傷物的解決策


2011年04月18日 ウダウダしながら別案を!


TOPが傷だらけで使い物にならず!



「しばらくはこの仕様で対応してみましょうかね」

このところあまり更新もできずウダウダしていましたが、実は弾駆動や禅駆動をつくっている時間がアレコレかかってしまって、更新作業が出来なかったというのが正直なところであります。このところ来たオーダーに関して面白いことがありましたので、ひとつご報告を。

アメリカのプロギタリストから来たオーダに対して「どこで弾駆動の情報を知ったの?」と返信したところ、以下のようなメールが返ってきました。

I read about the Dumkudo Overdrive from the January 2011 Premier Guitar magazine.
I picked it up at the NAMM Show in Anaheim this past January.
Your pedals get very good reviews! I can't wait.

David

今年の1月にアメリカのアナハイムで開かれたNAMMショーで配られていた「Premiam Guitar 2011年1月号」に高評価が書かれていたんだとありました。そうでしたか。昨年12月末に出版されたあのギーター誌ですね。NAMMショーで読んだのですか。なんか・・・妙に嬉しいです。確かにあの記事はかなり褒めてありましたよねえ

そのオーダーにともなって製作を開始したんですが、さらに他のオーダーや修理依頼も重なって数日間ドタバタと作業を繰り返していたんです。するとその作業中に困った事態が起こってしまいました。それは一体なに?実は、仕上げに使うノブのことです。アメリカのパーツ屋からまとめて大量に他のパーツと共に購入していたのですが、使い始めたところ傷が多くて参ってしまいました。

外観から傷があるのに気づきにくいんですよ。センターにアルミの部分がありまして、そこには保護用のビニールが張り付いています。それを剥がすと傷ありの割合が80%以上になっていたんで。あくまでも私の判断基準に則ってですがね。それら傷物をハネてしまうと、実際に使えるノブの量が激減します。コリャ困った!かと言ってアメリカの販売店に突っ返すのもかったるいし。何とかできんかね?と悩んでしまいました。


アメリカの合格基準ってこんなもの?

と、そのときふと思いついたことがありました。ノブの外側には傷がないので、アルミの部分だけ何とか出来れば良いわけです。そうなると、以前行った方法が使えそうです。それは、ケースに使っているTOP材のアバロンシートでアルミ部分をカバーすること。ノギスで計測すると、アルミ部分の直径は9.5でした。9mm程度の正円でアバロンシートを切りだして貼りつければクリアできそうです。でも、はさみで正円を切り出すのは不可能ですね。革細工用のポンチがあれば使えるかもしれませんね。それではこれよりその正円アバロン切り出しのための道具を探しに行ってきましょう!

1件目は・・・あららら・・・8mmまでのポンチしか売っていませんでした。残念!では2軒目に急ぎましょう!売り場の棚に行くと品物が全部消えていました。何で?店員に声をかけると、店内を今夜中に改装して明日リニューアル開店するので、商品は全部メーカーに返品したと返事がありました。なんてこったい!よりにもよって!てなことでとっとと次のプロショップへと走りました。

このプロショップはなんども通っているので、2階に行けばお目当てのポンチはあるはずです。店員に声をかけ売っている棚を教えてもらって・・・はいはい!ありました!9mmがありました!理想的には9.3mmが欲しかったのですが、そんなモノは日本では売っていないでしょうな。9mmポンチ1本と、平ヤスリを1本買って急いで帰宅しました。


9mmポンチ

端切れのアバロンシートを取り出して保護用の透明シートと裏面に両面テープを貼って、ポンチで打ち抜きます。力加減がよく変わらないので、失敗もいくつかやりましたが、やがてスムーズに作れるようになりました。それをノブに貼り込んだのが以下の画像です。ちょっと小さめですが日本の規格ではこれより大きい物は10mmになってしまうので、それだとはみ出してしまいます。


とりあえず8個つくって並べてみました。アバロンシートは光の方向で様々に光って見えるので、この画像では地味に見えても現物は結構派手です。これからしばらくはこの仕様で対応してみましょうかね。



本日の結論
1週間ぶりにギターを弾いてみたら指が動かなくなっていました! ううう・・・・・・!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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