楽屋的気仙沼

2011年08月13日 いつ以来だろう?


これは気仙沼に向けて発送しました!



「お気に召して頂くと嬉しいのですがね」

世間ではお盆休みの真っ最中。でも私はプ〜タロ〜なので、いつものごとく家の中でゴロゴロしつつ、何か面白いこと無いかなとウロウロしております。今日もまた暑い日ですね。今お昼に「冷やしたぬきうどん」をススリ込んで、ノンアルコールビールを一気に流し込んでクールダウンしました。昼間はなるべくクーラー無しで過ごそうとしているんですよ。

そうそう!アルコールをたしなまない私はビールテイストも苦手になっていて、ノンアルコールビールも飲まなかったのですが、このところの暑さについ手を伸ばしたところ「えっ?結構イケルぢゃん!」と、ちょっと好きになってしまいました。そんな数日前のこと・・・。

近所の100円ショップ「ダイソー」を散策していたところ。500mlで105円のノンアルコールビールを見つけました。安い!原産地はドイツです。作っているのはカールスバーグ。何となく良さそうな気配がしました。ということで試しに買って、キンキンに冷やして飲んだところ!今まで口にしたノンアルコールビールの中では一番美味い!と感じました。さらに少しぬるくなってから飲んだところ「えっ?ちょっとぬるくなった方がもっと美味い!」とお気に入りに!てなことで、今朝買いに行って10本ほど入手してきました。お近くにダイソーがある方はお試しあれ!

ノンアルコールビールと言えば、セブンイレブンで買う際にレジで必ず「年齢確認が必要です!」と音声が流れます。ノンアルコールでも年齢制限が必要なのかい?と心の中で突っ込みつつ、レジ担当に向かって「59歳です!」とつぶやく私です。

さて、本日の本題です。

皆様はもう「気仙沼のONODERAさん」はご存知ですね。今までにかなりの回数tanabe.tvに登場して来た名前です。5か月前の大震災でご自宅はじめ、ほとんどの財産を失ってしまった方です。私が作るペダルや、小型アンプのユーザーでもあります。あの大津波によって私がお作りしたものもすべて海に流されてしまったそうです。

遅々として進まぬ気仙沼復興に、震災当初の緊張し続けた精神状態もその維持は難しく、やや疲れも出始めた昨今のようです。先週のこと「気仙沼のONODERAさん」から近況報告メールが届きました。少しずつ仕事を始め、ギターにも触れる日々が戻って来たようです。手に入れたギターの画像も送られてきました。

そのメールの最後に「GAKUYA 1号」をオーダーしたいと書いて有りました。おおお!そのような気力が戻ってきましたか!しか〜し、私はこのオーダーをお受けするわけには参りません。というのも「気仙沼のONODERAさん」が今までに私に対して施して頂いたさまざまなご親切に対し、いずれ御礼をしたいと考えていたからです。

まずは「GAKUYA 1号」製作をその御礼の第1弾にしましょう!オーダーではなくて、プレゼント製作です。気仙沼復興的視点から考えれば「GAKUYA 1号1台作ったところで公には何の役にも立たないでしょうが、気仙沼で音楽を楽しむ環境に少しでも役立てば嬉しいですし。・・・。

ところが・・・ひとつ問題がありました。「GAKUYA 1号を作る為には、キャビとなる木製ケースが必要です。これはダイソーの販売していた「ティッシュケース」が素材です。最近になって数軒のダイソーを覗いたのですが、もうどこにもあの木製ティッシュケースは販売していませんでした。店員に聞いてみると扱いが終わったそうです。ううう・・・。

実は「GAKUYA 1号を作り始めた当初もなかなか手に入らず困っていたところ、「気仙沼のONODERAさん」から40個の「ティッシュケース」が寄贈されました。それを使って今まで作り続けていたのですが、ところが、中国製と言うこともあって、精度が悪くて「GAKUYA 1号に仕立て上げるには使えない個体もかなりあったのです。

そんな 残り物の「難ありティッシュケース」の中から比較的使えそうなものを探しました。スピーカーホールが少し歪んでいますが、他はまともです。これならなんとかイケそう!と加工を始めました。で、ほぼ一日かけて完成したのが以下の画像の「GAKUYA 1号です。たぶん1年ぶりの製作ですね。



外部電源端子と、外部出力端子も付けておきました。電源は9V〜18Vで使えます。内部電源は9Vの006Pが1個です。もっとパワー感が欲しければ006Pを2個に増やして18V仕様に仕立て直すことも可能です。外部出力端子は外部スピーカー用なので、ヘッドホンを使用する場合は100Ω程度の抵抗を出力側に加えると耳に痛くなく使えます。


すでに、他にもいくつかのオマケをダンボールに入れて発送は終えました。明日の午前中には「気仙沼のONODERAさん」の手元に届くはずです。お気に召して頂くと嬉しいのですがね。

で、今回作ってみて感じたことがありました。以前作っていた時よりも、なんとなく落ち着いて作業をしているんです。上手く伝えるのが難しいのですが「落ち着き払っている」ってな感じですかね。「上手く出来上がるだろうか?」などと迷うことは無く、ただ淡々と作り上げている自分がとても不思議な存在に感じました。

以前から何度か書いていましたが、やはり年齢がそう感じさせているのでしょうね。他に悩むことはほとんどなく、作ることだけに集中していられる今の生活環境がそうさせているとも感じます。

世間では「40、50、は鼻垂れ小僧」と言われます。かつての私はそんな馬鹿なと考えていましたが、目の前に60歳がやって来ると、その言葉の意味がやっと理解できる様になってきました。結婚し、子供が生まれ、さらに孫まで出来てようやく人として精神的にイチニンマエなのかなと感じます。そんな昨今の私です。

追伸
先日、ご報告した「アバロンビッチリギター」のその後です。販売会社に問い合わせメールを出したのですが、放置状態です。全くレスポンスが来ません!何かしらの主張が販売店に有るはずですが、それすら送って来ないとは、理解できません。ギター自体は結構よく出来ているので問題は無いのですがね。TOPの色だけが違っていると私は主張しているのです。もう少し様子を見てまたご報告します。


本日の結論
生活必需品以外に目が向き始めれば、心に余裕が生まれて来ている証拠ですね!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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