復活的林檎樹

2010年06月29日 ようやくオーナー復活を遂げたのです!


ようやく膨らみ始めたリンゴの果実。


「カリッとした食感に感動しますよ!」

私はかつて、頻繁に群馬県片品村のネタをよく書いていました。年に数回は片品村へ出かけて、ログハウス笠松邸に宿泊させていただいていました。笠松亭では懐かしい顔が集まって、イベントが頻繁に繰り広げられていました。ジャズライブ、バーベキュー大会、リンゴ狩りと日常を忘れて楽しむことが出来ましたね。私は笠松邸に訪問するたびに、もっぱらシェフとして集まった皆様の食事を3食作り続けていました。これが結構ストレス解消になっていたのですよ。



2002年笠松邸にての私。


12年ほど前でしょうか、私は笠松様に誘われて林檎の樹のオーナーになりました。オーナーというのは、1本の林檎の木をリンゴ農家と契約して1年間育ててもらい、秋の収穫時にはその木の全てのリンゴを自分で収穫するというものです。春先に契約金を支払います。大豊作になるか?大凶作になるか?はたまた台風で全滅するか?収穫量はその年の天候次第という予測不可能な契約内容です。

雪国のリンゴ農家は、冬の間に農業が出来ません。春先になると現金が少なくなるので、オーナー制によるデポジット支払いは春から必要となる軍資金の貴重な集金システムなのです。オーナーとなった方々にとっても、春から秋にかけて約7ヶ月間は、精神的に農家と同じく「豊作」を祈る日々となります。

とくにそれが顕著になるのは大型台風が本土上陸した時です。テレビの天気予報の台風進路予想図を眺めつつ「来るな!来るな!片品村に行くな!」と祈り続けるのです。祈ったところで台風の進路が変わるはずもないのですが、天候に左右される農業の現場と同じ思いを都会にいて感じることが出来るのです。これを楽しんでいたのは私だけでしょうか?

私は6年ほど林檎の樹オーナーを楽しみ、熱心にオーナー制の楽しみをWEBで伝え続けました。その成果として私がお世話になっているリンゴ農家の「片椎名林檎」から「理想的オーナー」の称号をいただきました。妙にうれしかったですね。それからしばらくは堂々と「理想的オーナー」と名乗り、実際に育ててもらっていた樹にも「理想的オーナー様」と書かれた札が掛けられていました。

しかし、2005年のオーナー制参加を最後に4年間私は「片品林檎亭」から遠ざかっていました。原因は鬱病によるものです。2005年秋の収穫の際にすでに私は限界でした。自力で往復の運転をすることが出来なかったのです。2006年には完全に身動きが取れなくなって休職したぐらいですから、群馬県片品村まで車を運転していくことはとても無理でした。当時、運転そのものが私にはとても苦しく危険な行為でしたね。

体や精神状態が自由を取り戻してきた2010年の今年になって、ふと「そろそろオーナーに戻れるかなあ・・・」と思うようになりました。しかしリンゴのオーナー制は樹の本数が限られていて、復活は難しいかも・・・。と考えましたが念のためにと「片品林檎亭」のご亭主星野さまに問い合わせしてみました。すると!



2005年の収穫時の成具合


「歓迎致します!今度は名誉オーナーとしてご参加下さい!」とのありがたいご亭主からのご承諾。ただしひとつ問題が・・・。私は以前オーナーだったときに1本の林檎の樹が気に入って、3年ほど同じ木のオーナーだったのです。その樹のオーナーに再び戻ろうとしたのですが、残念なことにその樹は病気になって切り倒されたと。おお〜〜〜!!!それはそれは残念!ということで、新しい樹を新たに選んでもらったのです。以下の画像が今年私がオーナーとなった樹です。


この樹に成った小さな青い実が、やがて4か月ほどすると真っ赤に大きく育ち見事な景観を作り出します。品種は「陽光」酸味と甘味のバランスが取れた品種ですね。採れたてにかぶりつくとカリッとした食感に感動しますよ!それを楽しみに秋が来るのを待つことに致しましょう!ご無沙汰していた多くの友達に片品村で会えるのも楽しみです。元気になった私とまた遊んでくださいな!



本日の結論
ニュージャージーの橋本さん!また一緒に行きましょう〜〜〜!

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