危機的状況論


2010年05月19日 故郷が崩壊して行く!


赤い部分が本日時点の口蹄疫確認地域


「一瞬パニックに」

このところ、宮崎の川南町が「口蹄疫」の発生地としてニュースで報道されていますが・・・。現時点の報道を見聞きしていると、かなり内容がヌルイ感じがします。本質が伝わってきません。昨日辺りからようやく少し報道の内容が濃くなってきましたが・・・。

昨日ニュースで流れた東国原知事の会見における報道陣の態度。攻撃的な報道人に知事が苛立つのは当たり前です。一年前に「新型インフルエンザ」を成田で防御しようと報道合戦になったとき、大量のニュースが流されました。そして、全国民の意識がそこへ集中していきました。それに匹敵する、いやそれ以上の報道がなされるべきです。

ネット上に、現地の畜産農家や情報をつかんだ個人が情報を流し続けています。それらを読み込むと見えてくるものがあります。しかし、それらの事実は一切報道には出てこないし・・・。そもそも、今回の事態は宮崎県の片田舎の問題ではないのですよ。新型インフルエンザの時に「パンデミック」という言葉が広く知られましたが、まさに「パンデミック」状態がすでに始まっているんです。宮崎県は農業県ですが、その50%は畜産農家です。それがほぼすべて崩壊しかかっています!

国家として、畜産業が封殺される事態が起こり始めているという状況を全国の「畜産農家」は怯えるように見つめています。すでに昨日時点で、口蹄疫は宮崎を横断しました。えびの市で発見されたのです。宮崎の地理に詳しい人であれば「えっ!じゃあ今度は鹿児島や熊本では?」と気づきます。

もしそこまで広がれば、あっという間に九州全体から本州へと拡大することは容易に想像出来ます。現時点の防御がいかに大事か、宮崎県から外に出さないことが如何に重要か!国家的対応が後手後手に廻っていると感じます。前回の口蹄疫騒ぎの封じ込めは大成功しましたが、今回はもうすでにその状態はとっくに通り越して、畜産業界全体の驚異として拡散しています。

宮崎牛はブランドですが、実は松阪牛はほとんどが宮崎牛の子牛を仕入れて仕上げたものです。その仕入れるべき子牛が絶滅状態になるのですから、松坂牛ブランドが大打撃を受けるのは必至です。他の有名ブランドでも宮崎牛が元になっているものは沢山あります。結果として今回の口蹄疫蔓延で宮崎県以外の多くの畜産農家は口蹄疫にかからなくても打撃を受けるんです。九州の端っこの田舎の話ではないということなんです。

今の私に出来る事は何も無いです・・・。故郷が崩壊していく様を遠くから日々観ているのは・・・悲しいです。

---------------------------------------------------------------------------------------------

数日前の出来事です。

すっかりtanabe.tv ではお馴染みとなりました、アメリカのギタリスト Mr.Henry Kaiser は、今月頭からニューヨークで10日間ほどライブをやっていました。かなり評価が高かったようです。彼がサンフランシスコの自宅から出発する際に「弾駆動 SWITCHES CUSTOM を持っていくよ!」とメールがあったのです。実践で使われるのはとても嬉しいですね。

そんな Mr.Henry のライブ活動が終わり、サンプラシスコの自宅に帰ってきた時でした。彼が荷物を開いたところ・・・!そして、こんなメールが飛び込んで来たのです。

Tanabe-san,

I just unpacked from my trip to New York City
and I discovered that someone (probably TSA) stole my RED DUMKUDO SWITCHES from out of my luggage!
I know I packed it. But it is now gone.
TSA - the USA government agency that inspects baggage - often steals things.....

I think I will need to buy another DUMKUDO SWITCHES from you.

Can I still get a colored one? What color? Blue this time? Any suggestions?

Henry

なんぢゃこりゃ!「弾駆動 SWITCHES CUSTOM」が盗まれたってか〜〜〜!!!彼にとって必需品になっているようで、次の「弾駆動 SWITCHES CUSTOM」を作って欲しいと言っていますね。しかも「カラーはブルーに出来る?」って聞いていますし。今年の1月にもう一人のアメリカのギタリストMr.Shaneがエフェクターケースごとごっそり盗まれたときは、すぐに「弾駆動TWIN CUSTOM」を製作して「援助物資」として送りつけたのですが・・・。

プロギタリストは自分のサウンドを造り上げるのに機材を慎重に選択し時間をかけ煮詰めていきます。そしていったん決め込んだ機材が急に壊れたり、盗まれたりするとすぐに立て直しは出来ません。畜産業界が種牛を失うようなものです。元の状態に戻すのには同じ機材がないととても時間がかかります・・・。

盗まれたのであれば、友達の危機にはなるべく早く対処すべきです。私は Mr.Henry にもいち早く新しい「弾駆動 SWITCHES CUSTOM」を届けるべきでしょう。そこでブルーのエフェクター用ケースを手配しようとパーツショップのリストを見ていた時でした。 Mr.Henry から次のメールが届いたのです!

Tanabe-san,

WAIT!!!!

I found it
it was in a hidden pocket on the outside of my guitar case
that I forgot about!

Sorry to be alarmed!

Henry


見つかっちゃいました!ゴメ〜〜〜ン!

おおお!ギターケースの外ポケットに入れていたのを失念していたということですか!すぐに見つからなかったので Mr.Henry は一瞬パニックになったようです。でも、見つかってヨカッタヨカッタ!ということで「弾駆動 SWITCHES CUSTOM」が彼にとても気に入られていることがよ〜く分かりましたなあ!


本日の結論
私は畜産業界を救えないけど、エフェクターだったら何とかするから〜〜〜!!!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE