無料的映画記

2010年07月15日 久々に観た映画!


HAL 9000


「Don't think.Feeeel!」

まだまだかったるい日が続いて入ります。梅雨が去ってくれないと、このジメッとした気分は抜けてくれないのでしょうね。まあ、今週いっぱいで梅雨から脱却するようなので、後数日の我慢ですかね。エフェクターのオーダーもパッタリ止まったきりで、2週間も何もせず状態が続いています。やはり円高が影響しているんですかねえ・・・?それとももう飽きられたか?

このところ暇なのでインターネット上に転がっている無料映画を楽しんでいます。無料映画の代表的なものは「Gyao!」ですが、かつてはMacでは観られなかったので諦めていたのです。ところが1か月ほど前にアクセスしてみたところ、有料の部は見れないのに、なんと無料の部は見られるようになっていたのです!そこでめぼしい映画を片っ端から観てみました。画面がさほど大きくなくても「無料だから我慢できる!」と割りきって観ています。音質が良いので、そこはなかなか満足していますよ。レンタルビデオと違って返却しなくても良いですからね。

さらにGyao!の中に「昭和TV」なるページがありまして、ここには昔懐かしい映画やテレビ番組が置いてあります。「座頭市の歌が聞こえる」や「眠狂四郎 円月斬り」「2001年宇宙の旅」などの渋い映画もたくさん置いてあります。マイケル・ジャクソンのプロモ映像も満載です。全て無料で視聴できますが、その分だけ頭にコマーシャルを見せられます。つまりタダで映画を提供しているスポンサーがいるってことです。今の私にとって、タダでいつでも観られるってことはとてもありがたいことです。しばらくはここの映画を楽しみましょう!


モノリスとのファーストコンタクト

ところで「2001年宇宙の旅」を皆さんはいつごろご覧になったでしょうか?この映画は1968年製作です。私は高校生の頃に友人たちと一緒に連れ立って観に行ったのですが・・・。5人で行って、見終わったあとに感動と興奮で胸を震わせ号泣していたのは私と福浦君だけでした。他の3人は「何ぢゃこりゃ?」という「全く理解できません状態」だったのです。


武器の使用に目覚めた人類の祖先


当時の世間の評価も全くそのようでした。「激賛派」と「理解不能派」のまっぷたつに割れて多くの方々は「理解不能派」だったようです。私自身は今になって「高校生の多感な時期に見ておいてよかった!」という思いがしますよ。今あらためて観直すと、3DCGもなかった当時の技術で、よくもまああの映像が作れたなあと関心しますね。難解なストーリーと、それを表現するための映像技術が見事にアートしています。私が今まで観た中でベスト1の映画です。



「2001年宇宙の旅」は、1968年製作の映画なのに、出てくるテレビはすでに16:9です。ハイビジョンサイズですね。見事な予測です。それと、この映画の宇宙空間を飛行するシーンでは決して「飛行音」はしませんなあ。当たり前のことなのに・・・今のハリウッド映画ではゴ〜〜〜ッ!と音を立てて飛んでいきますからね。大笑いです。


HAL9000との戦い

まだまだ私がこの映画を好きな点は幾つもあるのですが、ひとつはフィルムで合成しているのに破綻がみられないことです。その合成の精度に驚きます。大掛かりなセットの素晴らしさ、細かな造形のリアリティーある完成度等、トータルとして素晴らしく抑制が効いた知的な映画ですよね。

久々に観ましたが、もうこれで10回目でしょうかね。何度観ても面白い映画です。もしあなたがまだ一度もご覧になっていないのでしたら、是非ご覧下さいませ。42年前の映画がどれほどまでに完成度が高かったのかをね。そしてもう一つ、この映画を理解しようとして観てはダメです。考えないでください。感じてください!そう!あのブルース・リーの名言「Don't think.Feeeel!」の言葉通りですね。





本日の結論
「2001年宇宙の旅」がいつでも無料で見られる時代になったことに驚きます!

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