科学的記事考

2011年09月23日 科学は人類を救えるか !


この画像を見て、あなたは何を感じる?


「現在のスパコンが数年かかる計算も1秒で」


先日の台風は、歴史的な大型だったようですね。あんなに激しく風と雨が吹き付けたのは初めての経験でした。それにしても帰宅困難者になった人々は何考えてんでしょうね?地震と違って、台風は進路と到達時刻もほぼ正確に予測されていたのに。自業自得と言うヤツですなあ。

今回、ちょっと更新の間隔が空いてしまいましたが、昨日は妻が法事で帰省の為羽田まで送ってきました。ということで、本日から来週金曜日まで1週間はのんびりと独り暮らしです。なるべく台所を汚さない様にしなければ!そして、書こうと思っていたことが突然中止になってしまったので、ネタが無くなってしまいました。

そこで、最近目にしたニュースで気になったものを取り上げてみます。

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1 太陽光発電の効率化100倍アップ!

光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。

この太陽電池はこれまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある。池田教授は「赤外線は熱を持つものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」としており、2013年の実用化を目指す。

GFは粉末状で、土台となる金属に薄く塗る。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標で、約100万円かかる従来のシリコン製に比べて大幅に安い。パネル状になっている従来型では難しい曲げ伸ばしができ、煙突や電柱に巻き付けるなど設置場所は幅広い。


これを屋根一面に取り付けて売電すると大もうけ?孫さんが進めている太陽光発電所計画も、この方式だと同じ面積で100倍の発電量になるので、上手く行けば原発は全く必要なくなるってことですか。早く実用化してほしいものです。

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2 トヨタが人工光合成に世界で初めて成功

トヨタグループの豊田中央研究所は20日、太陽光エネルギーを利用し、水とCO2のみを原料にして有機物を合成する人工光合成の実証に、世界で初めて成功したと発表した。

研究チームは、半導体と金属錯体から構成される新しいコンセプトの「CO2還元光触媒」を開発。この触媒と、水を酸化分解して電子を抽出する「光触媒」を、プロトン交換膜を介して組み合わせることで、太陽光を利用して有機物であるギ酸を合成できることを実証した。

従来の技術では、●犠牲薬と呼ばれる有機物を添加する、●太陽光には含まれない波長域の紫外線を利用する、●外部から電気エネルギーを加える、など、何らかの付加的要素が必要で、水とCO2と太陽光だけで有機物を合成することは困難とされていた。

しかし、今回の研究成果では、植物の光合成と同様に水とCO2のみを原料に、太陽光エネルギーを利用することで、継続的に有機物が合成できることを初めて実証した。

研究チームによると、今回は原理の実証を行った段階で、この技術の実用化にはまだ多くの研究課題が残っているという。同方式における太陽光エネルギー変換効率は現在0.04%であり、これは一般的な植物の光合成効率の1/5程度。今後 研究チームは植物を越える効率の実現と、メタノールなどのより付加価値の高い有機物の合成技術の実現に取組む予定。


これが上手く行けば、CO2問題は一気に解決しそうな雰囲気ですね。もしエタノールが効率的に取り出せれば、CO2はその原料になるわけですから、一気にいくつもの世界的課題が解決しそうです。そうなると、原油の価格は暴落するのでしょうかね?

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3 手のひらサイズの量子スパコンが5年以内に完成。現在のスパコンが数年かかる計算も1秒で。

国立情報学研究所の山本喜久教授が、手のひらサイズの量子コンピュータを実現する新しい計算原理を考案したそうです。従来の量子コンピュータは、重ね合わせや量子もつれなどを利用していましたが、これらは量子の制御が難しいという課題がありました。

今回考案された原理は、解きたい問題を組み込んだ回路へレーザー光を入力すると、解答にあう状態へ変わったレーザー光が出力されるというもの。複数の候補から答えを選択するタイプの問題が効率的に解けるようになるみたいです。

この量子コンピュータが実現すれば、現在のスパコンでは年単位の時間がかかる計算も1秒以内にできるようになるんだとか。国立情報学研究所は民間企業と共同して試作機を5年後には完成させるそうです。新薬や材料の開発などに利用されます。


これって・・・スパコンでも数年掛かる計算が1秒で出来るってことですか。しかも手のひらサイズで・・・。そうなると、上手くグラフィックス系の処理が出来る様になれば、CGの製作現場はスンゲエ楽になりますね。レンダリング時間はほぼ無きに等しいわけですから。コンピュータが生まれてから今までで一番劇的な進化ではないですかね?5年後に完成予定なら、私が生きているうちに汎用を手にすることが出来そうな感じもしますなあ。ところで、この量子コンピュータの消費電力ってどうなんでしょう?現在のスパコンの消費電力はとてつもないですからね。

iPhone や iPad程度のサイズで、消費電力もわずかで済むとてつもない能力を保有したコンピュータが出来ると、ほぼ現在のデスクトップやノートブック型PC、さらにはスパコンまで壊滅状態になるってことですかね?でも、表示装置と入力装置は使いやすいサイズがありますから、モニターだけ大きめを自宅に用意しておいて、本体はいつでも気軽に持ち歩くという使い方ですか。これも楽しみです。

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4 アップルがかき立てる「宗教的反応」BBCが科学実証

MacやiPhoneを愛するアップルファンの脳内には、宗教信者の脳内に起きるのと似たような反応が起きていることが分かったと、英BBCのドキュメンタリー番組が伝えている。

同番組では神経学の専門家が磁気共鳴断層撮影(MRI)を使ってアップルのファンに同社の製品を見せ、脳内の反応を調べる実験を行った。その結果、脳の特定の部位が明るくなっていることが判明。これは、宗教信者に神の像を見せた時に明るくなるのと同じ部位だった。


これはAppleだけでなく、きっとブランドやミュージシャンにも起こっている事ですよね。まあ、宗教に関しては多く語る気はない私ですが。

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なんてなニュースが最近気になりました。


本日の結論
ネタが無くなると、こんな手も使い始める私。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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