喪失的出荷便


2010年11月17日 緊急事態が発生した!


TWIN CUSTOMが送れない!


「テロリズムまで、私の生活に影響を及ぼし始めたのだ!」

円高が続く中で、輸出産業は痛手を負っている。私も海外からのオーダーが先月からめっきり減ってしまい、いささか焦っている真っ最中なのだが・・・。昨日、久々にアメリカから「弾駆動」のオーダーが来た。すぐに作り上げて代金も振り込まれたので、今朝早く郵便局へ発送手続きに向かったのだが・・・。

郵便局窓口にいた、いつもの担当女性が私の顔を見たとたん慌てている様子が見て取れた。何だこの対応は?といつもの様に出荷物を見せたところ、いままでならすぐに発送用のクッション封筒を出してくれるはずが「ちょっと重さを確認しますね!」と、私の見せた出荷物をいきなり取り上げてハカリの上に載せたのだった。通常であれば、クッション封筒と込みで出荷物の重量を計るのだが・・・。

いったい何が起こっているのか?

窓口担当は口を開いた「これは500gありますね・・・こちらを見て頂けますか?」と同時に、一枚の書類を出して来た。その書類を見たとたん私は絶句した。なんで?しかも今日から?まいったな〜〜〜!!!そこに書かれていたのは、米国または同国の海外領土に対する緊急通達だった。

「米国等あて航空輸送する郵便物の一部の引き受け停止について」と題された PRESS RELEASE がその書類だった。以下に全文を引用する。キーとなるのは453グラム(16オンス)という数値である。くっそ・・・。



私が海外に向けてエフェクターを発送する場合、シングルであればパッケージは約500gである。安全に輸送してもらうために、プラスティックのケースに入れてある程度のショックには耐えられるように梱包しているのだ。しかし!そのプラケースだけで150gの重量がある。プラケースを外せば350gになるので、今回の重量制限には引っかからないのだが、それでは輸送時の対衝撃性が悪くなる。困った・・・こまった!

他の輸送方法はないのか?すぐに検索してみたが、料金が高くなる上に、ちょっと手続きが面倒くさい事が判明した。そうなると、一番手っ取り早い作戦は、いかにパッケージの重量を軽くするか考えることだ。これまたすぐに検討を始めた。まず、エフェクターの中から電池を抜いた。これで35gの軽量化である。さらに対衝撃性を高めるために、いわゆる「プチプチ」を多めに使い、エフェクターをグルグル巻きして、さらに段ボールでそれを包んでみた。最後にガムテープで仕上げ完了。確認のために重量を計ると350gだった。これならセーフだ。郵便局のクッション封筒が約40gだから、トータルで400g以下になるはずだね。



さっそく、郵便局へ持ち込んで先ほどの窓口担当者に「軽量化してきました!もう一度計ってください!」と差し出したところ、見事に390gとなってOKが出た。これで約束通り、カリフォルニアのオーダー者の家へ届けられることになった。一安心である。ところが・・・郵便局の帰り道、歩きながら気づいた・・・。

TWIN CUSTOMはどうするのだ?あれは本体だけで460gだ。ということは梱包材を軽量化したところで絶対に453g以下にはならない。郵便局によると、当分の間はこの重量規制が実施されるという。解除時期は全く未定であるという。となればその間は、アメリカにTWIN CUSTOMが出荷できなくなるということだ。くっそ〜〜〜!!!



今日からアメリカへは453g以上の小包がEMS航空便では送れない。これからクリスマスシーズンに向かい、ギフト業界はどう対処するのだろう?ちなみにDHLで料金を調べてみた。DHLでは「弾駆動」を1個アメリカへ届けるのに、10,000円以上のコストがかかると判明した。とても私には使えない。郵便局でも船便なら問題なく発送できるというが、いったいどんだけ時間がかかるんだよ〜!

世界経済、円高だけでなく、テロリズムまで私の生活に影響を及ぼし始めた!くっそ〜〜〜!!!


本日の結論
テロリストよ!いいかげんにしやがれ!

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