突然的日比谷

2012年05月27日 朝っぱらから急展開の行動が!


私は本日、突然の出来事で日比谷野音に突入したのである!



「今日もまた面白い経験をさせてもらった」

2012年5月27日07時過ぎに起き、前日から進めていたペダルの製作を開始した。10個組む予定で並列作業をやっていたのだ。3個ほど基板を組み込んだ時点で朝飯の時刻となった。いつもの行動パターンだね。9時過ぎに朝食を終えてさらに一休みしようと・・・ぼ〜〜〜っと録画したテレビ番組を見ていたところ、眠くなってきたのでそのままウトウトと・・・。天気がよいので窓から吹き込む風も心地よかったのだが。

やがて11時になり目が覚めた。ボ〜〜〜っとした頭のまま、そばに置いていたiPadでメールチェックをしてみると、なに?なになに???おおお〜〜〜!!!こりゃイカン!急いで対応しなければ〜〜〜!!!慌てて起き上がりドタバタと緊急行動を開始したのである!

何が起こったのか?それでは時間を2日ほど遡ってみよう!

それは5月25日朝8時に届いた1通のメールから始まった。送り主はおなじみの、Mr. Henry Kaiser だ。メールの内容は「5月26日、27日に友人の Mr. Sonny Landreth が東京でコンサートをやるので、それに行かないか?ゲストリストに加えてもらうけど、もちろんバックステージパスも出してもらうよ」とのお誘いメールだったのだ。そして、そのメールは Sonny にもC.C.で送られていた。


Mr. Sonny Landreth

私が全く知らないギタリストだ。さてどうしたのものか?さらにその時点では Henry もまだ Sonny と連絡が取れていない状況だったのだ。時間が迫っているし、Sonny がメールを読んでくれるかどうかは分からない。Henry と数度メールのやり取りをして「この時間だと難しいかもしれないね。もし連絡がついたらいいけど・・・」と Henry もちょっと困難かなと思い始めたようだ。

念のために、いつも通訳としてご同行をお願いしている橋本氏にメールをしておいた。もしかして土壇場で行くことになるかもしれないのでよろしくとね。その後、橋本氏から「今回は用があり行けない」と連絡があった。いざとなれば、私一人で出撃するか!と思ったのだが・・・やがて5月26日はそのまま何事も無く、Sonny や Henry からの連絡は無く過ぎ去ってしまった。コリャだめだね。と諦め切って私の中では今回はパスされたと自分の仕事に専念し始めたのだった。

そして今朝に戻る。朝食後、うたた寝していた私は11時過ぎにメールチェックして驚いた!Mr. Sonny Landreth から直接私宛にメールが届いていたのだ!しかも9時半ころに届いていた!

Hello!
Henry Kaiser sent me your address so I thought I'd try to reach you. If you would like to come to the show at the Hibiya Outdoor Theatre today,I'll put you on the guest list for tickets and for backstage passes so we can meet. We'll have our soundcheck at 1:20 then play a 45 minute set at 5:30. I'll probably stay to sit in with Johnny Winter(he's on at 6:30) which will probably be around 7:20pm. I know it's late notice,so if it doesn't work out this time around then maybe the next.
Thanks and best,
Sonny Landreth

私がうたた寝していなければかなり早い対応が出来たはずだが、とりあえず私は返信をした。「サウンドチェックに間に合うように行くから、2人分のチケットとバックステージパスを用意して!」とね。すると12時過ぎに Sonny から再びメールが届いた。

I will have your name+1 on the guest list for tickets and back stage passes.
Looking forward to meeting you!
Thanks,S

よし!これで意志は通じたぞ!橋本氏はこの時点で電話連絡の結果やはり参加出来ないと判明した。もう一人近くに参加希望者がいる。みわたに氏だ。彼は今回のコンサートに行く予定にしていると言っていたのだ。さらに彼は当日券を買って入ると言っていたので、すぐに電話して叩き起こした!「チケットとバックステージパスが手に入ったので、ソニー・ランドレスに会いに行くよ!」とね。

サウンドチェックに間に合うように行くためには、この時点で2時間ほどしか残っていなかった。会場は日比谷野音なので移動は約1時間だ。残された1時間で、Sonny に渡すための 弾駆動 を1台仕上げなければならない。慌てて作業を開始した。焦っているので意外に手間取ってしまう。さらにサインをもらうための写真入りの台紙も用意しなければならない。ドタバタと慌ただしく作業を続けなんとか家を飛び出したのは12時半だった。

みわたに氏とは日吉駅で待ち合わせした。12時50分に合流。そのまま東横線に乗り込み日比谷まで移動した。日比谷野音に到着してみると、すでに Sonny のサウンドチェックは終了していて、一旦ホテルに引き上げたという。ふう・・・間に合わなかったか・・・。それではコンサートが終わるまでじっくり待つとしよう。ちなみに本日のコンサート内容は、以下のポスターをご覧いただきたい。どうも、目玉は伝説のギタリスト、ジョニー・ウインターのようだね。

