・・・もうひとつ以前から持っていた野望が頭をもたげて来た。そっちはどうするのだ?ううむ・・・どうしよ?気になる・・・。やはり気になる欲望は、満たさなければならない!「財力が許す限り!」父はそう言い残して逝ったのだ!ところで財力は・・・何とかなりそうだ!よ〜し!やってみよう!

次の野望はいったい何か?それは近いうちに発表しよう!(大した事ではないが・・・)


本日の結論
生きているうちに楽しむんだ!

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