雑談的貢物考


2012年09月23 雨の日には雑談を!


貢ぎ物として届いた老舗のおせんべい詰め合わせ。



「その彼女は画家であると」

昨日から急に涼しくなって快適に過ごしています。あの夏の暑さはもう戻ってこないですよね?明日はまた少し暑くなりそうですが、湿度が少ないので快適に過ごせそうだとか。明日は、午後から新橋方面に出かけ、夕方から六本木の Billboard Live Tokyoで「WAYNE KRANTZ」のライブです。雨が降らないことを祈りつつ出かけるとしましょう!

さて、まとまったネタが無いので少し雑談を。

今日の午前中に貢ぎ物として、京都の山尾さまから「京都の老舗おせんべい詰め合わせ」が届きました。さて、この貢ぎ物が何故届けられたのか?その経緯をちょっと書いてみましょう。

始まりは9月7日に届いた問い合わせのメールからでした。
「ZENDRIVEを持っているのですが、LEDが点かなくなりました。
 メーカーにメールして修理の問い合わせを何度もしているのですが、いっこうに返信が無くて困っています。
 田辺さんならZENDRIVEの構造に詳しいと思いまして・・・。
 誠に勝手な申し出でですが修理を引き受けてもらえないでしょうか?」

と言ったような内容でした。山尾さんは私のペダルのユーザーでもありますので、まずはご自分で出来ないかと返信しました。自分でやれば、LEDのハンダを外して新しいLEDを入れるだけですから実費50円もあれば済んでしまう修理です。しかし、自分では出来ないので頼みたいとの返事でした。LEDの交換だけであれば、すぐに終わる作業だし当方に材料の在庫もあるのでお引き受けいたしました。

いざZENDRIVEが届いてチェックしてみると、確かにLEDが点灯しません。オーバードライブの回路そのものは問題なく作動していました。それではLEDを交換しようと裏蓋を開けたところ、LEDの交換がとてもやりづらい構造になっていました。あららら・・・。LEDそのものが壊れているのをテスターで確認し、苦労しながらもなんとかLEDの交換は完了。再度裏蓋を閉めて動作チェクしてみると、何やら怪しい動きが。LEDが点灯したりしなかったりと不安定なのです。

そこで再度中を調べてみたところ、もう1カ所不具合が見つかりました。フットスイッチのLEDが繋がっている端子が内部破損しているようです。テスターで抵抗を計ってみると導通無しの状態。ごくまれに繋がりますが、これでは安定して使い続けることは出来ませんね。さらに、フットスイッチに繋がっているワイヤのハンダがなんだか弱々しく見えました。そこでフットスイッチ交換ついでにハンダも強化しておきました。ついでにLEDに繋がっている保護用の抵抗も大きめにしてLEDの負荷を少なくしました。と、ここまでやったところで、これ以上手を加えるとZENDRIVEでは無くなるので作業は止めましたが、本当ならもっと徹底的に改善したいところでした。

こんな経緯で、ZENDRIVEは無事に持ち主のものへ。おまけとして弾駆動Tシャツも一緒に入れて送りました。ご本人は、メーカさえ対応してくれなかったのに、私がすぐに対応したことで、いたく感激していただいて貢ぎ物をお送りいただいたというわけです。さて、今回5年ぶりにZENDRIVEの中身を見たところ、当時はツブしてあったオペアンプの製品番号が、今は全く加工されておらず簡単に読み取ることが出来ました。以下の画像がそれです。



さて、次の話。

数日前に、Vertex の Mason が Larry Carlton の新しいペダルボードの画像をFBに掲載していました。すると、そこには予想に反して「弾駆動」が搭載されていました。この半年使っていた「禅駆動」ではなく、あえて「弾駆動」にしたところが何となく面白いなあって・・・。まあ、ギタリストは結構頻繁にペダルを組み替えますからこれもいつまで続くやらって感じですね。以下がそのペダルボードです。



最後の話は、リサイクルです。

私がペダルを出荷する場合、プラスティック製の小さなトランクに詰めて発送します。一般的にペダルはダンボール箱にクッション材を詰めて送られます。しかし小さなダンボール箱だと、再利用が難しくすぐにゴミ箱行きですね。それではもったいない!と試行錯誤の末に私が採用したのがプラスティックのトランク型バッグでした。ダイソーでいつでも手に入りますしね。

さて、その小さなトランクはどのように再利用されているのでしょうか?一番分かりやすいのは、ペダルが故障した際の返送に使う場合です。本来はこの使い方をしていただきたいのですがね。ランチボックスとして使っているとのメールが届いたこともあります。

今回は画像付きでリサイクル利用の御報告がありました。皆様おなじみの Mr. Henry Kaiser からです。彼は最近新しい彼女が出来たようで、その彼女は画家であると。そして、彼女がスケッチに出かける際に色鉛筆を入れるのに小さなトランクを使っていると写真が送られてきました。以下の画像がその証拠写真。このような再利用方法は嬉しいですね!



とてもかわいらしい彼女なのですが、顔出しはまだ出し惜しみしておきましょう。


本日の結論
他人の作ったペダルを修理するのは変な気分です!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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