立体的大画面


2010年12月20日 IMAXシアターで堪能!!


「ほとんど黒バックである」

12月19日は、娘夫婦と揃って、家族4名でシネマズ川崎のIMAXシアターへ出かけた。上映が始まったばかりのディズニー映画「TRON LEGACY 3D」を観るためだ。TRON と言えば、1982年に公開されたディズニー映画「TRON」が懐かしいな。あれからもう29年も経ったのか・・・。実は義理の息子から「TRONを一緒に観に行きませんか?」と誘われたのだよ。

当時私は、テレビコマーシャルの仕事をしていた。そのころ企画中の映像にCGを使いたいというので、研究のために勤務中に、映画「TRON」を観に行った記憶がある。関係者4名で行ったと思うのだが。当時としては斬新な映画だった。ただ、現在のCGとは違い、今思えば遥かにチープな出来だったな。CGに見せているが、実はマスク合成というシーンも数多かった。というよりほとんどがそれだったのだがね。その証拠に、ラストのタイトルロールで合成用マスクを作成した多くの台湾アニメーター達の名前が出てくるのだ。もちろん、アメリカと台湾の合作映画だったのだがね。以下が当時の「TRON」だ。


このころのCGは、まだほとんどテクスチャ処理されていない。明らかにCGで作った感がアリアリなのだが。それでも、プログラムを擬人化した映画の世界観というか空気感が結構お気に入りの映画だったな。マトリックスよりも遥か昔に、ディズニー映画はプログラムの中へ侵入していたのである。

私は、前日にWEBでIMAXの予約を取ったが、その時点で空席はほとんど無かった。理想的な会場真ん中付近は全くなく、左右の端のシートとか、最前列しか空いていない・・・。端は嫌なので、最前列の真ん中を4席押さえた。IMAXでしかも最前列というのはどうなんだ?予約時刻は15時半からの回なので、13時に娘夫婦を車で迎えに行き、現地に早く入って昼食でもと考えていた。車で行けば、IMAXまで30分で到着できる距離なのだ。

ところが・・・予定はあくまでも予定である。予定はしばしば変更される。

自宅をスタートした時点で、車のガソリン残量がわずかであるのに気づき、ガソリンスタンドに立ち寄ったので15分ロスした。順調に目的地である川崎駅西口「ラゾーナ川崎」に向かっていたのだが、近づくに連れ道路が混みはじめた。車は遅々として進まない。ジレタ妻は「裏道を行こう!」と地図を見つつナビを始めたが、この指示が裏目に。見事に妻は地図を読み違えたのだ!「本当にこの道まっすぐでいいの?曲がらなきゃダメなんじゃない?」と私は聞いたのだが「いや!大丈夫!道なりでまっすぐ行けるから!」と自信満々に強く主張する妻である。地図を見ているのだからといったん信じたのだが、全く違う方面に出てしまった。

あわててUターンし、結果的にはまたもや一番渋滞しているメイン道路に戻ってしまうはめになっちまった!しゃねえなあ〜!私も地図を見直してみたが、どう見てもまっすぐ行けるコースではなかった・・・。その瞬間、妻に二度と地図は渡さんぞ!と強く誓う私であった。駅前に「満車」のプラカードを持ったおっさんが立っていた。ラゾーナ川崎の駐車場は2000台分あるので甘く見ていたのだが・・・。遥かに繋がった車の列が駐車場に向かっている。最後列に並び、じりじりと進んだ。そのうち娘は「気持ち悪い・・・酔ったみたい・・・」と言い始めた。駐車場に入るには、まだまだ時間がかかりそうなので、妊婦にとってちょっと辛いだろうなと、娘夫婦は早めに車から降ろして、映画館で待ち合わせすることに。

そうこうするうちに開演まで1時間を切った。車は遅々として進まない。ちょっと苛つきながらも、ひたすら我慢の時が過ぎた。30分前になりようやく駐車場の入り口へ到達。だが立体駐車場は4階まですべて満車状態。ジリジリ進む。4階まで上がり、駐車スペースが空くのを待った。数分後、駐車場から出て行く車を目の端でキャッチ。突入だ!ようやく駐車完了!この時点で15時05分だった。渋滞に1時間半もハマっていたことになる。早めに家を出て良かった!と思うまもなくIMAXへ移動!

予約していたチケットを受け取り、まずはちょっと腹を満たしておこう!ホットドッグとコーラを4名分購入して、慌てて腹に詰め込んだ。娘はどでかいポップコーンも買い込んでいた。

席に着いてみると、私の視野はすべてスクリーンで覆われた。ほほう!この状態だと映画にドップリ浸かる感じがしてなかなか面白いことになりそうだ!やがて、上映が始まったが、最初にIMAXのイメージ画像とサウンドが出て来た。ほほう!これは!スゴイ!画面にグイグイ引っ張り込まれる感じがする。期待大である!

いよいよ「TORN LEGACY」が始まったが・・・?この映画は、2Dで始まるのである。現実世界は2Dで表現されているのだ。しかし、字幕だけは浮き出て見える。なんだか中途半端な3D感がするなあ。だが!主人公がコンピュータプログラム内に侵入した瞬間から3Dの世界が始まる。つまり、CGが多用され始めると立体感が出てくるのだ。

ここから先は、観ていない方のためにネタばらしになるのであまり書けないが、3Dと言えば「アバター」である。どうしても対比してしまうが、はっきり言って「3D効果はアバターの勝ち!」と私は判定した。「アバター」の3Dは「空間」の表現として秀逸であったと考える私だ。豊かな奥行きを作り出したことで、あの空中戦の面白さが倍増したのだ。

「TORON LEGACY」は、メインのストーリーの世界観がほとんど黒バックである。その中に、白とオレンジの光が交錯する。つまり、3D感が出にくいシーンが多いのだ。これは2Dでも充分に成立する映画だね。「TORN LEGACY」をIMAXで楽しむためには「吹き替え版」の方が楽しめるかもしれない。思っていたよりも字幕がでかくて、最前列で観るには目障りなのだよ。

映画を楽しんだ後は、食事もゆったり楽しんで、ついでに中庭で記念撮影。



1982年の「TRON」を観ていた方は、前作とのリンク部分に「ニヤリ」とするだろうね。さらに、その映像表現技術の進歩に驚くだろうね。ただ、ディズニー映画なので毒は無い。ちょっと物足りない感はあるが、観て損は無い映画でもある。3Dに期待をかけ過ぎるとちょっと肩すかしかもしれないね。


本日の結論
ラゾーナ川崎のIMAXへは、予約して電車で行くべし!

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