激震的電灯造


2011年03月15日 私に何が出来るのかの実践!


このペダルケースを使って試作してみましたが・・・。



「006P用簡易LED電灯」

物資の不足が目立って来た日々です。ガソリンも不足しているので、食料調達外は外出しない様にしています。そして「計画停電」初日はほとんど停電がなく済んだようですが、本日から本格的に実施されるようですね。そうなると、夜間の灯りが必要です。ロウソクでは余震が来た際に火事の原因となりますので、電池式の懐中電灯が欲しくなります。

それは誰しも考えることで、今まで懐中電灯を持っていなかった人々が急激に買い集めたようで、昨日段階でこの近辺ではもうどこにも売っていないようです。さらに電池も単一や単三がほぼ買い尽くされててしまったようだと。

昨日のことでした。親しくさせて頂いている、綱島の質屋さん「大阪屋」のご主人からメールが届きました。質屋さんには電気製品も少し置いてありますので「懐中電灯」や「電池」を探している人々が「売っていませんか?」と訪ねて来るそうです。そんな懐中電灯を探しているお客さんに対してなんとかしてやりたいと思われたそうです。

大阪屋さんが探してみたところ、単一や単三の電池は買い尽くされていますが、まだ006Pは残っているようです。一般ではあまり使わない9v用電池ですから、売れ残っているんですね。ところが、私は禅駆動や弾駆動等のエフェクターペダルを作る際に、電池は006Pを使います。ギタリストの方々もこれは常識的に使っている種類の電池です。



昨日私が「私にやれることは何かありますか?出来る限り協力しますよ!」と書いていたのを読んで「まだ売れ残っている006P電池でLED懐中電灯は作れないしょうか?」との提案が大阪屋さんからあったのです。それなら私にも出来そうです。いや絶対できます!

すぐに材料を探してみました。まずケースです。2個買ってまだ使っていなかった「小型アルミケース」が残っていましたので、それを使います。もともとはブースターを作ろうかと思って手に入れていたものでした。電池も入るし頑丈です。次にスイッチです。いつも使っている3トーン切り替え用のスイッチを使いましょう。

LEDは在庫をひっくり返して探しましたが、白色は1個もありませんでした。そこでこれまたいつも使っている3色用を3色ミックスして白色を作り出そうとしましたが、どうも赤色が優勢のようで上手く色のコントロールが出来ませんでした。そうであればとりあえず白色は諦めて次の手に出ます。

さらに探して見つけた「赤&青」の2色用LEDを使って切り替えて使える様にしましょう。LEDですので光は拡散しにくく、正面から見るとかなりきつい光になるはずです。ケースを削り、LEDとスイッチの穴を開けました。以下の画像が出来上がったLED懐中電灯です。とてもシンプルです。



LEDの設置位置と数で悩みましたが、立てても使える様にこの位置にしました。数は多くするとその分だけ電池の消耗が早くなりますね。今回の製作意図は「非常時に暗闇を避けるため」ですから小さな灯りでも如何に長く持たせるかがテーマになります。そこでLEDは1灯だけと割り切りました。真っ暗にすると、この光だけでもかなり周りが判別できます。



スイッチを切り替えて赤にした場合は以下のようになります。



そして立てて使うとこの様になります。



自宅にあるものだけで造りましたので、この出来ですがこれでは材料費が高ついてしまいます。加工にも時間がかかるし、もっと簡易で対処できるものは無いのでしょうか?もっと的確な材料がありそうな気がします。探してみると以下のような商品が販売されていました。しかし、これは単三電池用でした。これでは電池に対する前提条件が違ってしまいますね。


次に私が考えたのはギリギリに削ぎ落とした機能にすればもっと安く簡単に量産できるのでは?そして達したのは「スイッチは必要か?」でした。使用環境を考えると、暗くなってからはスイッチオンの状態が持続できるだけで良いはずです。スイッチを切る時は、電池を外せば良いと。そうか!そうですね!スイッチを捨て去る覚悟をすると、とたんに解決策が見つかりました!電池スナップと5mmLED、LEDホルダ、1kΩの抵抗1本、絶縁テープ少々、ホットボンド少々、それにハンダ少々あれば出来上がるはずです!ケースも使わない設計です!すぐにやってみましょう!


これ以外に必要な材料はハンダだけ。

まず、LEDのアース側の足を短く切って、1kΩ抵抗をハンダ付けします。それをLEDホルダにセットして、ホットボンドを流し込み固めます。次に電池スナップのワイヤを短く切って、LEDとハンダ付けします。このハンダ付けした部分を絶縁テープで保護します。最後にLED部分を折り曲げて、現地スナップ部分の上にホットボンドで留めます。これで終了!以下がその完成した「006P用簡易LED電灯」です。ほぼ10円玉のサイズに仕上がりました。





そしてこれをセットすると以下の様に光って、充分に懐中電灯として機能します。材料費は100円以下(電池別)です。材料がある方は造ってみてください。イザと言う時に役立つはずです。特に、ギター弾きの方はエフェクターの内部には多くの場合006Pが入れてありますので、それを取り外してこの「006P用簡易LED電灯」をセットすれば緊急時に役立つはずです。


手元に、白色LEDが無かったので試作品では青のLEDを使いましたが、高輝度白色LEDさえ手に入ればかなりの量が造れるはずです。これから白色LEDを取り寄せなければなりません。ショップが営業していれば、すぐに取り寄せ出来るのですが・・・。


本日の結論
ハンダ付けしか能がなくても少し役に立てそうですs!

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