外遊的博打街

2010年09月2日 私たちはラスベガスで何をしていたのか?

ホテルの窓から見える風景 噴水がとてもきれいだ!


「なぜラスベガスを目指したのか」

昨日の9月13日に帰国して、成田から車を運転して帰ってきた。帰宅後はすぐに睡魔に襲われたので、そのまま爆睡だ。失敬失敬!まだ記憶が残っているうちに、旅の記録をまとめることにしよう。これから書き記すことは、自分と家族のために日記風に書き連ねるので、いささか退屈かもしれないがご勘弁いただきたい!

まずは前段から。
今年の3月に同棲を始めた娘と彼氏は婚約はしたものの、結婚式とか新婚旅行とか全くノープランだった。しかも、やるとすれば結婚式は海外で二人きりでやりたいと言うのだった。例えばハワイあたりだと日本語も通じるしいいかもね。と、割合に流されがちな展開になろうとしていたのだ。

さらにもう一つ、私は今まで妻と真っ当に旅をしたことがない。さらに妻はやや外人恐怖症の様子があり、特に英語恐怖症的な発言が多くて「ラスベガスに遊びに行くってのはどう?」と以前声をかけたのだが、全く興味を示してこなかったのだ。そこで私は企てたのだ。娘の結婚式なら妻も参加すると言うに違いない。さらに娘たちにも刺激を与えたいと考えてこう提案したのである。

「もし結婚式をラスベガスで挙げるのなら旅費は君たちの分も私が出すけど・・・どう?」

躊躇する娘と彼氏だった。予想不能の提案なのだから無理もない。それから娘たちはラスベガス結婚式に関して調査を開始した。すると非常にリーズナブルだが的確で親切な「ラスベガス・ウエディング」という会社を見つけたのだ。そこで相談したところ「これはイケル!」と確信したようだ。

その後すぐに「ラスベガスで結婚式を挙げたいです!」と娘から連絡があった。これでオヤジとしての作戦は第一段階がクリアできた。当然のこととして妻も参加である。ところが、その報告を宮崎の母にしたところ「初孫の結婚式には私も出たい!私も連れてって!自分の旅費は自分で払うから!」と強い希望を申し出てきたのである。

私の母が来るとなれば、いささかフットワークは悪くなる予測がつくが、これが最後の親孝行だろうと了解をして、総勢5名のラスベガス結婚式ツアーが確定したのだ。そして5月になり旅費を半分払込み、7月に残金を支払い準備は整った。娘や妻はラスベガスの予習に余念が無い。「るるぶ ラスベガス特集」を買い込み、泊まるホテルが舞台の映画「オーシャンズイレブン」を観るのである。

その裏で私は別の行動を画策していた。私達が渡航の際に使う便が直行ではなくロスアンジェルス経由だったのだ。そこで旅行会社に確認したところ、帰りにロスで数泊のトランジットが可能であると判明したのだ。となれば、ロス在住の禅駆動ユーザー達や古い友人に会えるかもしれない。そう確信した私はロスの滞在を4日間と決め、ユーザー達との連絡をとり始めたのだった。特にスーパースターを中心に連絡を取ってみた。果たしてどうなるのか?本当に彼らと会えるのか?

この段階でMr.Henry Kaiserは、Mr.Matt Groeningの家に私達を招待してくれていた。さらにそこへMr.Howard Leeseを呼んで一緒にランチを楽しもうと言っているのだ。そんな夢のようなことが現実となるのか?それではその旅の一部始終をこれから書き記そう!

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9月2日

早朝に目が覚めてメールチェックしてみると、おおお!!!Mr.Paul Jackson,Jr.からメールが届いているではないか!こちらのスケジュールを細かく伝えておいたのだが、その隙間を見事に埋めてくれた。

The evening of the 9th is perfect. I will see you then Tanabe-San.

Paul Jackson Jr.

てなことで出発ぎりぎりになって、ようやくPaulのスケジュールが確定! 住所は分かっているので、9月9日の夕方に彼の家へ遊びに行くぞ! 楽しみだなあ!

夜が明ければ、やはり相変わらず暑い朝。予定通り10時きっかりに家を車で出発。娘夫婦の家まで迎えにいき第三京浜に乗ったのが11時きっかり。これまた予定通りでオンタイムだ。さらに成田までの湾岸自動車道はこれまたなんのトラブルもなくすんなりと走り続けてしまった。

余裕をみていた行動だったので、酒々井パーキングエリアで1時間ほど昼食タイムをとる。その際に、アメリカで会う予定のギタリスト達へのおみやげとなるブツを見つけてしまった。それは帽子だが、額の部分には漢字で「禅」と刺繍してあった。これならまあ何とかウケるかもと4個購入してみた。

その後もスムーズに空港まで進み、予約していたパーキングの担当者に第2ターミナル出発ロビー前で車を預けた。旅行の間ずっと預かってもらって3,900円だ。帰国の際にも到着ロビーまで持ってきてもらえるのでラクチンである。大人数での移動には助かるシステムだね。

その後はいつものごとく、空港内をうろうろしつつ、出発まで時間をつぶした。まずはロスアンジェルまで飛び時間通りに到着。国内線に乗り換えてラスベガスまで行くのだが、この乗り換え時間が2時間もあったはずなのに、かなり手間取ってしまい結局は乗り換えはギリギリセーフという綱渡りだった。乗換が別のターミナルだし、荷物もいったん受け取ってから、あらためて預けなければならなかったのだ。老人連れは手間取るのだよ。

ちなみに、アメリカ入国の際にイミグレで両手の指紋を採られるのだが、当家の母が指紋採取機に指を乗せたところ「あなたは対象外です!」と係員に笑いながら言われてしまった。そりゃそうだよなあ。こんな年寄りの女テロリストって聞いたことないもんなあ。

ロス空港で屋外に出てみるとうすら寒い!昨今の日本の気温に比べると信じられないほどの涼しさだ。全員が「さぶっ!」とつぶやいていたなあ。ラスベガスはどうなんだ?

