楽屋的低音化


2010年04月11日 素材を手にいれたので試作開始!


BOSE 101MM のスピーカーユニット。


「さてと、どこで借りてこよう?」


私が電子工作の始めの頃に創り出して、今も時々作り続けている小型ギターアンプ「GAKUYA 1号」は、私自身がかなり好きで日々エフェクターチェックに使ったり、チョロチョロと爪弾きするのに使ったりと頻繁に愛用しています。で、以前からベーシストの方々に「これってベース用にも作れませんかね?小さなベースアンプが欲しいんですよ!」と言われ続けてきました。


「GAKUYA 1号」は1ワット弱の小さなガタイですし、ベースの入力に耐えられるほどのスピーカーを使っていません。オリジナルのサイズではとてもベース用の開発は無理だよねと 、諦めていたのですが・・・。

1週間前のこと、自宅でMacの音声出力に使っているBOSEのスピーカーを見ているうちにふと「こいつには入力ジャックが最初からついてるよね!」と初めて気づきました。そうなると「GAKUYA 1号」の出力をBOSEにぶち込んでみるとどうなるんだろう?と思うのは自然の成り行きですね。はいやってみました!

おおおう!コリャいい!とても気持ちよく歪んで、音量も「GAKUYA 1号」単体だけより遥かに大きく出てきます。なるほど!さらにしばらく気持ちよく弾き続けていました! このスピーカーならベースにも使えるのでは?と思い始め・・・そんな直後、基板屋さんの野村社長と電話で話した際に「GAKUYA 1号をBOSEの101に繋いで使ったら気持ちイイですよ〜!2時間も弾き続けてしまいました!」とご報告が。ですよね!


BOSE 101MMG

ということで「GAKUYA 1号」専用にBOSEのスピーカーが欲しくなりました。新品でなくても構わないので、中古品の安いヤツがあればそれを手に入れてみましょう。ヤフオクで探してみると 出てくる出てくる!ジャンクも見つかります。そんな中で「スピーカーユニット」を見つけました。私にとって、その方が使い易いかもしれませんね。てなことでとりあえずスピーカーユニットに入札してみましたところ、 3日後・・・無事に落札出来ました。

では次に、どのようなキャビを作るかが課題ですね。いつものごとくダイソーで探してみると的確なサイズの木の箱が見つかりました。しかもコーナーはフィンガージョイントです。スピーカーキャビっぽいではありませんか!しかも100円ですし。その正体は「一升枡」です。木材は杉でちょっと柔らかいのですが、プロトタイプとして作るのですから安い材料で済ませましょう。今回はこれで行きます!



スピーカー口径は10cmです。スピーカーと枡のサイズは程よいのですが、いくつか対策を考えなければならないことも見つかりました。一升枡の中にスピーカーユニットを入れてみてサイズ比較したのが以下の画像です。


一升枡にスピーカー取り付けの穴を開け、取って用のビス穴も開けてから、全面に薄い黒フェルトを張りました。ステンレスの取っ手を取り付けてからスピーカーを取り付けて・・・。この段階で以下の画像のような感じに仕上がりました。



こいつに回路を組み込めばそれで出来上がるはずですが、まずはこの状態でスピーカーキャビとしてどうなのか?をサウンドチェックしてみましょう。アンプは以前作った「mini Dumble」を載せてみました。スピーカーキャビのバックはフルオープンのまま。この状態でケーブルを繋ぎサウンドチェック開始です!


ほほう!ほほう!なかなか気持ち良い音です!クリーンから歪まで素直に出てくれます。綺麗に歪んでくれます。流石にオリジナルGAKUYAと比べてサウンドに余裕がありますなあ!気持ち良いついでに1時間ほどチョロチョロ弾き続けてしまいました。現時点でバックがフルオープンなので、いささかサウンドはヌケ過ぎの感じがします。もうちょっとクローズにしたくらいが程よいのではと、裏に板を当てずらしながらサウンドの違いを確認し続けました。

その結果、50%塞いだ状態が私には一番気持ち良く聞こえましたなあ。本日の作業はここまでです。これから先は、バックを塞ぎつつ、アンプ回路を組んでそのバック材に取付ます。ジャックもバック材に取り付けて、このキャビ単体だけで音が出せるようにしましょう。もちろんスピーカー保護のための何かを取り付けなければ持ち運び出来ませんから、それも考えなければなりません。

で、核心の作業はそれからがスタートになります。ベーシストのために開発するのですから、このキャビが真っ当なベースサウンドに耐えられるのか?が確認できなければ意味がありません。ベースサウンドに耐えられるのであれば、アンプ回路をよりベースに合うようにチューニングします。そのためには、ベースをどこかで借りて来なければなりませんなあ。さてと、どこで借りてこよう?


本日の結論
BOSE 101MMキャビに直接回路を組み込むのはどうだろう?勇気がいるけど・・・。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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