局員的真面目


2012年09月11日 真面目な日本の郵便局員!


この伝票は・・・。当家の住所が高津区までしか書いてない!



「一人だけが間違っていたのではないんですよ」

郵便制度が世界中に普及しているおかげで、私が作るペダル達はスムーズにユーザーまで届けてもらえます。世界中何処でもほぼ1週間以内配達ですね。前島密氏が日本に郵便制度をもたらしたおかげで、今の私があると言っても過言ではございません。さて、そんな日々お世話になっている郵便局について、昨今面白いことがありましたので書いてみます。

まずは、郵便小包に書かれた住所の話です。2か月ほど前に私がフランスへ送ったペダルが、発送してから1か月後に当家へ戻ってきました。受取人不明という理由からでした。1か月間も郵便局に留め置いていましたが、受取人が引き取りにこなかったと伝票に書かれていました。

私が受け取った後に調べてみたところ、私が記入した住所の番地にわずかな間違いがあったのです。その出荷伝票には電話番号が書いてあったのですから、現地の郵便局が電話で荷受人に確認してくれればそれで済んだ話です。しかし、そんなことは行われず「その住所には受取人が存在しない」とアッサリ切り捨てられたというわけです。正しい住所に書き直して再発送してことなきを得ました。

さて、次は昨日起こった出来事です。夜の21時ちょい前に郵便局員が小包を配達に来ました。アメリカへ貸し出していたペダルが返却されて来たのです。相手から伝えられたスケジュール通りに受け取れたのですが・・・。受け取りの際に郵便局員がこんなことを言っていました。

「書かれている住所が神奈川県川崎市高津区までで、町名や番地が書いてないんですよ。
 田辺さんのお宅を探し当てるのに苦労しました!
 郵便番号で検索してなんとか見つけましたけど・・・」

配達員は右手に当家の住所が書かれたメモを持っていました。そこで小包に書かれている住所を見ると確かに高津区までの住所でした。そこから先の町名、丁目、番地、号が一切ありません。これが外国ならあっさりと「こりゃだめだ!」と突っ返されたに違いありませんが、日本の郵便局は真面目に親切に当家を探し当ててくれたのです。私は配達員の方に丁寧なお礼を述べてお分かれしました。仕事とは言え、これが日本のサービス業のクオリティなんですねえ!感謝感謝!

さらに次は、郵便局内での話。
私が海外へ出荷するために週に4日は通っている近所の郵便局から、数日前に電話がありました。前から気になっていた件の話で、そのお詫びでした。その気になっていた件はというと・・・。

私が海外へ弾駆動や禅駆動を送る際にはEMSを使います。私が梱包して封筒に入れるとその重量は、ほぼ490g〜495g程度になります。アメリカ向けに発送する場合、EMSの料金は500g以下だと1,500円です。500gを1gでも超えると1,680円にアップします。で、私は490g〜495gの範疇に収まるように梱包するのですが・・・。郵便局で渡されるEMSの出荷伝票は15gです。この伝票を貼付けると、505g〜510gの重さになります。これでワンランク上の1,680円を支払うことになるわけです。

そこで以前から気になっていたことがありました。伝票を貼付けてから重さを計るってのはどうなんだろ?私が送りたいのは小包であって伝票ではありません。さらに言えば、郵便局側が極端に重い出荷伝票を用意していたらどうなるんだ?これがずっと疑問だったんです。しかし、窓口では局員が毎回必ず小包と伝票をセットにして重量を量っていました。それが規則だというのです。そして、出荷伝票を計りに乗せる度に180円アップとなり悔しい思いをしていたのです。

先週のこと、1,500円のはずがわずか2グラムの違いで1,680円だとカウントされまして、思わず「悔しいなあ〜!なんとか出来ないの?」と口走った私でした。そしてその夜に郵便局から電話が掛かってきました。

「いつもお世話になっております。
 頻繁にお出しいただいているEMSの料金の件ですが、
 いままで、当方の計り方に間違いがありまして余分に料金をいただいておりました。
 本来は伝票抜きで計量すべきでした。申し訳ございません。
 
 お出しいただいている小包の重量で500g以下のものが、
 伝票も一緒に計ることで500g以上になるケースが多々あったようです。
 過去にさかのぼりまして、計算をやり直しまして御返金させていただきます。
 申し訳ございませんでした」

というような内容でした。私が以前から持っていた疑問がこれで解決したわけです。やはり私の考え方は正しかったとね。で、翌日郵便局へ行ってみると、まずはいつも窓口で発送手続きをしてくれる女性から丁寧なお詫びがありました。そして伝えられたことは

「過去にさかのぼって出荷伝票をチェックしています。
 15gを差し引いた重量が500g以下になるケースはすべて返金とさせていただきます。
 現時点で1万円程度のようです。詳しくはもう少しお時間をいただければと。
 お返しする際にはその金額相当分の切手、レターパック、などご指定いただけます」

「えっ?現金でもいいんでしょ?」

「現金だとお振り込みになりますので、少々お時間をいただくことになりますが」

「私は急いでおりませんので、現金振込にしてください」

てな、やり取りが窓口でありまして近日中に返金手続きの書類に判子を押せばすべて完了です。原因は郵便局の手続きミスであったのですが、それを素直に認めすぐに対処したのは、やはりサービス業としての誠意だと感じますね。特に、私が漏らした不満を敏感に捉えて局長と相談した窓口担当者に感謝です。というのも、その担当者以外の方も今まで全員が小包と出荷伝票を一緒にして重量計算していたのですからね。一人だけが間違っていたのではないんですよ。

ところで、私は日々通っているお得意さんなので、名前も全局員に覚えられていたのでスムーズに進みましたが・・・。他のEMS利用者の方々はどのような処理になっているんでしょうね?ちょっと気になりますが・・・。
 

本日の結論
海外の郵便局でこの事態になったら・・・どうするんでしょ?

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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