目眩的病院考

2012年03月22日 朝っぱらからドタバタしてね!


アメリカのユーザーが作ってくれた弾駆動デモ!



「慌てず騒がず」

私の作るギターペダルが気に入ってくれたようで、アメリカ在住のユーザーがYoutubeに弾駆動のデモ動画を乗っけてくれた。きちんと編集してあり、サウンドも分かりやすい。オーダー説明ページへのリンクも張ってありこれまた親切だね!こんな交流が嬉しい昨今だ!

さてと・・・今朝のこと。7時に目が覚めてすぐに作業を開始した私だった。腹が減ってきたのでそろそろ朝飯にするかと考えていた8時過ぎ、私の部屋のドアが開いた。妻がヨロヨロと私のベッドに倒れるこんだ!顔つきが怪しい。一体何が起こったのだ?「病院を探して・・・病院を探して・・・夜中から激しい目眩と吐き気が止まらないの・・・」そうつぶやくように小声で私に訴える妻だった。

目眩か・・・。私も10年ほど前にかなりひどい目眩に襲われたことがある。あの症状に襲われると、自分の体が思うようにならず、死さえ意識する瞬間がある。しかし、実態は脳の錯覚だ。三半規管がもたらす脳の誤作動である。命に別状は無い。ただ、自分の意識と体の有り様に誤差が生まれ吐き気が沸き上がる。目の前の風景がグルグルと回転し、座っていることさえ難しくなる。かといって体を横にすると、さらに目眩が激しくなりどうしようもない状況に追い込まれるのだ。

経験したことがある症状だと、私も冷静に妻を観察して適切な判断がしやすい。

まずは、病院に行き診断してもらわなければならない。それが単なる目眩なのか?それとも他に重篤な原因があるのか?が分からないからだ。ネットで検索すると、私が行きつけの市営総合病院に「耳鼻咽喉科」があるのが分かった。ここであれば妻も通っているので問題ない。すぐに身支度し家を出た。車に乗るために階段をかなり下りなければならない。妻に肩を貸しヨロヨロとすすみ、車に乗せた。

病院の総合受付で相談してみると「目眩と吐き気であれば内科へ申し込んでください」よ指示された。なんで?耳鼻咽喉科ではない?とりあえず、内科の初診へ行き順番を待った。かなり待たされた後診察室へ。すると診断を始めて間もなく、看護師が私に声をかけてきた。「申し訳ございません!これはまず耳鼻咽喉科に行くべきですね!カルテ等のデータはこちらから回しておきますので、耳鼻咽喉科で再度受診の受付をして下さい」

はらね!やっぱり耳鼻咽喉科じゃないですか!

ここで再度30分ほど待たされて妻は診察室へ。診察室で妻はいくつかテストをされていたようだ。目眩の再現というか、どのような状態で目眩が起こるのかの確認である。それが終わった後に「ご主人もお入り下さい」と看護師に呼び込まれた。

そこから今回の目眩に関する原因と対策について医師から丁寧な説明が始まった。まず最初に「この目眩は良性ですので心配はありません。しかし、薬とか手術とかそのような治療法は存在しませんので、日々の上半身の運動で軽減するように努力してください」

簡単に言えば、女子サッカーの澤選手が現在かかっている病名と同じである。三半規管の一部に溜まった澱が三半規管を刺激して脳の誤作動を起こしているので、その澱の塊を拡散させると症状が治まる。ただし、拡散させる際に頭を動かす必要があるので、どうしても激しい目眩が出るのだ。コップに注いだお茶を想像していただきたい。コップを静かに置いておくと、お茶の葉っぱがコップの底に澱として沈殿する。その沈殿したお茶っ葉を拡散させるにはコップをぐるぐる回さなくてはならない。それと同じことを自分の三半規管で行うのだ。

てなことで、妻はこれから目眩を軽減するために自主的に目眩を引き起こさなくてはならないのだ!辛いだろうが、そうしない限り元には戻らないと医師は言う。まあ、この目眩の症状は歳を取れば誰にでも起こる病気だ。まだ経験したことが無いあなたも、やがて必ず経験することになる。このような目眩が起こったら慌てず騒がず、耳鼻咽喉科へ行かれることをお勧めする。病院から帰る頃には妻も落ち着きが出て食事が出来るまでに復活していた。

私は今日、新橋方面に出かける用事があったのだが、そんなことで朝っぱらからドタバタして気がつけばお昼を過ぎていた。出かけるタイミングを失ったので先方にキャンセルを申し入れて、来週以降に出直すこととした。人生は明日何が起こるか分からんもんだなあ。

追伸
妻のその後です。
病院から帰宅後、妻にはまだ目眩は残っていたけれどかなり楽になっていたので、昼食をとりました。14時半になり妻はおもむろに医師から進められたリハビリの体操を始めました。座ったまま上半身と首を動かして、わざと目眩を起こし三半規管内のゴミを分散させるためです。右、左、後ろ、前と体を倒すたびに激しい目眩が襲ってきたようです。

そのうち妻は、私の部屋に再びヨロヨロと現れました。「気持ち悪い!目眩が激しくて部屋がぐるぐる回る!あ〜〜〜辛い!!!」と私のベッドに腰掛けました。と、その時!嘔吐が妻を襲ったのです!ゲボ〜〜〜!!!私の部屋の床からドアにかけてゲロ大噴射!うおおお〜〜〜!!!さっき食べたり飲んだりした昼飯が〜〜〜!!!妻は慌ててそれを留めようとして顔に手をやったものだから、反射したゲロをまともに顔全体にかぶってしまい、目にも入って痛そう!

私はすぐにゾウキンやトイレットペーパーを取りに行き、洗面器を妻に差し出しました。出る出る!胃の中のものがゼ〜〜〜ンブ吐き出されてしまいました。私の部屋の中に漂うゲロ臭・・・。とりあえず妻を避難させ、窓を全開し、私は床とドアのお掃除です。きれいに拭き取った後に水拭きしてファブリーズをぶち撒いて作業完了!ふう・・・なんとかもとの状態に戻りました。頼むから・・・もう二度と私の部屋にゲロ吐きに来ないでね!

そして翌朝、妻はスッキリとした顔で台所に立っていました。前日の過酷な目眩体操が効いたようで、すっかり目眩が無くなってしまったと。無事に収まってよかった!実は3日後から妻は実家の福岡へ1週間旅行の予定なのですよ。その前に何とかなったのは幸いですなあ!


本日の結論
自分が経験した症状だと、冷静に対応出来るね!

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