で、ラスベガスに到着したところ、雲一つない晴れ上がった空だった。こちらはかなり気温は高かったが湿気が少ないので耐えられる暑さだ。以前ならこの気温でもかなり暑いと感じていたのだろうが、今年の日本の夏を経験すると「どうってことないね!」という気持ちになる。

ところがここまで来てトラブルが発生したのである!ラスベガス空港で預けた荷物を待っていたところ、母のトランクが出てこないのだ。しばし待ってみたが出てこない。そのうち機械が止まってしまった。ほかの場所ものぞいてみたがやはり見つからない。そこで航空会社のおばちゃんに「どうなってんねん!」と問い合わせしてみたところ、ロスを出る際に保安チェックにひっかかって今もまだロス空港にあるというのだ!こりゃあこまった!しかし、ひっかるようなものって、何が入っていたのか?

最終的には、航空会社が夕方18時にホテルまでトランクを届けてくれることになり、その場は納得したのだが、母のトランクがどのような理由で保安点検にひっかかったのかはわからなかった。ほぼ母の着替えしか入っていないのにね。

タクシーでホテルに向かう途中に気づいたのだが、ラスベガスのハードロックホテルでSANTANAのライブをやっていると知った。9月5日が最終日である。上手く立ち回れば、ひょっとして観に行くことが出来るかもしれない。よし!チャレンジしてみよう!

なんてなドタバタをしつつ14時過ぎにようやくホテルへ到着。
フロントの金髪の可愛いおねえさんは「REBECCA」さん。思わず「フレンズ」のフレーズが浮かぶなあ。ニックネームはベッキーなんでしょうかね?しばし時間はかかったが、ベストな部屋を用意したと言われて部屋へ。

Bellagioの噴水が見える側の24階だ。見晴らしよし!だが、窓から見える風景が5年前来たときとは少し違っていた。ホテルが建て代わりしていたりリニューアルしていたりで、ちょっとだけ見慣れない感じがする。私と母は同じ部屋。母が一人では寂しいというのでね。妻は一人で隣の部屋へ。しかし、この二つの部屋はコネクティングルームなので、室内のドアを開けばひとつの大きな部屋となって行き来できる。ありがたい配慮だ。

母の荷物は約束の18時になっても届かず。 そのうち気がついたら部屋の電話にAAからメッセージが届いていた。

「19時40分頃にホテルへ届けます」

なるほどちょっと遅れるってことね。急ぐわけでもないのだが、母はシャワーを浴びて着替えたい様子。だが着替はない。待つしか無いのか?さらに時間は過ぎ、21時を過ぎてもまだ届いたとのフロントからの連絡はなかったのだ。何やってんだよ!AA は!と憤りつつもどうにもならない状態。ホテルのフロントに確認するが、届いていないというし全く状況がつかめず。

ようやくMacをネットにつないでAAのWEBで荷物のナンバーを確認すると、確かにホテルに届ける予定と書かれていた。その後数回に渡ってホテルのフロントに話をするが全く状況がつかめず22時になってしまった。こりゃあ困った!明日の朝までに、母のトランクが届けられないと、娘の結婚式に母は着の身着のままで出席することになるのだ。

そこで、とりあえず下着だけでも買い揃えようと妻と二人でショップに向かうことにした。ホテルのロビーに降りて玄関から出ようとしたとき、私の目の端になにやら見慣れたグレーのトランクが飛び込んできた。あれは?すぐにそのフロントデスクに駆け寄ったところ、先ほど私が何度も問い合わせした女性で「今電話しようとしたところでした!トランクが届きましたよ!」とにこやかに対応してくれたのだ!ありがたい!顔を覚えてもらっていたので、サインやIDも必要なくすぐに回収!よかった・・・。

ひと安心した妻と母を連れて、深夜の徘徊をしてみた。ラスベガスってこんな場所だよととの名刺がわりの散歩である。アバターも道端を歩いている街。1時間ほどぶらぶらして土産物屋を覗いたり、道行く人々を観察したりで二人は楽しんでいる様子だった。


しかし、いくら安全とは言えやはりこの街にも犯罪者はいる。多くのパトカーが行き交い、旅行者の安全を確保している街でもある。そんな現場をホテルに帰る直前に目撃したのだった。後ろ手に手錠をされた若者が歩道に座らされていた。周りは観光客だらけだ。こうやって見せつけることで、観光客へのアピールと、犯罪者への抑止を行っているんだろうな。



ちなみに、ホテルのインターネットアクセス料金が、1日15ドルというのは高すぎだね! 1週間使い続けたら1万円を超えるんだよね。いまどきWiFiなんてサービスなんじゃないか?それにアメリカのホテルはトイレが高級ホテルでもウォシュレットでないのが残念だなあ・・・。


本日の結論
以上、初日の現場からの報告を終わる!

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