この日、日比谷公園は大勢の人々でごった返していた。ビールとソーセージの屋台がずらりと並んで、昼間っからあちらこちらの日陰で酒盛りが始まっていたのだ。その屋台で昼食でもと考えたのだが、どの屋台も順番待ちが長過ぎ。



炎天下で屋台に並ぶのは辛いので、とっとと諦めて、日比谷松本楼をターゲットとした。しかしそこにも行列は出来ていた。幸いにして日陰なので待っていられるね。15分ほど待ったところで店内に入れた。さらに店内でもまだ列が残っていたのだがね。


やがて、オーダーした「トルコライス」をノンアルコールビールで流し込み、ちょっと休んだところで再び日比谷野音へ足を向けた。15時15分開場だ。受付でチケットとバックステージパスを受け取って会場内へ。炎天下の客席は太陽の熱でホッカホカに温められていた。私たちの席は、野音のど真ん中。ベストポジションである。目の前にはある程度の空間があり、前の人が立ち上がっても何も問題ない。

4時になり、前座のライブが始まった。「ゴトウゆうぞう ワニクマ・デロレン&マキ」私は知らないのだが、みわたに氏によると、27年間この人物がこのライブを主催しているのだと言う。2番手は「近藤房之介」だった。あの「おどるポンポコリン」の人だね。そして3番手がいよいよ Mr. Sonny Landreth だ。なるほど、今まで聴いたことがないタイプのスライドギターだ。巧妙というか、なかなかのテクニシャンだと感じる。開場は一気に盛り上がってきた!

しかし・・残念なのは、全体に言えるのだが、PAのセッティングがどうも良くない。ハイが妙に耳に痛いのだ。ローもなんだか割れ気味に聞こえた。私の耳がまたオカシクなったのか?と、みわたに氏に確認すると、やはり私の感想と同じようだった。もったいないなあ・・・。

そしてトリはいよいよ「Johnny Winter」の登場だ。スタッフに介添えを受けながらステージへ。背中がかなり曲がっている。大丈夫か?1曲目はなんとかそのまま立って演奏していたが、2曲目からは椅子に座っての演奏だ。会場はさらに盛り上がり始めた。「ジョニー B グッド」で一気にヒートアップ!最終曲でもう一度立ち上がり演奏を見せた。さすがにこれでアンコールは無いだろうと思ったら、なんと!アンコールはギターをファイアーバードに持ち替えてスライドギターを披露!会場内は最高潮に達した!そして、気づけば、あの「玉袋筋太郎」氏が私たちの横で酔っぱらいながら延々踊り狂っていた。そうか、彼は音楽好きなんだね。

演奏がすべて終われば、直ちに楽屋へ向かう。人込みをかき分けてようやくたどり着いた楽屋には Mr. Sonny Landreth は居なかった。外に出てみると日本人グループに取り囲まれてあれこれ話し込んで居る Sonny が見えた。そばに近づき「楽屋で待ってるよ!」と声をかけて、しばし待つことに。

すると、楽屋へ入ってきたツアーマネージャーらしき人物が私の顔を見て「私はあなたの顔を知っている」と声をかけてきた。たぶんこの人物は Mr. Sonny Landreth から私の画像を見せられていたのだろう。5分ほどで Mr. Sonny Landreth が楽屋にやって来た。「ヘンリーから連絡があったんだ!会えて嬉しいよ!」といつものごとく大人の挨拶が始まって握手を交わした。

私は、おもむろに弾駆動を取り出して「あなたへのギフトだ」と手渡した。Sonny は Henry から弾駆動の評判を聞いていたのでとても喜んでくれた!3モードの説明なんぞしてから、いつものごとくサインをもらい、記念写真を撮影した。この間15分程度だろうか。



わずかな時間しか顔を合わせなかったが、これでまた1人ギター名人がユーザーになったね。彼は「私が日本に来た時にはまた会いましょう!」と言ってくれた。私は今日まで Mr. Sonny Landreth を知らなかったが、ペダルを通じた外交とでも言えば良いのだろうか。今日もまた面白い経験をさせてもらった。

帰宅後すぐに Henry へお礼のメールとともに、上の画像を送った。すると驚いたことに、その直後 Henry から返信が届いたのだ。メールに関しては実にマメな Henry なのだ。

WOW! that is great

Sonny is the most creative slide player
I am so happy that you met each other
and that he can join the Dumkudo family



本日の結論
そうか・・・そんな言い方がいつの間にか生まれたんだね「 Dumkudo family 」

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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