突然的電話主


2010年04月08日 古い記憶が蘇ります!


分かる人には分かる定番品。


「その節はお世話になりました!」


4月5日午後、妻と近所のスーパーに買い物に行っている時の出来事です。

14時過ぎに私の携帯電話が鳴りました。取り出してみるとそこに表示されている電話番号は私が知らないもの。誰だ?と思いつつ出てみると・・・「どうもお久しぶりです!XXXです!」は?その声には聞き覚えがなく、しかも私のそばが道路沿いでやや騒がしく名前が聞き取れませんでした。「聞き取れなかったので、もう一度お名前をお願いします!」次に聞こえてきた名前は・・・おおお〜〜〜とても懐かしい名前でした〜〜〜!!! 一気に記憶が蘇ります!

この電話が掛かってくるには、実は前日にある前振りがあったのです。

4月4日の午後、当家に訪問者がありました。プロミュージシャンの関雅夫さんです。関さんはメインがベーシストです。プロデュースや曲作りもやられています。私がお貸ししていたアコギを返却に、数か月ぶりに遊びに来られたのですが・・・。その際に手土産としてお持ちいただいたのが以下の画像のブツでした。


CANAREのスピーカーケーブルです。この「4S6」は癖のない定番中の定番ケーブルですので、様々な場所で屋内のオーディーオ配線材として使われています。100m巻ですので業務用ですね。少し使用してあるようなのですが、残りは80mありそうです。まあ、一般的に考えれば手土産として訪問先へ持ち込むには、かなり相手を選ぶ品ではありますなあ。ありがたく頂くとして、さてと・・・私はこのケーブルを何に使いましょうか?ケーブルの中身は4線になっていますので、CANONにも使えますね。

関さんが前回当家に来られた際に、私は「禅駆動」を1台お貸ししました。「これってベースで使うとどうなんですかね?」とテストを兼ねてお渡ししたんです。今回それを関さんは返却にこられて「禅駆動は使えますよ!ベースにもいいですねえ!」との評価でした。そこでまっとうに使えるのならと、そのまま引き続きお使いくださいと差し上げました。CANAREケーブルとバーターと考えればね。関さんにはとても喜んでいただきました。

そして、その後コーヒーを飲みつつ様々な話で盛り上がっているうちに、関さんから「昨日シンジに会ったんですよ!彼にも禅駆動を勧めていいですかね?是非使ってもらいたいんですが」私にとってその名前はとても懐かしいものでした。

話は32年前に飛びます。

1978年夏に私はデビューして間もないミュージシャン「原田真二」のライブ映画製作に参加していました。監督は龍村仁。ドキュメンタリーの巨匠ですね。当時の私の立場をわかりやすく言えば、助監督兼アシスタントプロデューサーです。最終的には編集助手もやりましたが。武道館での初ライブの撮影と、リハを兼ねた1週間のつまごい合宿の様子を撮影したものです。

そのライブのバンドメンバーのひとりがベースの関雅夫さんでした。撮影中はほとんど会話することも無く過ごしました。撮影の準備から撮影、編集、仕上げと、約5ヶ月間私はその仕事にかかりっきりになり、その5か月間に何度もそのミュージシャン達とは顔を会わせることになりました。「OUR SONG and all of you」とクレジットされたその映画は無事に公開されヒット。今はなくなりましたが「日劇文化」という日比谷に在った小さな映画館での単館上映でした。現在はDVD化されています。ちなみに私の姿が2シーンで観られますよ。


「OUR SONG and all of you」を観た回数が世界で一番多いのは私です。これには自信があります。その映画の公開以来、私は長年彼らと交流を持つことはありませんでした・・・。

しかし偶然のきっかけから、6年ほど前にベースの関さんとは再会出来ました。関さんはプロギタリストKOREさんの知り合いだったのです!と言うか、関さんはKOREさんの業界先輩で一緒に仕事をかなりやっていたようです。そんな関係で、関さんとは再会した後もお互いの家を訪ねたりして年に数回は顔を合わせ続けていたのです。

そして今回の当家訪問で、再び「原田真二」さんとの繋がりが復活したのです。

そうです、スーパーで買い物中に掛かってきた携帯電話の相手は「原田真二」さんでした。私にとっては「シンジ」と呼び捨てにする方が馴染みがあるのですが、彼とてもうすでに50歳は過ぎています。これからは大人の交流のやり方で呼ぶとしたら「原田さん」でしょうかね。

原田さんは「関さんから電話番号を教えてもらいました!その節はお世話になりました!龍村監督とはその後お付き合いは?・・・」と話し始め、32年ぶりの話をしばらく繰り広げた後に「ノイズの無いオーバードライブを探していたんですよ!」と本来の目的話になり「禅駆動の試奏」の話になりました。「平日の午後でしたらいつでも結構ですよ!時間ができたら是非お越し下さい!」と伝えて、近々スケジュールが調整出来た頃に当家に来られる事になりました。

面白いのは、原田さんは私に対して32年間の空白がありますが、私は原田さんに対する知識にほとんど空白がありません。こんな関係で32年ぶりに再会するのはとても楽しみですよね。


本日の結論
32年ぶりですか・・・お互い、おっさんになりましたなあ!

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